SP物語(一秒ごとのLove for You スピンオフ 2)

おはようございます。

スピンオフはまず捕獲してはいけない物を捕獲してしまったSp 千葉君の心の叫びをお届けします。

これで一つ某所のメンバーさん♪約束果たしましたよ。

あと何個残ってたんだっけ・・・(^_^;)

この話は『一秒ごとのLove for You 14』の番外編となります。

歩道を歩くつくし様の後ろで、二人の歩くスピードに合せて足を進める一人の男。

細身のジーパンが長身をしなやかに見せる。

俯き加減に下に落とした視線は、そのまま前の二人の足元を追いかけてる。

意外に若い。

俺より年は下?

ポケットに突っ込んだままの両手。

少し上がって厳つく様に見える肩。

肩の筋肉がピクリと動くたびに身構えてその時に備える。

警備の相手が角を曲がって見えなくなったところで飛びついて路地に連れ込んだ。

後ろから羽交い絞めに回した左腕は首を絞める。

右手は男に腕をねじってそのまま背中に押しつける。

どうあがいてもこの状態から逃げ出すことは困難。

逃げられるわけがない。

こっちはプロだ。

「不審者確保。先輩はそのまま護衛お願いします」

相手の動きを封じながらマイクで相葉先輩と連絡を取る。

先輩は今頃つく様の身柄を保護してるはずだ。

「ziーーーーッ」

壁に張り付かせて歪んだ顔。

マスクに籠る声。

ジーっ?

ち?

なんだ?

聞き覚えのある声に記憶を探る。

よく聞いてる気もするが、こんな知り合いいないよな。

顔だ!顔!

まずは相手の確認。

「なんのつもりだ!」

お前が襲おうとしていた相手!知ってるのか!

一番襲ったらイケない超がつく相手だぞ。

もし捕まえたのが代表なら、お前は骨の一本ぐらい折れてるぞ。

一本ですめばラッキか。

・・・

・・・・

えっ・・・・

帽子の下からクルクルと巻毛が顔を出す。

吊り上った眉の下には怒りでギラついた鋭い目つきが俺を見据える。

「千葉ーーーッ」

さっきの押さえつけられ声はもしかして俺を名指しにしてた?

「だ・・・い・・・ひょ・・う?」

確かめたくないのに確かめずにはいられない心境。

誰か嘘だと言ってくれよ~。

助けを求めるように辺りに浮遊する視線。

俺に迫る代表だけが大きくクローズUP。

「なんのつもりだって、そのままお前に返してやるよ」

それはそうです。

100倍で返されてもしっかりと受け止めます。

受け止められるかな・・・

ははは・・・っ。

「どうして、そんな格好でつくし様を尾行なんてしてるんですか」

聞かなくてもいい言葉が口を出る。

「迎えに来ただけだけだ。他に意味はない」

予測できる言葉。

逐一報告してたはずの代表と連絡が取れなくなってその後だもんな。

飛んでくる可能性は大。

「俺が分らないなんてSP失格だな」

冷ややかに口角を上げて不敵な笑みを浮かべる代表。

冷酷無慈悲の形容詞が似合う道明寺TOPの顔に背中に冷たい汗を感じる。

「異様な雰囲気で殺気を放出してる相手を代表だって思えませんよ」

「代表がつくし様においかぶさる様に身体が動き出してましたから、危険だと思って、その時はもう身体が反応したんです」

もう、口の中はカラッカラ。

威圧感背中に背負って目立って現れるって普通は思う。

わざわざ変装して不番者と間違う様な登場ってドッキリカメラじゃないですかぁぁぁぁぁ。

謝るだけ謝って後は頭の上から降り注ぐであろう怒号を素直にう受けよう。

「申し訳 ありませんでした」

頭を下げる俺に、「確かに、今回は俺も俺だと分かりにくい恰好だったからな」の声。

「お前は自分の仕事を全うしただけだけだ。これが本当につくしを狙ったやつなら褒められるべきの行動だもんな」

うそ・・・。

代表が怒ってないのか?

チラリと目線を上げた表情は心なしかやさしく見えた。

「代表・・・」

「なんだ?」

「熱・・・ないですよね?」

言ってしまった自の声を慌てて閉じた。

代表につれられるように大通りへと歩き出す。

目の前には相葉先輩とつくし様と友人の松岡公平。

代表を見て「うそだろう・・・」 と先輩も幽霊を見た様な表情に変わる。

ほらね。

驚くのは俺だけじゃない。

だから何もなかったことに!

出来るだろうか・・・。

「一平、お前代表を取り押さえたのか?」

「あの場合、先輩でもそうするでしょう」

「・・・うん」

生気のない声がそのまま耳の横を通る。

「これって始末書ですよね」

「その前に報告書にどう書くかだな・・・」

「俺達が間違った対応をしたわけじゃない」

「不審者確保。容疑者 道明寺司・・・」

書けねぇーーーーーッ。

「異常なしで、いいんじゃねぇの?」

「このことに触れてほしくないのは俺達もだけど代表も一緒だろうしな」

不番者に間違えた俺達も俺達だが不番者に間違えられた不名誉が代表には残る。

「なかったことにする」

そんな慈悲のある言葉を期待しながら、代表と言いあってるつくし様を眺めた。

ここはお互いの平和のためによろしくお願いします!

始末書の おまけのお話は別館でUPしてます。

拍手コメント返礼

かよぴよ 様

このお話二回目のSP物語でした。

西田さん報告前にしっかり車のなかで目撃してそうなんですけど。

想定内だったりして~。

ここからつくしちゃんに司君♪

おっと公平君を忘れちゃいけませんよね。

Gods & Death 様

秀逸とお褒めをいただき嬉しいです。

おっしゃる通り西田さんこの状況も楽しんじゃってるでしょうね。

どこまで西田さんの想定内なのでしょう。

ひーまー様

書きあがった報告書気になりますよね。

細かい事まで想像して楽しんじゃってます。

報告、かけたのかな一平君。

相葉先輩と報告書記載を譲り合ってたりして~。

ゆきこ 様

葉っぱコンビさん~おいしい仕事と言われちゃってますよ~。

「よろこんで代わります」

「えっ?ホント?」

棚からぼた餅でいそいそとダークスーツ身に着けるのはだれだ~。

モチ所で活躍を見せる突撃記者君。

最近私のお仕事はLINEのトークの文字おこし♪

さぁ

今日はシッカリ連載のお仕事をしましょう♪

ねぼすけ 様

オリキャラにもお気にとめていただき嬉しいコメントありがとうございます。

いい男をか想像するのは花男だからでしょうか?(笑)