Rainy Blue 27

たんこぶ強調してみせる司君にほろっと来ちゃった方、しょうがないなぁと許す気になってませんか?

まだまだ甘い!

そんな強者な意見もちらほら・・・

でもつくしちゃん許しちゃってるんだよなぁ・・・(^_^;)

「牧野はどうしたい?」

吸い込まれそうな澄んだビー玉の瞳が私を覗き込む。

やさしく・・・穏やかで・・・温かい色を浮かべて。

「悩んでるんでしょう?

司をこのまま許していいのかどうか」

心の奥じゃ道明寺を許しちゃってる。

それでも素直に道明寺の腕の中には飛びこめない気もする自分もいる。

許してるのに許せないって心はぐちゃぐちゃで整理できてない気がする。

私が会いたくて、会いたくて、会いたくてしょうがない時にこの男はとんでもないことやってたんだから。

浮気するのと同等な裏切り。

心を強く持ちたいのに、さっきから目の前の男はッ!

子供みたいにたんこぶを強調して私の気を引こうとする道明寺がおかしくて幼く見えてくいる。

これで天下の道明寺HDの代表が務まるのかと本気で心配になるよ。

冷たく道明寺を一人残してこの部屋を出ていくには今の私には無理だ。

「まだ腫れてんだぞ。

触ると痛いし・・」

よく見ろって雰囲気でさっきから、私の目の前に強調してくる。

そのクルックルの髪型に隠れてわからないから!

「司、これ以上牧野を泣かせたら分ってるよね」

微笑を浮かべた表情には似合わな厳しい声の花沢類。

「泣かせるわけねえだろう」

どんだけ私泣かせたと思ってるんだろう。

その悪びれてない態度が鼻につく。

「牧野、司が泣かせたらいつでも俺ら駆けつけるから」

「俺らこの隣りの部屋借りてるからいつでも来ていいからな」

牧野が落ちくまでいくらでも愚痴を聞いてやるって付け加えてくれた美作さん。

やさしいし人の話聞くのはこの中じゃ一番上手そうだし、全部吐き出させてくれそうで心がぐらつく。

「それなら、私そっちにでもいいかな・・・

時々道明寺の様子を見に来ればいいだけだもの。

それで大丈夫だろうしね」

「俺達の部屋なら十分に客間もそろってる。

カギも付いてるし、その前に俺達なら牧野に欲情する心配もナッシング」

両手を左右に開いてナシを強調する西門さん。

それはそれで傷つきますけど・・・。

「あっ!頭がイテッ。吐きそう」

道明寺っ・・・

バカ?

頭が痛いのなぜお腹を押さえて床に座り込む。

「牧野、俺達先に行ってるから、そのガキ寝かしつけてから来い」

背中を向けた3人。

微妙に肩が上下に揺れてる。

パタンとドアが閉まった瞬間道明寺が立ち上がった。

「あいつら、行ったか?」

肩に手を置いて背中越しにドアの方を覗き込んだ道明寺。

「肩が重い」

振り払う様にしてソファーに座り込んだ。

「頭痛いんじゃないの?吐き気もあるんでしょ?」

「もう治った」

私の横に腰を下ろす道明寺。

最初からどうもなかったんでしょうがぁぁぁあ。

道明寺の下手な演技にみんな乗っかっただけだから。

荷物をもってこの部屋から出てやる。

私の荷物は・・・

寝室に置いたまま。

立ち上がって部屋に急ぐ。

寝室のドアを開いてパチンと部屋のライトのスイッチを入れる。

目の前にはキングサイズのベッドが何もない部屋に一つ。

「牧野本気で俺を、一人にする気か?」

何時の間に来たのか道明寺の気配が背中越しにでもわかる。

切なそうな声はずるいって思う。

「牧野・・・」

肩を抱かれそうな気配に一歩寝室に足を踏み出した。

パタンと閉まるドアの音に緊張が走る。

このままだと・・・

どうなる?

唇が・・・

道明寺のキスの感触を思い出してる。

道明寺とのキスが嫌いじゃないから困る。

何日も離れていて久し振りに触れた温もり。

道明寺の声が、息が、肌が触れて、その懐かしい感触が身体を熱くしたのは嘘じゃなくて・・・

恋しかった気持ちが強くなって・・・

拒むことが出来なくて・・・

このままじゃ流されてしまいそうで・・・

ダメだ!

意志を強く持たなくちゃ!

隣りの部屋にいるあの3人にからかわれる材料を進呈しちゃうだけだもの。

ここは、道明寺と寝る気はないて態度見せなきゃいけないとこ。

ヨシ。

グッとお腹に力を入れて振りかえって道明寺を見あげた。

「ベッド一つしかなんだけど、道明寺はどこに寝るの?」

冷静に、自然にあかるく取り繕う声。

私がパンチを当てた時の呆けた表情よりも呆けた道明寺の顔が目の前にあった。

拍手コメント返礼

みわちゃん様

辺た演技しなくてもいいって誰か教えてあげないといけませんよね。

そうじゃないと司君必死ですからな。

あと3押し位してもらいましょう。

still・・・ 様

お子様の観戦おつかられさまでした。

私は観戦することもなくて暇な休日を過ごすことが多くなりました。

寂しい・・・

司がソファ・・・

うずくまって膝を抱えて眠る司。

想像したら可愛いかも。

そんな姿見せたら一撃でつくしちゃんおちゃうんじゃないかな。

akko

「どこって、一緒に寝るに決まってるだろう」

あまく囁けるはずもない司君。

怒鳴ったらダメですよね。

携帯の調子悪いとイラッとくることありますよね。

私のアイフォンも調子が悪いです(^_^;)

なる様

F3の存在が許したいつくしちゃんを止めてますよね。

しっかり最後は仲直りさせた上げるんでしょうけどね。

どこに寝る?

それを酷だとは思ってない無邪気なつくしちゃん。

司はどう切り返すのでしょうか。

うさこ様

後ろからガバッと押し倒されたら司君には勝てないですよね。

部屋に2人でいるってことはそう言うことなのよ~

気が付いてないだろうなぁ。

mizuta様

おはようございます。

コメント反映されないこと時々あるみたいですね。

このコメはバッチリ読めました。

司君ここで必死にならなきゃね

つくしをこのまま帰国させたらどうなることか~

惚れてる弱みありますからね。二人とも♪

次に一手を打つのはどっちでしょうね。

そうそう、ここのつかつくは未体験なんですよね。

無事開通となりますかどうか(^_^;)