Rainy Blue 24
このままの流れだとつくしちゃん司君許しちゃいますよね?
それじゃ駄目よ~ダメ、ダメ。
ここはもっと司に痛い目を見せなきゃ~
つくしちゃんが部屋を飛びだすとか?
何処かの誰かさんが私に耳打ちするの~
でもここでつくしを司から引きはなすとしたらなんなのだろう?
って・・・
最終話見えたたのになぁ・・・
なぜか遠のく方向に進む某所の雑談。
お話を考えるのも楽じゃないの~。
「道明寺・・・」
唇が小さく動いて俺の名を呼ぶ。
手を伸ばせば牧野に届く距離。
一歩足を踏みだせば牧野が一歩後ろに足を引く。
「自分勝手だよね」
「私が道明寺がしたみたいに道明寺の知らない男の人泊めちゃったらどんだけなじられるかわかったもんじゃないのに」
「お前ならそうすると思っただなんて言い訳する道明寺はずるい」
牧野、お前も俺から見ると最強に強い。
お前も俺をなじってるぞ。
俺につかかって来るやつらはほとんどいな。
俺に反抗する奴も。
それを笑って俺が許せるのはお前だけ。
俺を真直ぐに見て逸らさない瞳。
強気な声がかすかに潤む。
瞳がわずかに動いて動揺を見せるからやさしくなれる。
「牧野」
伸ばした腕はなんの迷いもなく華奢な身体を抱き寄せる。
「ちょっ」
バタつかせる手足は相変らずで強力。
「おい、暴れんなって」
もたついた足に捕らわれてくずれた体勢。
そのまま床の上で牧野の上に倒れちまった。
「イタッ」
「大丈夫か?」
腕で支えて牧野から離した身体。
初めてキスした時の体勢と一緒。
柔らかい唇が偶然重なってキスをした。
あれはキスというよりは感情が追いつかないままにぶつかっただけの代物。
それでもドキッとしたときめきは胸の奥に芽生えてたんだ。
「牧野・・・」
肘をついてわずかに体重を牧野から逸らす。
牧野の脚の間に挟まれた俺の左足。
牧野の柔らかさが身体中を刺激して熱が身体の中心に集まっているのが分る。
指先が牧野の前髪を梳くように動く。
そのまま頬に移行した指先。
頬を包み込んだ手の平に感じる熱。
「重くて窒息しそうだよ。
離れて」
俺を睨み付ける瞳がキラキラと輝いて綺麗だって思える。
牧野に睨まれても今の俺は牧野から離れられそうもない。
「このまま、一晩中私の上にいるつもり?」
「それはいい提案だな」
形のいい唇から洩れる吐息。
牧野の息使いと俺の息遣いが重なって一つになる。
重なったキスの熱さに溶けて行く気がした。
手首を握って床におさえつけていた力は自然と緩んで・・・
牧野の指先と俺の指先が絡まって・・・
ギュッとどちらからともなく握ぎりあってる。
牧野に許されたって思いがまた身体を熱くする。
かすかに息の漏れる唇から割りこませた舌先。
牧野の舌先を捉えた瞬間に躊躇して生暖かい感触が逃げる。
「フン・・・ッ・・・」
鼻から漏れる息がちいさく音を漏らす。
「逃げるな」
そのまま牧野の舌を捉えて深くなるキス。
はじめは驚きを見せたていた牧野の俺に合せてキスを返す。
今まで牧野と交わした触れあっただけのキスとはどれだけ違うのだろう。
甘やかさが全身を包み込む感覚は忘れられそうもない。
「道明寺・・・」
牧野の腕が俺を押し上げるように手を伸ばした。
「鳴ってる」
上衣のポケットから聞こえる携帯の呼びだし音。
「ほっとけ」
「急ぎの用じゃないの?」
いいところで邪魔された不を感じながら牧野から離れて渋々とたちあがって電話に出た。
こんな床の上で初めて牧野を抱くわけにはいかないから丁度いい中断!
なんて寛大な心は持ち合わせてない。
たいした用事じゃなかったら電話をかけてきた相手をぶっ殺す。
「司?」
「なにしてた?」
電話の声は俺の名を呼んだ声からべつな声に変わる。
「いいところだから邪魔すんな」
「今、司のマンションの前に来てるんだけど」
「なら帰れ!」
携帯を耳から離して目の前に持ってきて不愛想に叫ぶ。
「今の声って・・・花沢類?」
俺が答える前に牧野に携帯をとられた。
類だけじゃねぇぞ、総二郎にあきら。
今頃集まんな!
「牧野を心配してきたんだ」
なんて言いだすあいつらのニンマリとした顔が浮かぶ。
てめぇら俺達の邪魔に来てんじゃねえぇぞ!
直ぐに追い返してやる。
拍手コメント返礼
still・・・ 様
ご要望にお応えして今日はこのお話をUPさせていただきました♪
この流れでお預け決定!
神宮寺・・・(^_^;)
どうしましょ。
Jacqueline様
ビバ!F3!!
ゆきこ様
あのトークがなければ司君夢の中だったかも~
着地点が見えなくなっちゃったよ~
?F4だけじゃなくT3も勢揃い?
このお話どうなるのぉ~
そうそう、別のお話では3夜連続で天国ですからこっちはいいかなぁ?
やなぎ 様
このタイミングで出てきちゃまずいですよね?
でも登場するんだなぁ(笑)
akko 様
牧野のナイトだろ俺達。
3なんていわれちゃうのかな?
そして司が拗ねる。
みわちゃん 様
そうそう、簡単にはいかないの~
司君の想像する二人の世界にやすやすと行かせられるものですか! ← 鬼?
さやか 様
PW付きのお話楽しんでもらえるとうれしいです。
時間があれば感想でも聞かせてくださいね。
うさこ 様
まだまだ許さない展開に!
F4揃っちゃったし。
類君もまだ言いたいことあるはず。
許す許さないはどうでもよくなりそうなメンバー集結。
後足らないのは・・・
西田さん?
なる様
順調かと思わせてほぼ予定通りのメンバー到着。
ここは司君黙っておもちゃになるしかないですよ~。
楽しめないのは司だけ♪
mizuta 様
大丈夫でしたよ。
しっかりコメント投稿いただいてました。
そうなんですここではまだなんですよね。
何度か扱ってる初体験。
ここではどうなるでしょう?
けっこうイチャコラしてますから大丈夫。
F4が揃ったら向かうところ敵なし!
って・・・
敵ってだれ?
今のところ司君だったりするかもですよ~。
ゆみん 様
つくしの周りにF4が揃うと安心します。
やっぱ花ですよね。
ソシテお預けくらう司君に期待!