一秒ごとのLove for You 11

公平と会ってるつくしちゃん。

気が気じゃない司君。

仕事が手に付かないってことになったら西田さんとのお約束が破棄させる可能性がありますぞ~。

踏んだり蹴ったりって結果にならない様に応援してます♪

 *

「なにを聞いてるんですか?」

おっ!

びっくりした。

突然イヤホンを外されて聞こえた西田の声。

デスクに投げ出していた足が床に落ちて椅子から一瞬飛び上がった。

俺の耳元から取ったイヤホンを西田が自分の耳に当てる。

受信器から線が切れる勢いでイヤホンを引き抜いた。

「代表―ッ」

すっとぼけた千葉の声。

「いま、つくし様は!」

バカッ今西田がいるんだ。

聞かせられるかッ!

ガシッ!

金属が重なって悲しげな音が響く。

「お前のせいで聞こえなくなったぞ」

俺の睨みをスルーして西田がイヤホンをデスクの上にそっと置く。

丁寧に扱ってもイヤホンだけじゃ使い道がねェだろう。

「熱心に仕事をしてると思ってましたら・・・」

銀縁の眼鏡のフレームを西田の人差し指と親指が支えて位置を正す。

真直ぐに伸びた背筋。

身長が俺の頭よりのびた雰囲気で上から感じる蔑んだ視線。

「今は休憩中だ。午前の仕事は全部終わらせたぞ」

どうだとばかりにデスにの上に目を通し終わった書類を投げた。

「仕事を早く終わらせて、どうするつもりですか?」

仕事が終れば空いた時間をどう使おうと俺の勝手。

つくしを迎えに行くとか、会いに行くとか、抱き締めに行くとか・・・

松岡公平に人の女に手を出すなとくぎを刺すとか・・・

いろいろあんだよ。

俺の行動パターンを知り尽くしてる真面目な表情が俺の答えを待つ。

分ってるのに聞くなつーの。

いやらしいやつだよな。

本当に西田は!!!

「あっそうですか。なるほど」

「ノルマ以上の仕事をこなして少しでも休暇を早くとりたいというわけですね」

いきなり手のひらを拳で叩いて訳知り顔が微笑んだ様に見えた。

えっ?

別に今さら仕事のスピードを上げなくても明後日からスケジュールは空白の約束だろう?

「さすが代表」

ここで持ち上げても俺は今日は帰るぞ。

「それじゃ早速次の仕事をお持ちします」

「西田!」

クルリと回転扉の垂直さで背中を合わす西田の腕を掴んだ。

「SPに任せておけばいいのです」

「それとも…つくし様が信用できないと疑ってるわけじゃないですよね?」

顔を俺の間正面に向けた西田。

必要以上に顔が近い。

お前と接する距離感は長い方がいい。

「あいつが俺以外の男になびくわけないだろう」

「心配してるだけだ」

「お人好しで、すぐにほだされて騙される」

あいつに弁護士が務まるのかが俺には未だに半信半疑。

言葉を発するたびに西田から半歩身づつ体をずらす。

「それでいて異性に口説かれてるのに気がつかない」

俺に追従するように西田がつぶやく。

まるでそれは事件を解決に向かう謎解きを始める探偵パウロの様だ。

「つくし様は坊ちゃん以上にモテますからね」

西田がついたため息は、つくしに向けてのものなのか、俺に向けるものなのか・・・。

どっちだよ。

「SPを付けてるだけじゃ満足できず盗聴までされてると知ったらつくし様はショックでしょうね」

つくしよりの態度見せて西田が俺を制御しようとしてるのがバレバレだ。

SPを付けた時点で行動も俺に筒抜けってあいつなら分ってるはずだ。

今さらつくしがキレるのは怖くねェよ。

文句を言われても俺が最後は勝つ!

この俺の深くて熱い愛を受け止めきれなくてあいつは俺の腕に落ちるんだ。

そんな説明を西田に聞かせる必要はない。

お前の思うとおりに俺が仕事を引き受けるなんて思わない方がいい。

そうじゃなくても俺は働き過ぎだ。

「邪魔するなよ」

一歩も引かない強い意思が身体にみなぎる。

「あまり、派手に動き回らないようにお願いします」

結局西田が止めたのは形通りのもの。

やっぱ俺の行動はわかってるじゃねーの。

シッカリと俺の乗り込む車が、会社の玄関の前に西田の指示によって横付けされていた。

拍手コメント返礼

かよぴよ様

コント開催久し振りでした♪

お星様を横からお子さんにのぞかれたら確かに焦りますけど、昨日はコントで良かった。(笑)

視聴率良いんですよね。

西田さんと司のやり取り。

ボケとツッコミはどうなってるのでしょう。

再放送見たいなぁ!

DVDは持ってるのに見たくなるのはなぜだろう。

親子で見れるっていですね。

うちの子は興味を示すかしら?

ゆきこ 様

LINEの盛り上がりはなんだか椿お姉さま恋愛相談室状態で~

きっと的確なアドバイスしてもらえるでしょうね。

話の流れでは椿さんの登場は全く考えて無かったんですが浸食されてます~。

そうそういつも西田さんは坊ちゃんに甘いんです。

今回は頑張ってる坊ちゃんにご褒美的な?

その前もしっかりご褒美状態ですからぁぁぁぁぁ。

8話での☆マークを忘れないでください~西田さん。(笑)

今一番焦ってるのは司君と連絡が取れなくなった葉っぱコンビでしょうね。