Rainy Blue 20

ここで登場したのは神宮寺 昴。

雰囲気が俺様で司に似てる。

車で泥水を跳ねてつくしと知り合った設定でしたが・・・

どうしてNYへ?

蓮華を追ってきたのかなぁ~

それよりここからどうなるの~

ところで類はどうしてるのかなぁ・・・(^_^;)

「日本でちょっと」

「僕が彼女に迷惑をかけたんです」

はじめましてと挨拶を返す二人は大人の雰囲気。

2人ともモデルと言っていいスタイル。

真中にいるちんちくりんな私は、なんとなくお邪魔な気がする。

お噂はかねがねとか、

お会いできて光栄ですとか、

道明寺と神宮寺・・・

ヤッパリ名前は知ってるんだ。

気がつけば一緒に食事って事で話が付いていた。

それヤバいんじゃ・・・

「つくしちゃん、こんなことでバカ弟に文句は言わせないから、心配しないの」

私を覗き込んだ道明寺と似た瞳がにっこりと笑う。

あなたの弟は私が知り合いとちょっと離しただけでも浮気と責める様なやつです。

お姉さんがいたとしてもあいつの知らない神宮寺さんと食事なんてしちゃったら文句を言われるのは目に見えてる。

「少しは嫉妬させなきゃ」

嫉妬させなきゃって・・・

お姉さんは道明寺に内緒にしてる気はさらさらなさそう。

まさか・・・

まさかねぇ・・・

食事の席に道明寺がって、ことは・・・

不安がよぎる。

「行きましょう」

しっかりと腕をとられた私はもう逃げ場がなかった。

「つくしちゃん、好きのものいっぱい食べていいからね」

食べられそうもありません。

胃が痛くなってきた。

タキシードを着たウエーターに案内されて通されたサンデッキの席。

すぐ横にはライトアックされて光る噴水の水。

クラッシクの生演奏が流れる店内。

きっと料理もおいしいはず。

ワインの注文から始まってすべてお姉さんに任せた私。

入り口が気になって落着けない。

「つくしちゃん」

え?

何度目かのお姉さんの声で顔を正面に戻した。

「大丈夫?」

「大丈夫です」

「どうかしたの?」

お姉さんの声に答えた私に神宮寺さんが聞いてきた。

「今日は俺を睨み付けたナイトはいないんだね」

「それって・・・」

意外そうな表情を浮かべるお姉さんに道明寺じゃなくて花沢類だと必死で説明する私。

「そうだよね。司は日本にいなかったし・・・」

当たり障りのない会話。

神宮寺さんは仕事じゃなくプライベートで今日NYに来たばかりだって事を知った。

「弟がNYにいるんだ。俺そっくりの見分けがつかないやつ」

そう言った神宮寺さんの表情は少し沈んだ様に見えた。

そのまま閉じた唇。

静かな視線は噴水側の舞台の上の演奏者を見ているというよりは、その演奏者を通り越して遠くを見つめてるようで・・・

なにか思いつめたような横顔。

そう言えば、あの時・・・

花沢類に付いて来てもらってお金を返しに行ったあの時。

デスクの写真を見つめていたあの横顔と重なった。

「ごめん、遅刻して」

私の横の席に座ったのは花沢類。

「司をまくのに手間どってさ」

花沢類の現れた方向をドキドキしながら見てた私。

いないって分ってなかもの足らなく思ってる。

来たら困るって思っていたのは単なる強がりで・・・

あんなに嫌で悲しかった思いより・・・

道明寺に会いたいって思う気持ちの方が勝ってるんだって気が付かせないでよ。

私に微笑みかけた花沢類の顔が神宮寺さんを固まった。

なんで、あんたがここにいるの?

無言でもそう言ってる花沢類の考えが読めた。

「ほら、神宮寺 昴さん」

「神宮寺 昴?」

疑問視してる花沢類の表情が不思議。

「今日、NYに来たんだって」

「偶然でもすごいよね」

花沢類が神宮寺さんを好ましく思ってないことはその態度で分る。

好き嫌いがはっきりしてるんだから、また道明寺とは違った感じの拒絶感をただよわせる。

そう、言葉と暴力じゃなくて、身体から漂わせる拒絶。

「これで、食事をおごる約束は果たせたことになるかな?」

その声は何故か花沢類を挑発してる様に思えた。

拍手コメント返礼

みわちゃん 様

蓮華さんがらみは分ってるけどここでつくしたちと食事していいのかしら?

類君はどうなるんでしょうね。

うさこ様

ここに司君が加わったらますます食事なんてできなくなりそう~

もうちょっとこらしめてから司を許さなくっちゃ面白くなしですよね。

まだ許しちゃだめだよつくしちゃん。そう思ってる方が多いはず~

still・・・ 様

神宮寺の3角関係はまだここからで~

そこにつくしちゃん巻き込まれるのかなぁ~

今回は椿さんも類もいるから大丈夫かも?

なる 様

いやいやまだ司が揃ってないですよ~

そろうのかな?(^_^;)

Gods & Death様

神宮寺の恋バナはお話に関係あるところをつまんで書くつもりです。

深く掘り下げちゃうと大変になりそうですからね。

mizuta 様

神宮寺弟より兄の方が類君警戒してますよね。

これはなんにアンテナをひっかけてるのか?

つくしがらみには間違いないですよね

さて、司君ここに現れるのかな?(^_^;)