Rainy Blue 6

つくしちゃんと類も気になるんですが、司の方がもっと気になるような・・・

西田さんそっちは貴方がどうにかしてと叫びたい心境ですよ。

お知らせ

新しく掲示板を設置しました。

作品に対するご要望、リクエストなどありましたらお知らせください。

また、PW発行に関するお知らせも今回より掲示板にて御連絡をいたします。

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二人の男性の間の空気の色が変わる。

人に傅かれ命令するのが当たり前の人を使う側の人間独特の存在感。

タイプは違うけど二人ともその点では一致してる。

自分にここまで負のオーラを向ける相手に会ったことがないだろう神宮寺 昴。

花沢類の不機嫌さに気がつかなければ、イケメン二人の側にいてる私は羨ましがられる存在にもなりえる。

現に会社のエントランスから受付、エレベーターまでの間どれだけの視線が花沢類に向けられたかわからない。

えーと・・・

私大丈夫だから。

借りたものを返すだけのことで、それ以上のものはなくて・・・

花沢類が心配することはないもの。

なにもしなくても女性から寄っていくタイプに見える神宮司さんが私に邪な考えを持ってるとは思えない。

道明寺にしても花沢類にしてもお金持ちの金銭感覚は庶民より二桁三桁は〇の数が多いんだから。

ただ・・・知らない男の人に何かもらったとしたら飴一個だとしても道明寺の眉間にしわが寄るって思うから。

離れて会えないあいつに言えない様なことはしたくない。

ただそれだけ。

ここはスパッと借りたものを返してすぐに帰ろうよ。

「服はもう返せないだろうから、これ、洋服の代金です」

花沢類の前に壁を作る様に身体を入れて神宮寺さんの前にお金の入った茶封筒を差し出した。

「プレゼントしたものを突き返されたの初めてだよ」

茶封筒に一瞬落とした瞳はそのまま細めてやさしく笑う。

それは、不愉快だというより快いって感じの感情が楽しそうに零れてる。

「受け取ってもらわないと困るんです」

「彼氏に悪い?」

チラリと花沢類を気にするように神宮寺さんが視線を向ける。

花沢類を彼氏と思われてる?

確かにこの場合そう思われても仕方ない行動と態度を取ってしまってる。

「いや、違うんです」

「花沢類は、友達で、心配して一緒に来てくれただけで」

焦った私の声に神宮寺さんは「そう」と返事を返してきたが信用してないのは素振りで分かる。

このカン違いもそのままにしていたらしていたで後で問題が起きそうな気もする。

道明寺と神宮寺さんが接点を持つことだってないとは言えないのだから。

なんだか心配事が雪だるま式に増えてない?

クシャッ。

私の持っていた茶封筒を花沢類が奪う様に掴んで神宮寺さんの手の中に押しつけた。

「これで、終わりにしてた方が身のためって思うけど」

静かに秘めた青い炎を見た気がした。

今の花沢類には近寄れない私がいる。

本能のままに赤い炎をめらめらと燃えあがらせる道明寺の怒りを鎮める方が自信がある。

もしも・・・

花沢類が本気で神宮寺さんとやり合うとしたら、私は止められるのだろうか。

冷戦・・・

目に見えない駆け引き。

緊張で握りしめたいた手の中に汗をかいていた。

「争いは好みじゃないんだ。特に恋愛に関してはね」

軽く手を肩まで上げて両手の手のひらに私たちに向けて降参のポーズを神宮寺さんが作る。

「俺よりも敵に回したら厄介なのが牧野の彼氏だから」

すっと緊張がほどけたように花沢類が微笑んだ。

そう言った花沢類に「君は・・・」と動いた唇が言葉を飲み込んで、「いいんだ」と神宮寺さんがつぶやく。

憂いを浮かべた横顔はデスクの上の写真立てをカタンと閉じてデスクの上に伏せるように動いた指先。

指先の繊細な動きさえも寂しそうに私には見えてしまった。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

最後の数行で昴君が気になる存在にUP♪

ルンルン♪

ここが小説の醍醐味と言うところでお楽しみに。

さて神宮寺君の写真立て気になりますよね。

つくしじゃないことは確かですけど~(^_^;)

うさこ 様

司がね・・・

今回はやらかしてますから類君のカッコ良さが引き立ちますよね。

そして司をたててるのぉ~

Gods & Deat様

雨の天気に台風近付いてますよね。

10年近く前の洪水はこんな天気からだったんですよね。

被害が心配です。

一気に神宮寺昴氏への興味が、気になる存在にUPさせていただきました。

つくしに、類を見てのこの反応。

気になる様にもって言っちゃってますから、そんなコメントをいただくとうれしくなってしまいます。

mizuta 様

どうぞどうぞ、掲示板は雑談的な使い方で楽しんでください。

リクでも、話えの疑問でもなんでもOKです」。

ひょっとしたらネタバレ的なこともお返事しちゃうかもしれません。

ここでは類君がぴっしゃとしてくれてますよね。

司より類に肩入れしちゃってます。

みわちゃん 様

実はここで類を登場させた意味が生きてくるんです。

この後ですよ~

鋭いコメントにドキッとなっちゃいました。

そこはまだ内緒でお願いしますね。

まちゃこ様

現段階では司と神宮寺の対決あるのでしょうか?

まだまだ謎を残しちゃってますので今後の展開をお楽しみに♪