恋人はSecurity Police 8

昨日から5周年イベント開催中です。

ということはこのお話も忘れてはいけません。

まい2様がわがブログ5周年の御祝にこっそり投函してくださったお話ですもの~

またまたポイ捨てが届きました。

このポイ捨て面白いんですけど~

物語を作る私としてはすごく難しい宿題でした。

もうどうなるの!

「泊まるって・・・・」

「心配するなお前を泊まらせる部屋なら直ぐに準備できる」

泊まれって言った言葉は聞き間違いじゃなかったみたい。

でも、私は泊まれる準備なんてなにもしてない。

この服一つだし、持ってるカバンには学生証とたいしたお金も入ってない財布に唇が荒れるのを防ぐだけの薬用リップ。

あっ!

今のうちに塗っておこう。

食事したし・・・

キスされたし・・・

指を左右位動かしなが顔を上げた先で道明寺と視線がぶつかった。

真赤になった顔が視線をそらす。

あわてて私も顔を背ける。

つられてこっちまで顔が赤くなっちゃうよ。

すごっ・・・

都内の一角に広がる大きな門構え。

一時停止した車の前で自動で左右に開く門。

動き出した車はこれまた立派な大理石で作られてた階段の前に止まる。

そこから続く玄関。

まるでお城か博物館。

ここに住んでると言われても維持費が気になってしょうがない私。

電気代だけでうちのパパの年収を軽く超えそうだ。

家の庭にロータリーまである家ってどれだけお金持ちなのだろう。

私の感覚じゃ想像つかない。

でもさ・・・

来いと言われたから黙ってついてきたけど・・・

本当にここまで来ちゃって良かったのかな?

代表が連れて来たかったのは、ビー玉の目をした、あの類さんじゃないのかな?

私の一歩先を行く道明寺が振り返って私を見た。

私を見つめてホッと安心したような表情を浮かべる。

そして少しさびしそうに笑った。

「なんの、心配もするなよ。

俺に任せておけばいい」

艶のある声はまるで耳元でビブラートしてるみたいに聞こえてくる。

ヤッパリ恋人の事考えてるのかな?

会って食事をしただけで別れるって寂しいよね。

二人の真中には私がいて邪魔してたもの。

よ~し!

ここは、この牧野つくしが、類さんの代わりに楽しませてあげなくちゃ!

ファイティーン~♪つくし!

そう自分に言いきかせ、代表に言われるままに玄関を抜けて・・・

これまたびっくり。

左右には出迎えの人がいっぱいで・・・

お帰りなさいませと一斉に頭を下げる。

私どうすればいい?

道明寺は一瞥しただけでそのままその間を通りすぎてずんずん歩く。

ぺこぺこと頭を下げながら私も置いて行かれない様に必死で後をついていく。

少し首を後ろの回して私を見た道明寺がクスッと笑ったのが見えた。

私の態度じゃダメなの?

止った道明寺に私の一歩踏み出した足が並んで並んでしまった。

「堂々としてろ」

肩に回した腕が私を支えるようにして歩く。

恋人の役ってここでもしなきゃダメなのかな?

離れてほしいのに上手く離れられなくてそのままある気だした道明寺の歩幅に合わせた歩く。

歩きやすい歩幅に道明寺が私に合せて歩いてくれてるのが分る。

ちょっぴり心が温かい。

道明寺の熱に身体が包まれていくみたいでドキッとなった。

このドキって・・・なに?

また顔が熱くなってきた。

艶やかな色をのせるぷっくらとしたくちびる。

俺の唇とピタリと合わさった柔らかな感触が思い出される。

誘ってるわけじゃねェよな?

あわてた様子でリップをカバンに押し込む姿は内緒で食べたお菓子をそそくさと隠すガキの仕草。

あきらかな媚を見せて誘う女なら鼻で笑える。

色気のない態度にドキッとさせられてる俺の脳裏にキスと松茸の交わらない会話がぁぁぁ。

よくあれであの会話成り立ったよな。

家で一緒に過ごせばこのカン違いを解いて交わる会話がかわせる様になるのだろうか。

牧野を通したのは俺の部屋。

「わぁ~凄い広い!まるで、ホテルのスイートみたい!」

ガチャリと開いた扉の向こうで一歩踏み入れた牧野が興奮気味に叫んだ。

大きな目をさらに開けて興奮してるお前を見ると こっちまで勘違いしちまう。

なぜこんなにドキドキするんだ?

