一秒ごとのLove for You 20
公平君に応援メッセージいただいてます。
オリキャラ投票をしたら上位に来ること間違いなし。
佑君と争う予想。
公平君の応援に司が拗ねちゃってるかもしれないなぁ。(^_^;)
一秒の時間も惜しむように回されてくる報告書。
歩きながらも渡される書類に目を通す。
本社のエントランスに向う間も入れ替わってくる部下。
歩きスマフォより視界が悪い。
何かにぶつかる気配で足を止めた。
「数分でもいいので話を聞いてください」
SPの壁の向こうから聞こえてきた切羽詰まった男の声。
その声は直ぐに掻き消えて俺の前に姿を現すこともない。
「あれで、何人目だ?」
「今日から休みのはずの代表がいきなり延期と言われたのですから、どこかで聞きつけた取引先が群がって来ただけのことです」
「重要な会議は入れられませんから」
それは俺の気がどこで変わるか分らないと西田流の皮肉。
二日もあればもっと有意義な仕事が出来るって内心思ったんだろ。
表情の読めない顔を俺なりに分析してる。
「仕事したくてしてるわけじゃねェよ」
それに今回延びたのは、俺じゃなくあいつの都合。
俺の都合にわせるのが常識だろうが。
俺の常識はつくしに言わせれば我儘、横暴、強引で自己中。
罵倒されるのもつくしだから笑って許せる。
最上階までの専用エレベーター。
降りてくるエレベーターを待つところでようやく雑用が途切れた。
「西田、この後少し時間空いてたよな?」
「30分ほどですが予定は入ってません」
西田の言葉が終わる寸前で右側のエレベーターが止まる。
つくし・・・
慌てた様子でエレベーターの中から飛び出してきたつくし。
辺りを見渡す様に顔を回してフッと息を吐いた顔は「公平」と大声を上げた。
まわりを見渡して俺に気がつかねェなんてありか?
何時も仰々しいとか、俺がいると空気の色が違うからすぐわかるって言ってるの誰だよ。
そして飛びだした声はあろうことか俺の一番気に障る男の名前を口にした。
エントランスの中央でつくしより頭一つ飛び出した男。
向い会って会話するつくしは俺に背を向けたままで表情が見えない。
なんであいつがここに来てるんだ。
つくしに会いに来たって要件しか思い浮かばない。
検事と会う必要ねェよな。
「代表」
険しくなってくる俺に気がついたような西田の声。
ここで騒ぐなと俺を制する感情が代表と呼ぶ声の二文字に見える。
松岡公平、あいつが絡むとろくな目に合わない。
ついこの前も変質者に間違えられて千葉に取り押さえられただよなッ!
思い出してムカつい感情のままに俺の横にいた千葉を睨み付けた。
「つくしを部屋に連れてこい」
吐き捨てるように言って振り返りもせずにエレベーターに乗り込む。
無意識に身体をドアの方に向けたその瞬間、閉まり始めるドアの向こうで不安そうな表情で松岡を見送るつくしの横顔が見えた。
執務室に戻って数分後に聞こえたノックの音。
待ってる間中頭に入ってこなかった書類の文字をもう一度目で追う。
完璧に仕事をするフリ。
なんで俺がこんなフリしなきゃならない。
アイツが俺に気がつけば、笑って「どうしたった?」一言聞けたはずなんだ。
俺は直ぐにお前に気がついたぞ。
ゆっくりと近づく足音は俺に呼ばれた理由がわからずに戸惑ってるぎこちなさを響かせる。
下手に出てるような態度は何か後ろめたい事でもあるのかと勘繰ってしまう。
「何の用だ」
静かに響く声はピンと部屋の空気を一瞬で張りつめた。
「私を呼びつけたの道明寺でしょ」
キッと真直ぐに見開く瞳。
俺から視線をそらさず強気になった瞳が俺を見据える。
俺には言えないようなことは何もないって信用できる輝き。
つくしが俺を裏切るはずはない。
俺の嫌がることとかムカつくことは平気でやるけどな。
「俺は言ってるのは松岡だよ」
つくしの表情がギクッとびくつのが分かった。
「あいつ、何しにお前に会いに来た」
「私に会いに来たわけじゃないかもしれないでしょう」
嘘つくな。
アイツがここに来る用事と言ったらお前しかいないだろう。
手に持った書類がデスクに大きく音を発てる。
棍棒で殴ったような音を発てたのは勢いが余って拳がデスクにぶちあったから。
「お前に会う意外にあいつがここに来る理由あれば教えてもらいたいもんだな」
カタッと立ち上がった表示しに後ろにスライドした椅子が壁に当たって軽く音を発てた。
歩くたびに歩幅が広くなってつくしに近づく。
「お前、俺が側を通ったのも気がつかなかったろう」
近付く距離はゆっくりと詰めて、手を伸ばせばすぐに捕まえることが出来る距離まで近付いた。
ヒンヤリとして冷たい指先が握りしめた手のひらに爪を食い込ませる。
「いたの・・・・」
あの時お前はすっかり俺のことなんて忘れてたんだよな?
