Rainy Blue 8

昨日のひつじのお話で司の好物はつくし発言でスカッとしたのに、今日はこちらです。

う~ん。

大丈夫かな・・・(^_^;)

土曜日の某歌番組で徳永さんRainy Blue を歌ってくれましたね。

このタイミングはいったいなんだ~~~。

ドキッとしちゃいました。

どうして、ここが分かったのか・・・

私のお金を受け取ってくれた神宮寺さんと別れてビルを出たのは空が夕焼けに染まる時刻。

「僕の気が収まらないから食事でもどう?もちろん彼も一緒に」

そんな誘いを丁寧に断ったのは、道明寺のいるNYに向う予定があったから。

すぐ迎えにやるって言っていた道明寺。

あいつの直ぐはどのくらいの時間の余裕が私に残ってるのか読めない。

準備する時間を考えても早ければ明日だなんって呑気に構えてた。

エントランスを過ぎてビルの外に出た私の目に前に現れた黒塗りの高級車。

「お迎えに上がりました」

すかさず下りてきた運転手が後部席のドアを開けて恭しく頭を下げた。

「私、何の準備をしてませんけど?」

これはいたって常識の範囲内の反応だと思う。

「必要ありません」

必要ないってパスポートはどうする?

着がえもお泊りセットも何もない。

バックの中身は全財産使い果たしたから千円札数枚と小銭があるだけ。

これでNYまで行くって普通あり得ない。

「すべては司が準備してるってことでしょう」

NYに行くことは花沢類には話していたから気にも留めない花沢類の声。

「花沢類!日本を出るのに着のみ着のままで空港に向かうって経験あるの?」

「必要なものは向こうにも揃ってるから最小限の荷物ですむよ」

その最小限の荷物ですら私手元にはない。

「司はさ、牧野が側にいればそれ以外は必要ないって思ってるんだよ」

いや、私が無理だから。

「そんなに不安なら俺も一緒に送っていくから」

行くのNYだけど・・・

家まで送っていくような軽い調子で花沢類に言われた。

そのまま私を車の中に促して私の横に花沢類も乗り込む。

一度花沢類の自宅に寄ってそのまま車は空港を目指す。

出発ロビーを通ることなく滑走路に横付けされた車。

相変らずのVIP特権で飛行機に乗り込む。

音信不通の道明寺にNYに会いに行った。

パパの忘年会で当たったエコノミーの往復チケットを握りしめて日本を離れた。

あれから1年経ってない私は、高校を卒業して、道明寺と婚約した。

そして今、私の横には花沢類が座る。

座席も高級で広々としてるファーストクラス。

快適な旅を約束します。

そんなセリフとカッコいいイケメン5人が並ぶCMの映像が頭の中に流れた。

私が神宮寺さんに渡した全財産でこの席の10分の一は払えるかな・・・

「花沢類と一緒に道明寺を尋ねたら不機嫌にならないかな?」

「牧野とNYで司に会うのって今度が初めてじゃないでしょう」

道明寺に会いに行って冷たくあしらわれて・・・

泣きたいのに泣けなくって・・・

なんとか我慢できたのは多分花沢類が側にいてくれたから。

「なんで、お前が一緒に来るんだ」

不機嫌に眉を吊り上げる道明寺を想像しちゃう自分が可笑しくてしょうがない。

花沢類も自分に向けられる道明寺の不機嫌さは想像してると思う。

それでもこの二人には私の貼り込めない信頼があるから笑って流せるんだろけど。

「司が、忙しそうにしてたら、俺と観光でもする?」

NYに初めて来たときは一人でちょっとだけ回った。

自由の女神!」

思わず叫んだ私の顔を確かめるように花沢類が覗き込む。

「いってなかったなって、思っちゃって・・・」

子供だって思われた様に思えて思わず叫んだ自分が恥ずかしくなってきた。

「俺も行ったことないよ。多分司も行ってないんじゃないかな」

「それじゃ、3人で行けるね?」

「司は俺について来るなって言いそうだけどね」

花沢類はリクライニングシートを斜めに倒してCAから雑誌を受け取った。

身体を余裕で伸ばせるシートの上で花沢類が眠たそうに小さくあくびを見せる。

私は目の前の小さなテレビ画面を操作しながら見たいと思っていた映画の文字を見つけて喜んじゃってる。

道明寺と一緒に見ようって言ってたの、あいつは覚えてるかな?

雲の上に上がった飛行機から真っ暗な空に輝く星のまたたきが見えていた。

明日には会えるはずの道明寺の顔を星をつないで思い描いていた。

拍手コメント返礼

みわちゃん 様

つくしちゃんのパスポートは司が管理♪

「俺の許可なしに日本を一歩も出さないからな」

「日本どころか都内からも出る予定もないから別にいいけど・・・」

「どこか行くんだったら道明寺とだろうしね」

「牧野・・・」

見つめあった二人の顔はどちらからともなく赤く染まって・・・

という流れてパスポートは司君の元にあるんだとさ。

類君ついて行っちゃった♪

類君がいるから何でも遠慮なく出来ると思ってる私です。

Gods & Death 様

歌番組見られてんですね。

86年・・・

その頃何してたんだっけ?

学生だから真面目に勉強してましたと一応言っておこう。

生れてませんでしたって訪問者もいるんだろうなぁ・・・・

コンサートはいかかでした?

やなぎ 様

部屋で鉢合わせは嫌ですよね。

なる様

類君がつくしの側にいることでもやもや感と不安感が増幅しませんか?

それが狙いだったりして・・・。

さわね 様

つくしは司の元に向ってるのに!

司どうするの~

ドキドキと心配持続中ですよね。

女は追っ払ったのかしら?

mizuta 様

類を一緒に行かせたということは?

いろいろ妄想しちゃうでしょ?

つくしが頼れる場所はしっかりと確保しちゃってますから何でも来い!ですよ~。

司君がバカなことしても類君がつくしを守っちゃいますからね。

司どうするぅ~