ここは、俺の部屋だ!

早くも暴走しそうな理性に納得させる。

「でもホテルのスイートに 行ったことないから分らないけど、

こんなに素敵な部屋なら、一生、住みたいくらい」

嬉々とした声は憧れの夢に目を輝かせる少女。

あ!まただ。

なんでこのタイミングで顔を赤くするんだ!

伝染するだろ!

ホテル、イった事ない?

…お前は 若葉マークなんだろ?

好からぬ妄想に暴走しそうだ。

俺にまかせろ!

ここに住みたい?

… all or nothing!

押し倒…?

いや拙いだろ!

ここは冷静に対応しよう…。

部屋の中をぐるぐると見渡してる牧野が可愛くてしょうがない。

落着けーーーーー

夜は長い。

「おい!いつまでそんなとこにいるんだ。こっちに座れ!」

連絡を入れて準備させていた夕食が並ぶテーブル。

てんぷらに松茸だぞ!

「はい!うわ~ 私の好きなものが いっぱいです。」

やめてくれ!

そんなキラキラした可愛い目で俺を見るなよ。

「あ~♪ キスの天ぷらだ~」

皿を眺めて今にもてんぷらにキスしそうに顔を近づける。

こら! お前がキスするのは俺のここだろ?

とっさに、自分の唇に一指し指でちょんちょんと 主張してみた。

は?

俺はなにしてんだ!

キスを俺から催促するなんてあり得ねェーーーッ

それも指でしてほしいと強調してる物欲しそうな顔が壁に掛けられた鏡に映り込んでる。

このおれが こいつに遊ばれてる気がしてきた。

???あれ?? 

疑問符はりつけた表情で俺を見つける牧野と視線が重なった。

え?

ニッコリ微笑を俺に返す牧野。

俺の気持通じたか?

お前のキスが欲しんだ。

こんなに切望する思いは経験がない。

欲しい!

お前のキスが!お前のすべてが!

我慢する必要ねえだろう!

部屋まで連れこんだ時点で普通OKだよな。

「代表?特別ですよ~!

あたしのキスあげちゃいます!」

え?

照れくさそうに赤くなる顔にドキッとする俺。

こんなに簡単でいいのか?

キスしたら俺はそれだけで止れそうもない。

「ほんとに、いいのか?」

そう言いながら 期待に胸が膨らみ、思わず唾をゴクンとのみ込んだ。

「遠慮しなくていいですから♪ はい、あ~ん♪」

「は?あ~ん?」

「早くぅ~。お口、あ~んしてください」

その言葉に吊られ、とっさに開けた俺の口には、あいつの鱚が放り込まれた…。

動揺を悟られまいと、右手で顔を覆いため息を逃がす…。

「あ!これ、松茸ですよね。」

素焼きにして薄く切られて松茸。

「そうだよ」

気の抜けた返事しかできない。

「 わたし嬉しくて今夜、興奮して寝れないかもです♪」

俺の興奮の度合いは牧野に移った様にテンションが異常に高くなってる牧野。

俺は食い物に負けてるのか。

それでもこいつの機嫌のいい表情を見られるのは悪くない。

俺達の時間は始まったばかりだ。焦る必要はないはずだ。

「ほらこれが、煽りにあおった…いや!あぶった松茸だぞ!」

俺が松茸の一本姿焼きを牧野に見せると大きいと まじまじに顔を近づけてきた。

指先でちょんちょん。

鼻を近づけて匂いを嗅いだり。

うっ!やめろ!

何をするんだ~~~~!

「立派な松茸、これ一番大きくないですか?

わたしが食べていですか?」

「ああいいぞ」

牧野の箸が松茸を挟んで自分の口に運ぶ。

「いただきます」の声とともにヨダレを流してる。

ん?

こら!先っぽを舌でペロンとしやがった!

大きく開いた唇がすっぽりと松茸の頭を咥えてスポッとそれを吸い込んだ。

ああ~もう好きに食ってくれ~~~!

「こんな大きいの口の中に入るって思わなかった」

俺のはもっと大きいぞ

この卑猥すぎる妄想を誰かとめろ。

欲求不満の塊みたいじゃないかぁぁぁぁ。

「天ぷら、エビも最高!

