ANSWER 12
やっと・・・
ようやく・・・・
キター――――――!!!!!
佑君ファンの皆様お待たせしました。(^_^;)
なにも考えてない様に見つめる月は雲がかかってわずかに光を曇らせせる。
晴れてないのは俺の心も一緒。
「飲むか?」
大人ならここで酒でもってとこだけど翼が持ってきたのは単純に炭酸入りのジュース。
シュワッとしたのど越しを楽しめる気分じゃない。
その刺激が少しはいい感じにテンション上げてくれると助かるんだけどな。
一口飲んでクラスの縁を指でつかんでゆっくりとゆらす。
液体の中に浮かび上がる気泡。
絶えることなく上がってきては消えていく。
興味なんてないはずなのに目が離せないのはなんでなんだろうな?
「今のお前を見たら男でも惚れる」
「翼、お前に惚れられたら困る」
「心配するな舞とお前を取り合うつもりはない」
真面目に正面から翼がつぶやく。
「やっぱ似てるよな・・・」
「え?」
「翼と舞・・・」
「ちょっとした雰囲気とか、仕草とかさ」
翼の向こうに見てるのは舞で・・・
舞の部屋はすぐそこに合って・・・
会いに行けばすぐ会える距離で・・・
「舞・・・」
「待て、俺は翼だ。舞じゃない。
早まるな」
にじり寄る俺に後ろに身体を引く翼。
「冗談だよ」
プッと噴き出す声。
俺をからかってる翼をやり込めたかっただけで抱き着く素振りを見せた。
「まあ、とにかく今回は父さんもあのくらいですんだからいいんじゃねぇの」
舞に対する溺愛ぷりは物心ついた時から知ってるから覚悟は出来てる。
あんなに悩んだはずなのに・・・
舞が俺以外の奴に笑いかけてるの見たら心がざわついてしょうがない。
舞のすべてが自分に向いてなきゃ嫌だって思うのは贅沢なのだろうか。
「さっきから、なに、黄昏てるの?」
「あっ、まさかあの大内ってやつのことか?」
「舞も俺たち以外にあんまり免疫ないからな。
たぶんたいして考えてないって思うぞ」
「顔赤くしてたし、手つないでたし、笑って楽しそうだったし・・・」
「佑、お前がそんなこと言うの初めて俺は聞いた」
じゃれ合うみたいに翼が抱き着いてきた。
さっき俺から逃げたのどこのどいつだ!
「かわいいな、お前。
舞のやつに見せてェーーーッ」
「やめろって」
無理矢理に引きはがした翼の方がはしゃいでる表情を浮かべてる。
言うんじゃなかったよ。
俺がこんなこと言えるのお前だけなんだぞ。
「よし、お前ここで待ってろ。
俺が舞を連れてくる」
え・・・?
「たぶん舞が部屋にいなかったら親父が大騒ぎするかもしれないから、
今日は俺が舞の部屋で、舞が俺の部屋!なッ」
なっ・・・て!
一人で考えて一人で結論出して翼が部屋を出ていった。
舞がそんな直ぐに部屋の交換に応じるのか?
俺がいるって言ってるよな?
警戒しないか?
舞なら・・・
「どうしたの」なんて無防備にパジャマ姿でやってきそうだ。
その無邪気さも好きなんだけどな。
翼が消えた数分後、コンコンとノックの音が聞こえた。
拍手コメント返礼
ゆきこ様
拍手一番ノリ~ パチパチ♪
佑君ラブのゆきこ様に一番のりを果たしていただき佑君もさぞや頑張ることでしょう。(笑)
さぁ~ノックしたのは誰?
そこ次回重要ですよね。
この話次回のパターン数通りあります。
さぁ、どのパターンが日の目を見るのか!
全部公開したいんだけどと悩むパターンに陥ってます。(^_^;)
どうにかして~~~~~
still・・・ 様
一番人気は舞ちゃんですけど・・・(^_^;)
大穴ってパターンもありますからね。
どうするか私の頭のなかでぐるぐるとクジが回っております。
出てくる玉は何色でしょう?
次回にご期待くださいませ~
みわちゃん 様
翼君だから大胆なんです。
これが駿くんだっらしっかり佑君の話を聞いてそして舞の部屋になんて展開もありそうなんですけどね。
佑クンきっとドキドキですよね。