正しい真夏の過ごし方

皆様お盆休みはいかがお過ごしでしょうか?

わが家も今日はお墓参りに行ってきます。

あまり時間がなくて~

出来たらひつじ~更新したかったんだけどなぁ・・・(^_^;)

短編でお許しを~。

久々の家族編。

夏と言えばキャンプ!と掲示板でリクをいただいたうさこ様

にお応えした書いて見ました

「司・・・ここって・・・」

そりゃー絶句するわよね。

西門さんと美作さん。

豪勢な別荘にクルーザー、プライベートジェットを持ってる日本有数の資産家のF4。

これまた豪勢なキャンピングカーで乗り付けたのは家族で予約がいっぱいのキャンプ場の一角。

「司、お前俺達に経験したことのないことさせてやるって言ったよな」

辺りにはテントを張る家族ずれ。

子供達のはしゃぎ声を聞きながら顔を強張らせる二人。

「夏と言えば海、海と言えばキャンプだろ?」

ドヤ顔の司に『だるい』と顔に書いてある二人。

花沢類はすでに日陰でのんびりと身体を休める体勢をとってる。

「海だ~プールもある」

声を上げて飛びっだしてきたちびっこ3人は直ぐにでも遊びたいと海に目を輝かせる。

海に興奮するのは分るけどプールは家にもあるんだけどね。

無邪気に何でも感動できるのは子供の特権。

「泳いでもいいの?」

私に確認するように駿が振り返る。

「駄目だ。チョッとまて、まずはキャンプの準備をしてそれから遊びだ」

大中小と斜めにスライドする身長差のちびっこを並べて司が胸を張る。

「了解しました」

姿勢を正して敬礼の姿勢をとる駿。

「まるで、悪がきの隊長だな」

「へぇ、意外とまともに司が親父してんじゃん」

「以前なら真っ先に海の中に飛び込んでるだろうからな」

キャンプに困惑気味の3人もなんだかんだと言って遊んでくれちゃうから助かるんだよね。

「お前ら、キャンプしたことねェだろう」

からかう素振りを見せる三人に威張った態度の司。

「する必要はない」

めんどくさいことに巻き込むなの態度の三人をほぼ感知してない司。

「ほら、総二郎なんて野点やるだろうが」

「真夏の炎天下に茶を点てるバカがどこにいる」

「あきらは双子の妹たち連れて遊ぶとかねぇのか?」

「あいつらは真冬でも紫外線対策バッチリだからな。野外にはほとんど出ないぞ」

自然の中で汗水垂らしてテントを張るF4を想像することくらい困難なことはない。

夏は海外で涼しく過ごすってことが当たり前の生活。

「司もしたことねぇだろう」

「俺か?これはこいつと一緒に!」

いきなり首に腕を巻きつけて引き寄せられた。

キャンプって・・・あったっけ?

「あんときは、ホントなんもなくて苦労したんだよな。

俺がいなきゃつくしは死んでた」

それって・・・

無人島に置き去りにされたやつ?

あれはキャンプじゃなく遭難の分類に入るでしょう!

西門さんと美作さん、花沢類もそれに気がついたらしく3人で顔を見合わせてる。

まずはテントだ。

テント一式を芝生の上に広げて組み立て司が始める。

「これどっちだ?」

「出したら広がって出来上がるんじゃないのか?」

救難ボートじゃないつーの。

「かしてみろ」

見かねた美作さんが簡単に組み立てる。

「昔から、プラモとかあきらは好きだったからな」

「司は出来上がらなくてイラついて壊してたっけ?」

「類、あんなのはプロが作った奴の方が綺麗なんだぞ」

プラモデルを組み立てる楽しみはそれじゃないって思う。

「まあ、こんな誰でもできることは俺がやらなくてもいいし・・・」

司、あんたは出来なかったけどいいのか?

