一秒ごとのLove for You 32

このお話あと少しで終る予定なのでチャッチャッと終らせちゃいます。

ってあと何話だっけ・・・

某所で公平くんへのお土産を頼まれてるんですよね。(^_^;)

「大事な連絡だったらどうするんだ」

必死に投げたはずの携帯は海にとどく手前の白い砂の上にぽとんと落ちて太陽の光を反射してキラリと光ってた。

波の痕の模様にさえも程遠い手前に落ちちゃってる。

「一切仕事の連絡はさせないって言ってたじゃん」

・・・とすると道明寺に連絡を入れるって誰だろう?

西田さんとか、西田さんとか、西田さんとか・・・

西田さんだけしかうかばない。

他は花沢類、西門さん、美作さん・・・

道明寺の交友関係って浮かばばないものだ。

この状況を邪魔されそうな天敵の分類に目されるF3からの連絡なら道明寺は真っ先に遮断してる気がする。

「相手、松岡だぞ」

えっ?

道明寺の口から飛び出した予想外の相手。

松岡って・・・優紀じゃないよね?

身体の動きが止った私の横を道明寺が通り過ぎて私の投げた携帯を腰を折って拾い上げた。

「言っとくが、これ防水だからな」

砂を払って画面の中を確かめるように道明寺の視線が動いて指先が画面をタップする。

「本当に公平なの?」

ようやくシナプスがつながって身体を動かすようにと脳が動きだしてくれた。

携帯を持つ道明寺の腕にぶら下がる様に上腕に腕をかける。

「あいつが俺の連絡先を知るかよ。教えるわけねェし」

それじゃ誰?と、聞く前にリダイヤルする道明寺。

「ああ、俺だ」

低音に響く声はあくまでも上から目線の対応。

公平じゃないのかと少しがっくりしてる。

公平からならきっと道明寺を狙ってる犯人の事で、その事件経過だろうし・・・

かたがついたの連絡なら本当に心から笑える。

道明寺は、ここなら安全だと・・・

二人きりの時間を楽しもうとか・・・

耳元で甘く囁かれて、熱く抱きしめてくれるけど・・・

僅かに残る不安。

全て取り去ることは出来なくて・・・

心にわずかな隙間が生まれてくる。

道明寺の様な自信は私には持てずにふとした心の空間にいくつかの不穏な想像が入り込んで、心配になる。

この透き通った海を見てるとそんな心配はないと思うけど、ヤッパリ落着けない。

大体私たちが日本を出国した記録も残してないってどこまで特別なのだろう。

ベットの中で夢物語に道明寺が俺達は日本にいることになってるからって言った時には密入国にならないのかと、手錠をかけられた私と道明寺を想像してしまった。

俺達を追いかける事なんてできない。

道明寺が嫌に落ちつてる理由は分ったが、やっぱり違法じゃないのかと、今度は法を守るものとしての血が落ちつけなくなった。

「もう大丈夫だ」

はっーとため息を漏らした私の横でそう道明寺が呟く。

「3日で片づけろとって言ったが2日かからなかったな」

ニンマリとした笑みを浮かべて肩から回った道明寺の腕が私を抱きしめる。

道明寺の手の中には携帯が握られてるまま。

その小さな画面には知らない男の画像。

「俺の方でも手は打っていた」

「あいつより先に決着を付けなきゃ気が納まらないだろう」

相槌を求められてもウンとは言えない。

子供みたいな笑顔で喜んじゃってるけど、公平は検事、つまりは警察と張り合ってたってこと?

道明寺の権限って国家並み!

道明寺を襲おうなんて気は起こさない方が身のためだって思えてきた。

「言ったろう。お前のことは俺が守る」

今回命を狙われてたの道明寺じゃなかったっけ?

「自分が傷つくよりお前になにかある方が寿命が縮むんだよ」

もしかして・・・今回は私も狙われてったって事?

だから二人に内緒で日本を離れた?

その前から休みを取れとか、旅行に行こうとか言っていたのはこのためだった?

ふと触れた道明寺の唇がかすかに震えてた。

道明寺も道明寺なりに不安でそれを私に見せない強さで守っていてくれたんだと気がついた。

私以上に犯人が捕まるまで気が休まらなかったのは道明寺の方だったのかもしれない。

ごめん・・・

誰も気がつかない繊細を持ってるってこと忘れてたよ。

強がってる道明寺がいつも以上に俺様になるってこと知ってるのにね。

「それじゃ、道明寺のことは私が守る」

「お前に守られるようじゃ俺もおしまいだな」

殴ってやろうと上げた腕はなんなく道明寺の両腕に捉えられた左右から道明寺の腰に回わして身体に押しつけられる。

自由が効くのは首から上の状況。

見あげた先で道明寺がこれ以上の笑顔はできないって表情で優しく微笑んでいた。

拍手コメント返礼

さわね 様

司君に勝てる人はいません!

ことつくしちゃんに関して負けられないでしょうしね。

これで安心して帰国~となるはず・・・(^_^;)

音楽の力見ましたよ♪

レイニーが流れた時にはこのタイミングで!

神が降りた!と思っちゃいました。

ここで聴けるなんてすごいと感動しちゃいましたよ。

メルちゃんのまま様

今回の黒幕はサラリと流しちゃいましたけどね。

何時も命を狙われちゃ落着けませんよね。

この後は平和にお話が進んで終りとなります。

mizuta 様

こっちの司君は必死につくしちゃんのことかながえちゃってるのなぁ。

あっちの!

『Rainy Blue』の司!

なにやっってるのか・・・

『そんなことあるわけないのでしょーが!!』

言いたくなる気持ち分るなぁ~。