一秒ごとのLove for You 21

ここは職場だよ~

そんなの関係ねェ ← (ふるっ~)

 西田さん・・・

空いてる時間は30分って言ってなかったかしら?

気を利かせてもっと余裕を持たせてくれちゃってるでしょうか?

そんなのいりません! ← つくしの叫び。

禁断のオフィスラブっのも見たいというリクにドキドキしちゃいました。

朝っぱらからちょっとその刺激には耐えられそうもありません。(笑)

放した唇は息をすることも忘れてる。

目も見開いたままで、その中に写る俺には意識がないって気がした。

「おい」

両肩に置いて揺らす身体。

「いきなり、何考えてるの!!!」

生気を取り戻した。

そして目の前でガシッと唇を手の平で拭う仕草をとられる。

てめっ!

「口紅がついてるから」

俺の唇に伸びてきた指先が唇をムギュっと押さえつける。

「あのね、本当に公平が来た理由が分らないの」

俺に聞かせてるのか・・・

自分に言い聞かせているのか・・・

「でも・・・何か悩んでるのは分るから・・・」

つくしが見せる不安げな表情。

つくしの顔を上に向かせる様に頬に触れる指先。

肌の感触が、熱がゆっくりと指先に伝わる。

今にもポロリと涙をこぼしそうな瞳。

お前のそんな顔見たくねぇんだよ。

ずるいよな。

自分が見せた嫉妬心が消えて、責めることが出来なくなる。

「今までも公平にはいろいろ助けてもらったの道明寺だって、知ってるよね」

憶えてねぇよ!

知るかっ!

そう、言いたいの山々。

確定して聞いてくるから始末に悪い。

おひとよしつーか。

困ってるやつ見つけた首を突っ込みたがるのはもう見飽きた。

人間だけじゃなくネコでも犬でも道端の雑草でにも手を差し出しそうな性格。

あっ・・・違った。

雑草は食料だったって言ってたっけ。

こいつの心配・・・

取り除いてやらないと落ち着かないだろうし・・・

なんで俺が松岡のことを!!!

アイツの顔を思い出してムカつく感情を抑え込む。

惚れた弱み、つーやつ。

「アホらしくなってきた」

ガクッとつくしの肩まで下りて置いた手。

頭を垂れて吐き出した声。

「俺が駄目だって言っても無駄だなんだよな」

簡単に許しちまう甘い顔を見られるのを避けるようにつくしの肩を抱き寄せて頭ごと腕で包み込んで胸元に引き寄せた。

「どうしたい?」

指先が梳く黒髪。

ビクンと意外そうな反応を見せる。

俺もそこまで分からず屋じゃねェよ。

一番に考えてるのはお前のことで・・・

俺に向ける弾ける笑顔。

それを何時も見ていたいんだ。

その中心に俺がいれば言うことはない。

俺以外の事がお前の心を占めてるのであれば排除する。

それが近道。

「公平にね・・・近いうちに会おうっていわれてるんだけど・・・」

俺の軟化した対応に嬉しさを滲ますつくしの声。

少しは遠慮しろよ。

俺の態度に単純にコロコロと反応を変えるのも無邪気つーか、かわいいつーか・・・。

「さっさと、カタをつけようぜ」

「カタを付けるって・・・もしかして・・・道明寺・・・」

「ああ、俺も一緒に手伝うぞ」

ギョッとつくしが顔色を変えやがった。

お前を一人で松岡の前に差し出す様な真似をするわけねェだろう。

俺様が動けばすぐに何でもすぐに解決してやるよ。

1秒で済ます。

拍手コメント返礼

ヨーキー様

司君がしゃしゃり出てきたら公平君話せるものも話せなくなったりして~

悩みが深くなるかもですよ~。

どんな悩みかはもう少し秘密です。(笑)

まちゃこ様

禁断?のオフィスラブ~

びりっと敗れたストッキング~。

代えがないのに・・・とぼやくつくしちゃんとかぁ~。

この辺の描写をいつか書けるでしょうか?

ドラマでありましたね。

二人で優紀を探す場面。

思い出しました。

mizuta 様

一秒じゃ片付かないって。

司のセリフなら納得できちゃうのが不思議です。

ファイナルの「もう叶った」のあとのカメラアングル。

J君何か言ってる?

いやそこまで見てないなぁ。

じっくり今度見ています。

口の動き読み取れたらいいんですけどね。

ファイナルの続きにつながるお話は『If』でお届けしてます♪

LUCA様

今回は嫉妬で暴走せず懐の深さを見せる司君?

何時までもつかなぁ~

公平を前にしたら火花が散ることは間違いなしですけどね。

赤ペン先生ありがとうございます。

アズ 様

最良かなぁ~

楽しくなるのは間違いなさそうですけどね。

司がね威嚇しながらつくしを助けるの巻~

助けになるのかな?(^_^;)