Rainy Blue 3

おはようございます。

なかなかお話が進まないのですがどうなるのかなぁ。

サッカー 引き分け~

ウッ・・・朝から気が気じゃなくて、物語に集中できなくてUPが遅れました。

「浮気してんじゃねェよ」

私の話を静かに聞いていた道明寺の怒ったような・・・責めてるような・・・それでいて拗ねてるような声。

「浮気じゃないって」

何時もなら不愉快になる道明寺の声も今日はやけにやさしい気持ちにさせる。

クスッと笑みが零れて呟いた声。

「会いたいね」

素直に飛び出した声にあいつの声が聞こえなくなった。

「道明寺・・・聞いてる」

携帯がきられた様子はないのに道明寺の声が聞こえない。

「こっち来るか?」

沈黙の後に聞こえた声。

隣りに座る私を呼び寄せる様な声。

肩の触れ合えるそんな、傍にいるわけじゃない。

一歩足を踏み出せばイケる様な手軽さで呟く。

「冗談・・・」

「俺は、まだこっちを動けないから、お前が動け」

無理と告げる前にYESの返事しか聞かないっていつもの強引さが電話越しに伝わってきた。

「あのね、直ぐには無理だよ」

「心配すんな、手配は俺がすぐしておくから」

手配しておくって・・・

「じゃぁな」

携帯がきられた。

道明寺!

サイドつなごうとボタンを押してもつながらなくなった携帯。

本当に私もいろいろあるんだから。

一日時間を作っていける距離じゃないでしょう。

本当に強引、我儘、ちょっとは私の予定も考えろ。

大学の講義にバイトで埋まってる私の予定はどうしてくれる。

愚痴ってみても道明寺に会える嬉しさの方が勝ってしまう。

もう、ますます眠れなくなりそう。

・・・って、私は何時日本を発てばいいのだろう?

つながらなくなった携帯をじっと眺めて息をのむ。

携帯が着信を知らせるたびに私は何度心臓をドキとさせてしまうのだろう。

心臓に悪い。

その前に片付けなくっちゃ。

ベッドに寝そべったまま部屋の隅の紙袋に視線を落とす。

ずぶ濡れの服の代わりにプレゼントされたブランド物の服。

道明寺以外からもらえない。

浮気だなんてあいつに言わせたくないし・・・

ため込んだバイト代をもって返しに行こうと決めてる。

返すために神宮寺さんに会いに行ってもあいつは眉を顰めそうだけどね。

会社の受付に届けて会わずに帰るから許してよね。

ウトウトと出来た時間はほんの少しの時間。

ママが起き出して台所から聞こえてくる音が子守唄みたいに聞こえていた。

講義が終わって講堂から大学の出口を目指す。

別れ際神宮寺さんからもらった名刺を眺めてた。

電車で30分あれば着く距離。

夕刻までには行けそうだと予想して足を進めた。

「まきの」

間延びした柔らかい声は花沢類で、優しく目を細めて私を見つめてる。

司に牧野のことは頼まれたからと大学で一日一回は顔を合わせる。

時々は家まで送ってくれて、私んちで夕食を食べて、進とゲームしたり。

実は道明寺より花沢類の方が我が家の滞在時間は長くなってる。

「もう帰るの?」

帰るんなら送ってく。

そんな習慣が自然と出来上がってた。

「今日は行くとこがあるから」

「そこまで送ってやるよ」

「えっ?でも、花沢類も忙しいでしょう?」

断ろうとした私の瞳を覗き込むように花沢類の瞳が、ゆっくりと私の目の高さまで落ちてくる。

日本人にしては珍しい色素の薄い瞳は澄んだ輝きを宿して吸い込まれそうだ。

「俺が一緒だとまずい?」

ブルッと首を左右に振る。

「それじゃ、決まりだね」

私の腕からカバンを取った花沢類が歩を進める。

花沢類がいた方が、道明寺の機嫌も悪くならないような気がして、花沢類の横に足を進めて肩を並べて歩きだした。

拍手コメント返礼

Gods & Death 様

おはようございます。

こちらは昨日から大雨です。どこにも出かけたくない・・・(^_^;)

つくしちゃんも司君も今回はどうなのよって状況ですが・・・

頼れるのは類?

まちゃこ 様

司はあれですからね。

ここは頼りになる類君でつくしをガードしてもらいましょ。

mizuta様

いえいえ、コメント全然遅くないですよ。

ありがとうございます。

>偶然の必然で現れる類

キャー、なんだか一番類の登場をうまく表してますね。

まさに偶然の必然。

つくしの側には花沢類。

司の側には西田さんかな?

そう言えば西田さんがまだ登場してない?

いたら知らない女性を泊めることはさせないでしょうけどね。

そうそう、類は司以外の男をつくしには近づけはしないでしょうからつくしの安全は確保できてるような・・・

司は大丈夫かな・・・

つくしを呼び付けちゃってますけどね。(^_^;)