そして別な男のことを考えてた。
「あそこで、抑え込んでも良かったんだがな」
短時間でも許せない思い。
それが俺を思う感情とは別物だとしても許せそうもない支配欲。
「で、あいつが来た理由は?」
壁際に追い込まれて逃げ場をなくしたつくしの背中が壁に押しつけられて小さく音を発てた。
自分乃追いこまれた場所がどこか確かめるようにつくしの手のひらは壁をまさぐる。
「私も、まだ・・・あんまりわかんないんだ・・・」
納得のできない返事を責めるように俺の拳が壁に大きく音を発てた。
「わからないってどういうことだ?」
睨み付けた俺はお前の嘘ならすぐに見抜ける自信がある。
「アイツはお前に会いに来たんだよな?」
「近くに来たから寄っただけだって・・・」
「何時もの公平と感じが違うから私も心配になっちゃって・・・」
気まずそうな表情を見せながらも俺から一瞬逸れるつくしの感情。
それが気にくわないって分れよ。
「俺以外の奴の事を考えられない様にしてやろうか?」
頬に触れる手の平が熱をもってつくしの顎の角度を押しあげる。
「なっ・・・」
きつく抱きしめてだれにも渡したくない思いは渇望。
嫉妬が苛立ちに変わって抑えられなくなる。
抗う力も、言葉も、押さえつけるように唇を重ねた。
拍手コメント返礼
まちゃこ 様
司君つくしに一番我儘ですからね。
司より気になるのは今回は公平君ですよね?
私もです。 ← お話作ってる私も悩んでます。(笑)公平君のお悩みはなに?
Gods & Death様
剥き出しの嫉妬って経験ないなぁ。
イケメンさんに嫉妬されるって夢ですねェ。
現実じゃ無理だからどんどん書いちゃってます。(笑)
司でも好きじゃなく引きますけどね。
某所の論文疑惑ですね。
もうあらさがしと責任の押しつけにしか見えないの私だけ。
これも男の嫉妬~。
言われてみればう~ん確かに。
メガネちゃん様
出た~ ヒールな司。
これが司ですよね。
最近隠れてたな。(笑)
会社でデザート。
一度はぜひ書いてみたい。
ソファーにデスクどっちがいいかな♪
壁際そのままで~
うわ~
エロくなりそうで書けないわ。(笑)
やなぎ様
みなさん今回は司より公平君の悩みが気になってるようです。
しばしお待ちを~♪
絵梨様
リクに応えて司目線お届けしました♪
最後は抵抗できなくしちゃうのよね~。
もう迫られた時点でノックアウトになりそうなんですけどね。
つくしはどうなのかな?
会社で最後前でのシュツ、私も何時かはかいてみたいかな。
不謹慎なものに対する憧れ~
司には誰も文句言わないでしょう。
つくしちゃんが懺悔の気持ちを持ちそうですけどね。