Rainy Blue 序章 1

昨日別館の記事で書いた新作を忘れちゃった件。

読まれた方もいらっしゃると思いますが思い出しました♪

必死で思い出す作業をしたのは何年振りだろう。(^^)

LINEメンバーでのトークで盛り上がり、題名が決まったら開始します宣言。

直ぐに題名決まっちゃいました。

Rainy Blue

この題名から徳永英明の曲に話がいっちゃって、せつな系?

あの・・・

二人のイチャコラ書きたかったんですが・・・(^_^;)

冷たい雨に打たれながら

哀しい物語を想い出したとか

レイニーブルー もう終わったはずなのに

レイニーブルー 何故追いかけるの

あなたの幻 消すようにとか

曲の歌詞は類にぴったりなのと話が広がりそこから雨の別れのシーンとかまでに話が広がって~

私が忘れてやっと思い出した設定はどうでもよくなりました。(^_^;)

どんなお話になることやら~。

Rainy Blueの歌詞を知りたい方は 『こちら』 から、ご確認をお願いします      

「司様、このまま帰宅でよろしいですか?」

ハンドルを握る運転手はNY生まれのハワード。

日本語ペラペラのアメリカ人。

「ああ」

めんどくさそうに返事する俺に、バックミラーのハワードはニッコリと笑みを浮かべた。

夕方から降り出した雨は雨音を大きく車に打ち付ける。

本格的に振り出した雨が車の窓にいくつもの筋を作って流れ落ちる。

あいつは憶えてるだろうか・・・

雨の降る日にあいつに言わせた別れの言葉。

「・・終わりにしよう。もう私、あんたとは付き合えない」

ずぶ濡れのお前が泣いていた。

今でもあの時の強がってる表情を忘れられずにいる。

二度とあんな悲しいお前を見たくないんだ。

結婚の約束したあとと、空港で見送られて戻ったNY。

今の仕事を片付けたら日本に居場所を戻す予定。

「ずーと、そばにいるから」

告げる俺にあいつはどんな嬉しい表情を浮かべてくれるのだろう。

それが一番の俺の楽しみ。

天気予報は日本も雨。

同じようにあいつもこの雨を眺めてるだろうか?

窓から見あげた真っ黒な空。

ライトに反射して雨の落ちる道筋を一直線に照らす。

窓から見える景色はNYから俺の屋敷の外壁に変わる。

「牧野・・」

「道明寺・・・」

見つめあって名前を呼んだ。

「何やってるんだおまえ、いやでもよ、金ねぇからタクシーにも乗れねぇし、

まいったわこの雨。

庶民は雨降っても一大事なんだな。勉強になったわ。

髪もよ、濡れるとストレートになっちまうんだよ。

でもこっちもけっこういけんだろ。

まあ、あれだな、俺にも庶民の生活ができるってことが、これで証明されたけどな」

哀しみの宿る瞳が俺を焦られせて、あれでもお前を笑わそうと必死だったんだ。

「・・終わりにしよう。もう私、あんたとは付き合えない」

「冗談やめろよ」

「冗談なんかじゃないよ」

「俺は決めたんだ。おまえと一緒にいるって、何があっても一緒にいるって、ほらいくぞ」

牧野の手を取ったはずなのにその手はスルリと俺の手のひらの中から抜け落ちた。

まるで雨が俺達の仲を邪魔してるみたいに潤滑油となって抜け落ちた。

「あなたは、道明寺グループの次期経営者だからね。

ほら頑張らないと」

あの時は雨が邪魔したんじゃなくて、牧野の決心の表れ。

「ふざけてるのか」

「ふざけてなんかないよ」

「じゃあなんでそんなこと言えんだよ。

昨日一緒に飯食ってたとき笑ってたの嘘か?

庶民のデート教えてくれるって、あれっきりかよ!

まだ公園でバドミントンだってしてねえだろうが。

な、鍋に招待してくれるっていうのも、あんときだけの、口からでまかせかよ!

なんで・・なんで全部、自分で勝手に決めてんだよ!」

俺!

