家族になろうよ

掲示板でリクを募集した曲から作る物語第6弾お届けします。

なお様からのリクエス『家族になろうよ』

マイガールも捨てがたかったなぁ・・・(^_^;)

本当はカテゴリーを『100万回のキスをしよう』の番外編にしてもいいお話の仕上がりです。

「100年経っても好きでいてね」

ファイナルの主題歌『One Love』

100年先も愛を誓うよ。

この歌詞と重なりますよね。

家族になろうよの場合は産まれてくる子供達の姿もしっかりと浮かんできちゃいますけどね。

「おはよう」

やさしく微笑んだ表情はそのままクスッと照れくさそうに笑って目の前を覆う。

唇が軽く触れてあいつからのおはようのキス。

「初めての朝だからね」

「なんとなく、道明寺が目を覚ましたらキスしようって思っちゃって・・」

キスの言い訳を呟きながら、はかんだ笑みに俺の胸の中はいっぱいに甘い疼きで埋め尽くされる。

「でもさ、いきなり結婚式になるって思わなかったよね」

無人島で過ごさなきゃもっと早く式を挙げてたけどな」

牧野を見つめたくて、横に向ける身体を腕で支えながら牧野を視線を向けた。

もう牧野じゃないか。

結婚したんだもんな。

俺達。

道明寺 つくし・・・・

小さく呟く自分の声が牧野に聞かれてないことを確かめる。

意外と照れくさいものだ。

俺の指先を見つめてた牧野が自分の左手とならべるように俺の腕をもちあげる。

俺の左手と並んだ一回り小さな華奢な左手。

類の前で誓った後に互いにはめた薬指の結婚指輪。

キラキラと光に反射して輝くダイヤ。

まるでつくしの瞳の輝きを映しこんでいるいるように光る。

「結婚したんだね」

確かめるように呟いた唇がこぼれる様な笑顔を作る。

無人島で悩んだ事が嘘みたいな幸せな微笑。

「ずっと道明寺と一緒にいて、はっきりとわかったっていうか、最終的には、ヤッパリ価値観が違うって事になるんじゃないかな。

この先、ずっと一緒にいて、あたしたち、本当にうまくやっていけるのかな」

無人島で二人っきりの生活に疲れていたころ。

そんな思いをお前に抱かせてるのが自分だって気がつかずにイラついてた。

「うまくいく気があるかどうかだろう。

俺は、お前といっしょに人生を歩いて行くことに何の迷いもないけどな」

たぶん心の奥では分かったんだと思う。

お前を不安にさせてるのは俺で、お前に言わせてる自分が悲しいってこと。

「つくし」

「ん?」

名前を呼ぶ照れくささにそれが当たり前だと素直にかえってきた返事。

たったそれだけの変化なのにうれしくてしょうがない。

「つくし」

「だから、なに?」

「呼んだだけだ」

これからは何時もこいつが側にいるのが当たり前で・・・

朝目覚めて最初に見るのがこいつの笑顔で・・・

俺が呼べばいつも答えてくれる明るい声が聞こえる部屋に俺は帰ってくる。

辛い事や悲しい事は2人で分け合って、楽し事とかうれしいことは二人で喜んで二倍になる。

お前が砂浜であの時言ったみたいな時間をきっとこれから作っていこうな。

「結婚したんだよな、俺達」

「私と同じこと言ってる」

意外そうな表情は口元から波紋を広げるように笑みを浮かべる。

「そう、すぐには実感がわかないのは一緒だろう?」

つくしの身体に腕をまわして抱き寄せる。

こいつに見られてる事が照れくさくてしょうがない。

笑うな。

言いたい声を抱き寄せる力に置き換えてしまった。

「夢だったらどうする?」

胸元をくすぐる声。

夢じゃないことは触れあう素肌から染み入る熱が教えてくれてる。

「あれが夢なら立ち直れねぇかも」

純白ウエディングドレスに装ったお前の腕をとって祭壇の前で誓った誓い。

交わしたキスの熱さも唇が覚えてる。

牧野を抱き上げてベッドにそっとおろした感触。

服を脱いで牧野の傍らに横たわって互いに脚を絡ませあった。

俺の額にかかった前髪を掻くように触れた指先が頬に触れて指先をなぞって見つめる熱い瞳。

触れあった唇の甘さ。

指先が唇がすべて覚えてる。

お前とじゃなきゃ生きてる意味がない。

全ての細胞がそうつぶやく。

「幸せになろうな」

二人一緒じゃなきゃ叶わない願い。

なんでも思い通りに出来るはずの俺が唯一願うこと。

結婚して、そして家族が増えて、その横で二人で笑顔でいられる未来。

そんな当たり前の未来を願ってる。

俺の思いを受け止めたように少しずつその思いを返す様につくしの手が俺の背中に回されてく。

互いを抱きしめあうように重なり合う身体。

昨夜を再現するように熱が身体を包み込む。

ベッドの中から起き上がるすべを全て放棄したくなる。

「夢じゃないことを証明しろよ」

胸の中に閉じ込めてるつくしの息が一瞬止るのを感じて可笑しくなる。

たぶん求めてるのは一緒。

今さらビクつく必要もねぇのに純な反応は相変らず。

表情が見たくて顎を持ち上げた指先。

耳たぶまで真っ赤に染めた顔。

潤んだ瞳は熱が籠って俺を見つめてる。

照れる様に逸らした視線。

今の俺はこいつの目の前で、とろけそうなほど甘い笑顔になってるはずで・・・

吐息が重なった瞬間に、お前の事以外は、もう、何も考えられなくなった。

拍手コメント返礼

理子 様

この歌良いですよね。

理想の家族。

「らいおんハート」

数名の方にリクをいただいてます。

この歌詞だったら子供達が生まれた後のお話で書けるのかなとも思ってます。

司サイドのお話ばかりになっちゃってるんですけどね。

まだ先になると思いますが頑張ってお届けします。

みわちゃん 様

『100万回~』何度も見てもらってるんですか?

うれしいなぁ。

100万回書いてるときは終わりが見えなくてどうしようと思ったこと思いだしちゃいました。

少しずつ夫婦になる過程なのに別居せたり、このお話ではオリキャラも投入してお話を作って未だに頑張ってもらってる甲斐さんに玲子さんに公平君の誕生。

リクの物語も楽しんでもらえてるようでうれしいです。

まだまだリクのお話は頂いてますが、これは終わらないかもしれないですね。

メガネちゃん 様

司君~

ここで満足しちゃだめだぞ~

この後私二人を別居に追いこんじゃうんですよね。(^_^;)

mizuta 様

私もこの間ファイナル見ました。

今日はどの歌だったかなと掲示板を確認したら『家族になろう』

即結婚式の後のイメージでお話作成してました。

たぶんファイナルを見た影響出てると思います。

いえいえ、こちら頂くコメントで元気をもらってます。

ありがとうございます。

Gods & Death様

お孫ちゃん来てると言うことはにぎやかですね。

あはは、こんな話を書いてる私には甘い事は何もなく・・・(^_^;)

毎日子供の課題に付きあわされて、嵐のLOVEのDVDで元気をもらって空想する日々。

現実逃避もいいとこですよ。

娘にまさか自分がつくしちゃんになってないよねとわれちゃいましたが、

まったくそんなことはないんですよね。

自分に置き換えて想像したら話が書けなくなってしまいますもの~

頭の中では真央ちゃんと潤君に演じてもらいたい場面を思いっきり妄想しちゃってます。

そうすると意外と忘れちゃってる甘々でも書けちゃうんですよね。