これってクルマエビですよね?」

目の前の皿が短時間で空になる。

こいつの食いっぷりはほれぼれする。

俺も食われてぇ~~~~

牧野の箸の動きを見ながら俺は酒を飲む。

もう何杯飲んだか分からしない。

無けなしの理性を必死に総動員するために酒を煽る。

単純無垢な仕草を見せる牧野にも酔い・・・そう・・・だよ。

俺は不覚にも…

睡魔におそわれた。

拍手コメント返礼

なる 様

折角部屋まで連れ込んだのにいまだにかみ合わない会話。

司に同情しちゃいますよね。つくしの天然ボケぶり。

そうなんですよねゲイだと思ってるから警戒せずつくしちゃん来てるんですよね。

誤解解かない方が良かったりして。

最初はコメントを残すのも勇気がいりますよね。

馴れたらそうでもないんですが・・・(^_^;)

はじめの一歩は何でも肝心で~

司君初めの一歩間違えなきゃいいけどなぁ~

b-moka

わぁぁぁぁ1お久しぶりです。

訪問していただいてると分かって嬉しいですよ。

御祝コメントありがとうございます。

はぴまり・・・

ソロソロ次を書かないといけませんね。(^_^;)

miho様

つくしに無意識に弄ばれてる司クン。

確かにかわいそう。

でもそんな司君が愛しくて~

そして時々ドSな司に会いたくなるの~。

みわちゃん 様

キスに松茸~

司と同じような妄想したかたは立派な大人です(笑)

このまま朝になっちゃうのでしょうか?

どちらがご希望ですか?

Gods & Death 様

きゃーーーーッ

怖いことを!

このお話あんまり長くならない様にしてるんですよ~

とはいってもこれで8話ですからね。

10話は超えるの確実です。

うさこ 様

酒に頼らなきゃならない性格じゃなかったはずよ司君!

ここはいつもの俺様で「俺に惚れてるだろう」とせめてせめてーーーー松茸を押し込む!

松茸って焼いた松茸を口に押し込むだけですから~~~~。

お粗末でした。。(^_^;)

おー 様

御祝コメントありがとうございま。

まい2様ポイ捨てに感謝されてますよ~。

5周年記念作品まだまだ続きますので楽しみにしてくださいね。

いま銀河の旅はあきらと&葵なんですね。

この二人だとまたつかつくとは違った色で楽しめますよね。

リードはあきらだと艶が出てきちゃいます。

ミントン 様

御祝コメありがとうございます。

私の頭の中見ます?

お花畑に蝶々が飛んでます。

でも見た目は普通のおばさんですからね~

あんなことはこんなこと想像してる様には見れないはずです。(笑)

これからもよろしく御付き合いをお願いします。

akko

言われてみればつくしのペースに司が引き込まれちゃってるのか~

納得。

さぁ、司君自分のペースに持っていけるかなぁ~

ゆきこ様

折角連れ込んだのに寝ちゃうのっ!!!

寝落ちさせたのまい2様ですから~~~~~

私の責任じゃないのよ~ ← 責任逃れに奔走。

おーーーーーっ

つくしちゃんなら朝まで寝ちゃうところを司君目覚めちゃう。

虚ろな司が目にするのは可愛い寝顔とか?

「もう食べれない」と口を尖らせるつくしちゃんの唇が目の前に迫る!

ひや~

どうなるかな~

どうしします?

朝まで起きない方がいいかもよ~司君。

mizuta 様

私のコメ返しに噴いちゃいました?

いや~すいません。

調子に乗ってしょうもない事書いちゃってましたからね。

みごとその返事を生かしてこのお話書いてますからね。

楽しんでいただけたと信じてます。(笑)

これかの司君の長い道のりを思うと・・・

涙がちょちょ切れそうです。

悲しくて泣いてるのではなく笑で涙出そうなんです。

今後の展開も笑わせるために努力します!

って・・・努力の方向が違うんですけどね。(^_^;)

ゆみん 様

このお話は某委員会支部の役目をしっかり果たすコミカル暴走劇仕様になっております。

読むときはご注意をお願いしますね。(笑)

『俺のはもっとでかいぞっ』

この台詞と似たようなセリフあったんです。

つながり的にどこに差し込むか迷っちゃって割愛しちゃいました。

めえっぱい司君心の中で叫んでたはずです。

つくしちゃんが聞いたら

これよりデカい・・・

口の中に半分埋没した松茸を吐き出してマジマジと見つめて・・・

キャーってなってたりして・・・(^_^;)