Happy life IN ルーヴル

日テレで放送された 『超訳ルーヴル』

放映中にLINE hanadanグループでおしゃべりしてました。

真央ちゃんの周りを子供達が走りまわってる妄想。

別館にUPと思ったんですがこちらでUPさせてもらいました。

う~ん・・・

連載が滞ってます。

*

「あのさ・・・ここまで子供達を連れてくる必要があるとは思えないんだけど・・・」

もう少し大きくなってからでも遅くはないフランス ルーヴル美術館

元はお城と言うだけあって外観を見るのも楽しめる。

「本物に触れることは悪い事じゃない。ついでに寄っただけだろう」

あのね!ついでの意味知ってる?

追求したくなる。

それについででルーヴルを貸し切れる人間がどれだけいるのよ。

パリに行ってみたいな・・・

独り言で言ってみたら翌朝にはパリについていた。

行き先も告げずにいきなり連れてくるんだから。

横浜に行くような気軽さで飛行機に乗せるなッ。

「なんだか、これ汚れてるね。壊れてるし・・・」

台座に手をかけて背伸びする舞。

ミロのヴィーナス。

壊れてるんじゃなくて元から右手が肘の下からついてないの。

かわいいぬいぐるみが好きな舞にとってはキラキラと目を輝かせて興味を示す様なものはないと思う。

「この人痛くないの?」

ゴリアテの首を持つダビデの絵画。

胴体から切り離されたゴリアテは痛みは感じてないと思う。

首がとれたら死んじゃうって理解は四歳児ではまだ無理?

その前に駿でもまだ人間の死を理解できてないと思う。

駿はどこ?

モナリザ絵画の前に本を開いて熱心に見比べている。

「すごいよ、本と一緒だ」

レオナルド・ダ・ヴィンチって凄い人なんだよ」

そう言えば駿の本棚に並ぶ偉人伝。

ナポレオンにレオナルド・ダ・ヴィンチを尊敬してるって言ったら俺も加えろって司が不機嫌になったことを思い出した。

「俺だって本に載ってるぞ」

司が載るのは経済紙でしょ!

駿が読む物の中にはいってないよ。

テレビにも出てるぞって、威張って子供を追い込むな。

生れた時から雑誌やテレビで司のことを見てるから慣れてるし、子供たちにとっては関心を示すことじゃない。

静かな館内にパタパタとひびく小さな足音。

「走り回っちゃ駄目!」

「壊したら弁償できないんだからね」

暇を持て余して鬼ごっこを始めた双子。

目の前を駆け抜けようとした翼を何とか両腕で捕獲。

「本気で言ってるのか?なんならこの建物ごとッ」

お金の問題じゃないの!

ムッとなって睨んだ視線の先で司が口をつぐんだ。

黙りこんだんじゃなくて口角をヒクヒクと引きつらせてる・・・のは・・・どうして?

床に冷ややかな冷気が流れるように足先を冷やす。

「類ッ!てめー、なんでいんだよ」

苦虫をかみ殺したような声。

振り返った私の目で舞を抱っこしてる花沢類が微笑を浮かべる。

「司がルーヴルに来てるって連絡くれたんだろう?」

「お前がこっちに来てると分かってたら連絡を入れなかったよ」

「つーか、早く仕事に戻れ、俺の楽しみとるんじゃねェよ」

花沢類の腕から舞の身体を司が奪う。

一瞬のことで舞は自分がどうなってるのかわかんないキョトンとした表情。

司に抱っこされて肩の上からちょこっと飛び出た頭。

大きなクルクルとした瞳が笑って、司から落ちない様に両手が司の襟元にしがみ付く。

「折角来たのにひどい言い草だな」

「まぁ俺は司に会いに来たわけじゃないけどね」

「いい加減にッ・・・イテッ!」

司の耳朶を背伸びしながら人差し指と親指で引っ張って引き寄せた。

「いい加減にするのはあんたでしょう!」

痛みをこらえてる顔が少し私の方向に落ちてきた。

舞を抱いてるから蹴りは入れられないんだものしかたない。

「みんなで静かに美術鑑賞しなきゃねッ」

コホンッ。

聞こえた咳払い。

ルーブルがこんなにうるさいと思ったことは初めてです」

教育的指導だと西田さんの視線が鋭く光る。

「ここはつくし様がしっかりしてもらわないと道明寺家は成り立ちませんから」

ククッと小さく聞こえた声。

私が西田さんに説教されてるのがうれしくてしょうがないと司が満足してる。

たくっ!

