二人の記念日
掲示板でリクを募集した曲から作る物語お届けします。
ゆきこ 様からのリクエスト
嵐 の『二人の記念日』
あきら&葵のカップルでとのリク。
久々の登場だな~。
君に言いたくても言い出せないことあるけど、照れくさくて言えない。
う~んこのフレーズF4には当てはまらに様な・・・気がします。
何となく女の子はプロポーズを待ってる感じなのかな?
葵ちゃんあきらのプロポーズ何度も断っちゃってるしなぁ~
ゆきこ様~すごく難しいお題をいただいた感じになっちゃいました。
出来はどうかとちょっと心配です。(^_^;)
「今日帰り遅かったよね」
会社に向う車の中で俺の横に座る葵がそうつぶやく。
今のところ俺の秘書をしてる葵が尋ねてくるのはおかしな話。
「何かあったか?」
「いいの・・・別に・・・」
俺から視線を外した横顔は淋しそうな表情を見せる。
今日・・・
なにかあったっけ?
誕生日・・・な、はずない。
一か月前の葵の誕生日祝ってプロポーズしてフラれた俺。
フッておいていまだに一緒に住んでるっていう奇妙な関係。
愛し合ってるはすなのに「今のままだじゃダメ?」って甘ったるく聞いてくる反則技。
フラれても俺のこと嫌いじゃないって分ってるから始末が悪い。
葵が返事を戸惑ってるのはすべて俺のせいで俺が悪い。
おまえの不安をすべて取り除いてうれしい返事が聞けるのはそう遠くはない未来だって分かってるから待つことができるんだ。
「葵」
名前を呼ぶだけで本当はくすぐったくなるんだ。
「ん?」
見つめる瞳の中に移り込む俺の顔。
その瞳に俺以外の誰かが映り込むことなんてなくていい。
手の平でそっと触れた頬。
見慣れた輪郭を包み込んで感じる柔らかな感触。
そばにいるのが当たり前で、聞こえる声が聞こえなくなったら俺は生きていけるのだろうか?
そんなバカなことまで頭に浮かんで不安になる。
「隠し事なしだぞ。言いたいことがあるんなら言えよな」
少しはにかんだように葵が笑った。
「あきらなら言わなくても気が付いてくれるんじゃないの?」
今まで付き合った女なら楽しませてきた自信はある。
だけど葵だけはままならなくて・・・
必死に考えて計画して喜ぶ顔が見たくて仕方なくて・・・
それでもこいつは呆れた様な表情浮かべることもあって俺を落胆させる名人。
「お前は俺にとったら規格外だから。
俺の予想通りの反応かえされたことなんてなくて落胆させられっぱなしなんだけど」
覗き込んだ顔が思い何かに行きついたように輝きを取り戻す。
俺が何を望んでるか分ってるよな?
「あのさ、今日、初めてあきらと朝まで・・・その・・・
本当の・・・恋人になった日で・・・」
しどろもどろ気味で・・・小さな声で・・・
最初は何が言いたいのか分からなくて・・・
初めて葵を俺が抱いた日・・・
その事に気が付いて俺まで狼狽えてしまってる。
今・・・
顔を見られたら・・・
俺はどうしようもなくだらしなくなってるはずだ。
一緒に暮らし始めたとか・・・
はじめて会った日とか・・・
初デートとか・・・
他にもいろいろあるけど意表を突く記念日がこんなに俺を焦らせるって思わなかった。
本当に予想を覆す天才だよ。
「プロポーズ受けてくれたら、仕事休むけど?」
「それは、逆に私の仕事が増えちゃうから」
困った表情を浮かべながら今日の予定表を確かめて慌ててる葵。
どっちにしてもお前の仕事は俺が増やしてるって思う。
俺を幸せな気分にさせてくれ。
拍手コメント返礼
ゆきこ 様
ようやくゆきこ様のリクまで来ましたよ。
終りはまだまだ遠い・・・(^_^;)
久々にこのカップルを書いてまたかきたくなっちゃいました。
自分で言うのもなんですがあきらじゃなきゃ出ない雰囲気があるんですよね。
司でも類でも総二郎でもこうはならない。
あきらだから成り立つお話的なもの。
司、類、あきらの順で人物像がしっかりしてます。
あれ?総ちゃんは?
まだ未知数・・・。