逆襲のファンタジー 2
夢の国行きたいなぁ。
わが家から出かけるときは2泊か3泊でツアー旅行になります。
朝一の飛行機で出発して着くのはお昼。
ヤッパリ3泊で行きたいなぁ。
ブログ村記事ランキングで二次小説で1位、小説で2位でした。
題名って大事だなと実感中。
『迷う~』より興味をもたれてることに気を良くしています。
いつも応援のプチありがとうございます。
「何か文句はあるか」
驚いてるあいつらの前で腕を組んで構える。
「仕事はいいのか?」
冷静な声で、まず最初に俺に話しかけてきたあきら。
その横にはあきらの嫁さんが一人息子の佑を抱っこしてる。
てめぇら!
キョロキョロすんじゃねェよ。
つくしは多分まだ夢の中・・・。
それともベットから起きて呆然としてるところかどっちだかだろう。
目覚まし止めて、あいつより早く起きて、準備が出来あがっていた子供達を急がせて家をでた。
忙しい俺に変わって俺達が子供達と遊んでやるって連絡してきたの総二郎!お前だろうがぁぁぁ。
「司、休みとれたんだ。牧野は?」
類が俺の後ろに牧野の姿を探す様に視線を投げる。
「牧野が俺達と一日過ごすのを阻止したってとこだろうなぁ」
全部見透かしてるという表情を浮かべた総二郎が呟く。
「どうやって牧野を説得したんだ」
「牧野が子供達を司一人で面倒見れるって思うはずないしな」
「一服盛ったとか・・・」
顔を見合わせて好きかって言ってやがる。
「クスリなんて使わなくても、俺で十分なんだよ」
「今ごろはまだぐったり疲れてるはずじゃねぇの」
「なんで疲れてんの?」
俺のシャツをグイと掴んで引っ張ったのは駿。
「それはだな、父さんが」
口を開いたところで総二郎に口を塞がれた。
「おい、何考えてる子供達に話すことじゃない」
その時、スラックスのポケットから着信を告げる振動。
相手は多分つくし。
ヤッパリ起きてたか。
「何、考えてるのよ!」
第一声で怒り心頭の声。
思わず携帯を耳から遠ざけて指先で耳穴を防ぐ。
「そこを、動くな、すぐいくから」
動くなって言っても無理だ。
直ぐ行くって宣言されてもすぐに着ける距離じゃない。
子供達は入り口を目指して走ってる。
あいつらをおとなしく待たせるの3分が限度じゃねぇの?
「ヘリ飛ばすから」
何時もと逆だな。
あいつがヘリ飛ばすって、よほどあわててるってことか。
「俺を信用しろ」
そのまま携帯をきってポケットに押し込んだ。
俺は舞をと舞の姿を探す。
オオカミの着ぐるみと豚の着ぐるみの間をぴょんぴょん嬉しそうに飛び跳ねてる。
触りたいのは飛び出してる鼻らしい。
子供らしい仕草は無邪気でかわいい。
近付いて抱き上げようとした舞を目に前に伸びてきた腕がさらう。
「類っ!」
「あっ、司」
「なに、舞を抱き上げてんだ」
類にしがみ付く舞を奪いとった。
「舞より、翼」
翼?
類の視線を追った先で翼が噴水の中を覗き込んでる。
「俺、走るの苦手だから」
ぐらっと揺れる翼の小さな体。
落ちるぞ!あぶねェ!
翼をずぶ濡れにしたら、それこそ小言だけじゃすまなくなる。
電話の怒りは半端なかったしな。
これ以上あいつを不機嫌にさせたらあとが面倒。
もう帰ってくるなと部屋にカギをかけるとかマジにあり得るからな。
「なにしてる、危ないぞ」
折角奪った舞を類に戻して翼を抱きあげた。
俺の怒った声を無視して遊ばれてると思ったのかキャキャと楽しそうな声を上げて顔に抱き着いてきた。
「勝手に動くと迷子になるぞ」
こいつには犬の散歩紐でも付けとかなきゃあぶねェ。
なんだか俺の後ろがさっきより賑やか。
人の気配も増えた気がする。
えっ?