ここは俺が悪いとか庇うものでしょうがぁぁぁ。

俺あっての道明寺じゃねェのかと西田さんに反論しなきゃ司じゃない!!!

コツコツと響くパンプスの響き。

流ちょうなフランス語が聞こえる男女の声。

紳士に案内されて登場したのはお母様。

見慣れない紳士をルーヴル研究の第一人者だと説明する凛とした声。

「駿、この先生なら何でも知りたいことを教えてくれますよ」

吊り上っていた目もとは一瞬で柔らかい色を見せる。

「駿が学んだ教養と知識はしっかりお母様やお父様に教えてあげるのですよ。二人とも勉強不足のようですから・・・」

駿を通してしっかり私に突き刺さる苦言。

「お袋も孫には甘いよな」

なにホンワカしてんの!

親としての評価が下がってるんだからね。

司のわきっぱらを小突きそうになった肘をグッと耐える。

ここで司とケンカになったらいいわけも出来ない。

・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・?

なんだか静か・・・?

駿はお母様とフロアーを右に曲がっていった。

舞は司が抱いている。

翼は・・・?

さっき司に気を取られて翼を離して・・・

キャーーーッ!

いない!?

一番なにやるかわからないガキンチョ。

目を離したらイケない次男坊。

「翼を見てない?」

西田さんと花沢類と司と私。

四人で顔を見合わせてる。

「探します」

最初に声を上げたのは西田さん。

「なぁ、つくし、西田があんなに慌てるの初めてじゃないか?」

にやけてる場合じゃないつーの。

「翼を探して!」

フローアーに響く大声。

思わず両手で口を押える。

きっと今の声も、お母様の耳に届いてるわよね・・・。

日本でもなかなか揃わないこのメンツがフランスのルーヴルでどうして揃うのッ!

帰りたい!!!!!

拍手コメント返礼

Gods & Death 様

ヨーロッパは新婚旅行で行きました。

歴史好きな私は宮殿めぐりが愉しくてしょうがなかったな。

ルーヴルも行きましたよ。

美術に興味がない私も感動しました。

モナリザを見て思ったのは思ったより小さいということでした。

ご主人が感銘を受けたのも分る気がします。

かよぴよ 様

長男より次男は自由奔放な感じの子が多いですよね。

弁償七万円は痛いですね。

わが家はイタズラの弁償も保障出来る保険に一応入ってますが、女の子は流石にないですね。

確かこども保険に100円追加で保証してもらってます。

これも高校卒業するまでですけどね。

かえまま様

楓さんが登場するとまた一味違った感じがしますよね。

最初の頃はねぇ~鉄の女でしたから。

孫には司には示さなかった優しさいっぱい見せてるんじゃないでしょうか?

ゆきこ 様

こんなんで喜んでもらえるならまたやりましょう妄想大会♪

LEIN最高~。

ジェットにどうやって乗せたか?

寝こみを襲う!

子供なら起きずに乗せられそうですがつくしちゃんは流石に無理でしょうね。

いかん!

また妄想が~

居なくなった翼君はニケの足元ですやすやと・・・( ..)φメモメモ

アーティーチョーク 様

道明寺御一行は何でも桁外れ~

今日本にきてるクイーンエリザベスの豪華客船もつくしちゃんがノ乗りたいといったら貸切りそう。

美術館に幼児連れてきても大人しく見学できるのはせいぜい30分ですよね。

駿君も何時までもつかなぁ~。

確かに大捜索だけは勘弁してほしいかも。

りんご 様

テレビを見ながらまさかつかつく妄想で盛り上がるとは思いませんでした。

どこに小説ネタが転がってるかわかりません。

楽しんでもらえたら嬉しいです。

鬼ごっこに楓さん参戦。

まずいと思いながら孫のおねだりには逆らえない楓さんも見てみたいですね。

yoko 様

平穏に戻られて良かったです。

応援してますよ♪

幼児なら美術館より遊園地。

動かない物より動くものですよね。

中学生の娘もいまだにそうだものなぁ。