本気で怒ってたんだぞ。

お前の裏切りに・・・

それを言わせてるのがおれだってことに・・・

「約束してきたんだ、道明寺のお母さんと。」

「はあ?」

「もう今後一切、道明寺家とはかかわらないって」

「脅されたのか?あのクソババア!」

「違うの!そうじゃない!あたしが決めたの!」

「え?」

「あたしが全部、自分の意志で決めたことなの」

「なんだよそれ」

「あなたは、世界の道明寺なんだよ。

あたしとかかわってたくさんの人が傷ついて、

そんなのバカらしいじゃない。

道明寺だって、わかってるはず。

ほんとは自分がどうすべきか」

「俺は・・」

「はい!」と俺の背中を押しだしたお前になにも言えなくなって・・・

「道明寺が頑張ることで、たくさんの人が幸せになれるんだよ」

勝手に自分で結論出してせなかを向けやがった。

「牧野!

おまえは俺を一人の男としてみたことがあるか?」

家のことや親のこと全部とっぱらって、ただの男として見たことは一度だってあるか?」

「・・どうだろ・・でもね、もしあんたがほんとに好きだったら、こんな風に出て行かないよ」

そう言って振り向いて「じゃ」と歩き出すしたやつ。

今ならきっと、あいつを一人で行かせたりしない。

雨の日も別れも今はいい思い出だと思えるようになった俺達の歴史。

「キー―――ッ」

悲鳴をあげるタイヤの急停止の音。

ガクンと前後に揺れる身体。

「すいません、大丈夫ですか!いきなり人が!」

「ひいたのか!」

ハワードの飛び出した後を追う様にその後に路上に飛び出した。

抱き起されたのは若い女性。

英語で呼びかけるハワード。

大丈夫だと意識のしっかりした声が返ってきた。

怪我はかすり傷程度でしっかりとした足取りで立ち上がる。

「一応、病院に連れて行く」

嫌がる女を有無を言わせず車に乗せた。

「大丈夫ですから」

「後でいろいろ訴訟を起こされたら面倒だからな」

「私がボッとしてたのがわるかったんだから訴訟なんておこしません」

俺に挑む様な挑戦的な強気な瞳。

自分の座ってる席を汚すのが気になるようなそぶりで車の中を視線が彷徨ってる。

牧野を見てるみてぇ。

なんですか?

訝る視線が俺を睨む。

「俺の事は気にするな」

あいつに会わずに過ごすのもそろそろ限界かもしれない。

何を見ても・・・

誰を見ても・・・

牧野を思い出す俺。

自分が可笑しくて必死で笑いを噛み殺していた。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

つくしじゃなく司?

某所のグループでは始まりはつくしのはずでしたからね。

トーク中に思いついて構想を練り直しちゃいましたよ。

なんせ題名が憂鬱な雨ですからね。

昨日もたのしい時間をありがとうございました。

たま 様

私も夢は忘れちゃいます。

たぶん小説の御話を四六時中考えてるので眠っていても脳が考えちゃってるんでしょうね。

はやくつかつくラブコメまでお話を進めたいですね。

まちゃこ 様

雨のシーン良いですよね。

LINEグループ楽しんでますよ。

ここの小説の事から嵐の事までトークで盛り上がってます。

LINE ID 分れば、ご招待しますよ♪

mizuta 様

メールまでいただいちゃってお気遣いありがとうございます。

私もメールに返信させていただきました。

最初のお話でオッ!と思ってもらえれば書き手としては嬉しいですね。

どうなるの?と興味を持ってもえたのならにんまりしちゃいます。

mizuta 様も妄想広がっちゃってますね。

それが二次の醍醐味~

一緒に楽しんじゃいましょう。

そうか・・・司が土星のネックレス作る過程ね。

確かに注文が多そうだなぁ。

さち 様

怪しい女性。

司に近づく女性はすべて怪しくなっちゃうンですよね。(笑)

今回は女性が近づいたわけじゃないですけどね。

実は司が乗ってる車と知って飛びだした?

もう一つドラマが作れるなぁ。(^_-)

この設定なら類君も登場出来るかも・・・。

Gods & Death 様

司が浮気!

きゃーーーっ 嫌ですよ~。

司はつくし一筋じゃなきゃ♪

気になる感じでお話進めますけどね。

メガネちゃん様

雨が絡むとこのシーン浮かびますよね。

雨が多すぎて編集で雨を消したという逸話のある場面。

セリフを拾うのにどれだけ場面をリピしたか・・・

それに疲れました。(^_^;)

たなたな様

始まりは切なくてもこのせつなさが最期まで持続しないんですよね。

今回はしんみり終わらせたいな。