子供の手前それは言わずにいる。

「おめえら、マッチなしで火を起こせるか?」

「必要ないし。なんのためのキャンピングカーだ」

外国製のシャンデリアの輝くソファー、キッチン、シャワー、トイレにベットつき。

ホテルの一室が移動してるようなものだもの。

それにテントを積み込んじゃってるんだからキャンピングカーで来る意味が私も判らない。

自分でたき火の準備を意欲満々に始める司。

興味を示してるのは子供達3人だけ。

「これってなに?」

何時の間に準備したのか摩擦を起こして火を起こす道具を子供達に自信満々で説明する司。

膝を抱えて頭を突き合わせてたき火を取り囲む。

4人並んだ頭のてっぺん。

形が似てるんだよなぁ。

駿の場合はクセッ毛で髪の質までそっくりで、ミニチュアが隣りにならん出るように見えて笑えてくる。

「俺らは勝手にやってるから家族で楽しめ」

西門さんも美作さんもさっさとキャンピングカーに戻っちゃったよ。

「すごい、付いた」

「わーーーダメ。火傷しちゃう」

「火を掴もうと手を伸ばした翼を慌てて抱き上げた」

「しっかり見ててよね」

私の愚痴は完全に司の耳には届いてない。

「いいか、火種がついたらここに燃えやすいもんを入れるんだ」

松ぼっくりを日の中に舞が喜んで投げ入れてる。

「おっ、うまいな」

だから舞ばかり見てないで翼もしっかり見てって言いたくなる。

「ねぇ、泳ぎたい」

興味を持つのも早いが飽きるのも早い幼児。

30分もたせるのって苦労するんだよなぁ。

「チョッと待て」

意外に真面目な父親の顔を作る司。

3人を着がえさせた後で上半身に付ける防御服。

「もういい?」

「まだだ」

司の下はしっかり海パン。

準備OKでしょう。

笑顔で眺めてる私をじっと射るように眺めてる視線。

「なによ」

「早くしろよ」

「え?」

「子供達が待ってるぞ」

「私?」

思わず自分を自分で指さした。

今さら私が水着にならなくても・・・

「司がいれば大丈夫でしょ」

「あのな、折角家族できてんだぞ。それにチビ達3人を俺一人で見るのは限度がある」

それは確かに不安。

でも水着なんて持ってきてないはず・・・

「ほら」

司が投げ渡した紙袋。

「普段お前が着ない様なやつ、プレゼントしてやるよ」

袋の中からチラリと見えた艶やかなデザインの今年流行色。

え・・・っ

これ着るの?

思わず袋を丸めて胸元で隠す様に抱き締めた。

誰が着るか!

拍手コメント返礼

メガネちゃん様

気になるのはつくしちゃんの水着!

いや~。

この場面最期まで書こうかどうか迷ったんですよね。

これで単発で終れなくなったの~

みわちゃん 様

しっかりパパしながらちゃったりしてますよね司君。

自分の楽しみもしっかり確保♪

理子 様

私もこの続き気になってます。

これだから連載が増えるんだ様なぁ。(^_^;)

なる様

司はキャンプよりサバイバルの方が生き生きとしてそうな気がします。

これはキャンプだから~

食料の確保は必要ないからなぁ~

いいとこ見せられるかしら?

我が家がテントを使用した最初は自分ちの庭でした。

近所の目が気になったのを昨日のように思い出します。

子供はキャンプ場じゃなくても大喜びでした。

Gods & Death 様

子供が大きくなるとキャンプもなかなかです。

宮崎はキャンプ場が多いので夏は楽しめます。

バンガローも格安。

温泉付きのところもありますよ。

行けば面白いですが帰ってからのテントの手入れとか怠いんですよね。

うさこ様

なんとか夏休み中にUP出来てホッとしてます。

単発のつもりはもう少し続きそうですけどね。(^_^;)

出来るパパを司君にもがなばってもらいたいなぁ。

なんでもできる頼もしいパパの姿が見せられるかしら?

曲のリクもお待ちしてますね。