おっ!
滋に桜子につくしのダチの優紀。
なんでお前らまでいるんだ?
「もう、司しっかり見てなきゃダメじゃない」
いきなりの上から目線の滋。
「一番注意しなきゃいけないのは翼クンなんですから」
翼の頭を桜子が撫でる。
「一番手がかかる子は親がしっかり見ないとな親の責任だぞ」
佑を肩車してあきらは親の顔を見せる。
お前んとこは一人だから余裕だろ。
それにおとなしいしな。
翼の落ち付きのなさはだれに似たのか・・・。
自己主張が強くて、気が強くて、子供の中では一番我儘で猪突猛進。
俺とつくしの扱い難いところばっか似てんじゃねぇのか?
「翼、動くな」
俺の腕の中から這い出そうともがく翼。
「パパ、クマさんがいるの、あそこ」
小さな指は背中越しに数メートル先を指さす。
人の群れに取り囲まれた着ぐるみは手を振ったり握手をしたり、子供の頭を撫でたりしてる。
「行って」
その命令口調、なんかつくしに似てるぞ。
翼の中につくしの一部を見つけて和む俺ってどれだけつくしに感化されてるんだろ。
あほらしいが、嫌いじゃない。
「翼は俺が見てやる」
俺に近づいてきた総二郎が翼に声をかけて俺から抱き取った。
「駿がさ、お前と一緒にいたいみたいだ。羨ましそうにお前を見てる」
駿の横には桜子と優紀が目線を合わせるように座り込んで話しかけてる。
チラチラと俺に向ける視線は何か言いたげ。
「駿、来い」
俺の声に満面の笑みを浮かべた駿が駆け出して中腰になった俺に飛び込んできた。
そう言えば、最近駿を抱き上げたことなかったもんな。
抱き上げた駿は翼より重い。
その重みが甘えるように俺にしがみ付く。
「今日、ずっと一緒にいれる?」
上目使いの潤んだ瞳。
甘えた口調はつくしそっくりで・・・
舞にはいつも似てるって思ってたけど駿にも感じるつくしの面影。
「おう」
返事した声がてれてしまった。
まわりでクスッとした声が漏れる。
てめぇら笑うな!
睨んでも目に力が入らねェ。
拍手コメント返礼
ままっち様
楽しんでいただけているようでうれしいです。
うちも部活が忙しくなってファンタジー系は卒業ですね。
親子で行く機会はないような気がします。
そうそう体力的にはきついですが笑顔に癒されて親は頑張っちゃうんですよね。
>さすが司パパ。あっさりつくしママを疲れさせて、朝早くから出かけるパワー!凄すぎる!
自分で書いといてなんですが、書いちゃったあとに恥ずかしくなってきちゃったじゃないですか~(笑)
司は疲れてないのかしら?[emoji:v-402]
かよぴよ様
つくしが置いてきぼりってまさかの展開でしょ?
何時もと真逆~
えーーーーーっ夢の国でバイト!?
仕事も楽しく出来そうですよね。
肉体労働のバイトしかしたことなかったから羨ましいなぁ
お泊り~
うんうん、きっとロイヤルスイートで家族で見る夢の国の続き~
マリエ様
いつも我慢してるご褒美は今回は駿くんの独占で~
司拗ねる?
まさかねぇ・・・(^_^;)
メガネちゃん様
あのトークのお話をここまで展開させてもってきました♪
まだまだ追いついてませんけどね。(笑)
まさかのつくしの置いてきぼりとまさかのヘリでやってくるつくしちゃん。
何時もと真逆の設定はいかがでしょうか?
まだ先は長いんですよね・・・・(^_^;)
ゆきこ 様
逆襲第一弾はまさかの司~
第二弾は、さぁ誰だ?
予想しといてくださいね。
回答のリミットは3話UPまですよ~。
つくしちゃん怒ってますよね?
あのつくしちゃんがヘリですよ~
ヘリ飛ばすって絶対なさそうですものね。(笑)
お願いの後に司にはやっぱりSですか?
倶楽部顧問としてはニンマリですね。