DNAに惑わされ 34
この話どこで終るのか・・・
終りが見えないです。
頭の中は大学生になった駿くんがカッコよく動いてます。
(もち想像はドラマの中のJですけどね)
駿、佑、翼で『若きサラブレット達』特集で雑誌の表紙を飾るお話を切望してるお方もちらほら。
一人足らないなぁ・・・(^_^;)
気が付くと見つめてるのはポツンと空いたままの空席。
それは僕が帰国してから1週間変化のないままで・・・
日常は変わりなく賑やかに流れてる。
もうすぐ文化祭だとかで合唱曲がどうのとかクラスで出す店がどうのとか、率先して走り回ってるのは蒼。
僕を引きづり込もうとするのがたまにきず。
「そんな気になれないか?」
チラリと空白の席に視線をやる蒼には無性に反抗したくなる。
「手伝えっていうのなら手伝うぞ」
鮎川とは何時も連絡を取り合ってるし来週には帰国する予定なのは聞いてるから不安はない。
「それじゃ」
朗らかな顔の蒼の後ろには期待を込めたクラスメートの顔が並ぶ。
「なに?」
「駿君出てくれるの?」
キャーって声が教室中に響く。
「これで、勝った!」
ヨシってガッツポーズを決める蒼。
なんだ?
「オークション」
「クラスで出品して、どこが一番稼ぐかを競う。
その一つにデート権を出す予定で、クラスで希望を募ったら・・・」
僕の目の前で蒼がニンマリと笑う。
僕は希望してないぞ。
「駿に出てほしいって要望の方が希望者より多かったんだよ」
「心配するに、俺も出るから」
はぁ?
まわりのクラスメートはハイタッチで盛り上がりを見せる。
自体を全部呑み込めてない僕だけが独り取り残されてる。
「おい、蒼!」
「駿!空気読め。
折角一致団結してるこの状況崩す様なやつじゃないよな」
「しばらく鮎川のこと考えなくてすむだろう?」
「別に考えてないし」
「そうか?いつも寂しそうに鮎川の席を眺めてると思ってたんだけど」
「あれは、見やすいところに鮎川の席があるからだろう・・・」
鮎川の席は黒板から外れた窓側の席で・・・
実際意識しなきゃ視線を向け場所じゃない。
「そう言うことにしといてやるよ」
ポンと肩に手を置いて僕の横を通り過ぎた蒼。
そしてまた仲間と盛り上がってる。
このクラスの雰囲気がいいのは蒼の影響だって思う。
蒼に頼まれるとNoと言えないのは僕だけじゃなさそうだ。
「蒼、今日は先に帰る」
蒼を残して学校を出る。
珍しく舞から会いたいと昨日連絡が来た。
待ち合わせは英徳。
中学まで通っていた英徳の文字が懐かしく思えてくる。
車で送り迎えの生徒が多い中歩いてる数はしれてる。
校門の中にから出てくる高級車を見送りなら舞が出てくるのを待った。
入り口には警備員を配置して外部からの侵入を寄せ付けない厳重警備。
校門の前にたむろしてるのはべつの学校の生徒が多い。
中学の頃は僕も良く待ち伏せされてたっけ。
スモークで見ないはずなの車窓の中で、僕だって分かるのが不思議だったんだよな。
「あの・・・道明寺さんですよね?」
目の前には英徳の制服の女生徒が数名。
「きゃー、やっぱりそうだ」
僕が返事をする前にうれしそうな声が周りで響いた。
拍手コメント返礼
アーティーチョーク 様
寂しさを埋めてくれるのは蒼で~
何かと忙しくなる匂いが漂い始めちゃってますけどね。
英徳の方が駿君の注目度UP跳ね上がりそうです。
oka-oka 様
コメントありがとうございます。
読んでいて安心感があると言ってもらえると嬉しいです。
モットーは幸せな二人ですから大事に取り組んでいきたいと思ってます。
駿君の恋もしっかりと育てていくつもりですのでこれからも応援よろしくお願いします。