Happy life 新しい家族の誕生の朝(5周年記念作品)
双子誕生から16年!
三度目のオメデタ。
澪ちゃん誕生。
さてさて、どんなお話がいいだろう。
頂いたコメント
久しぶりのベビー誕生で デレッデレの司が見たい!
☆希望します 全て素敵な作品なのですが、司君の、溺愛ぶり見たい~。
☆☆マークも希望です♪
子供達にまで衝撃を与えた「騒動」になっちゃうこの二人(笑)。
3回目は想定外でした つくしの妊娠で大騒ぎする道明寺&牧野家に巻き込まれる3兄妹&その恋人たち 「デレッデレの司を見たい」に一票。
40代の司が美作佑にガン飛ばす図と対比、ままさん、描いて! 楽しみにしております。
お兄さんたちの反応がね!オトナって感じで(笑)
デレデレの司君に票が集まってるみたいですね。
☆か・・・何処で付ければいいかな。(^_^;)
つくしちゃん出産した後だし子育て忙しいだろうしなぁ・・・(笑)
司君を相手にする余裕あるかしら?
末っ子誕生物語は『我儘~』で番外編として2話書いてますが、若干の違いありますので別なストーリとしてお読みいただけたらと思います。
それではデレデレの司君を続きからどうぞ♪
「こんなに小さかったか?」
新しく誕生したわが子を恐々と抱いた腕は卵を胸の中で温める親鳥のよう。
覗き込んだやさしい眼差しはこれ以上にない幸せな表情を作りだしてる。
「ごめんな、間に合わなくて・・・」
陣痛時に呼びだされた司が戻ってきたのは赤ちゃんが生まれて沐浴して綺麗になったあと。
産声が聞けなかったことをそこまで悔しがられるものかというくらい悔しがっていた。
翼がスマホで記録した産声に「なんで機械が聞いてんだよ」って翼から取り上げたスマホを睨んじゃってるんだもの。
「俺、なにか悪いことした?」
そう駿に確かめてる翼が可愛そうに思えた。
司の視線は生まれたてのわが子に釘づけなのに、ごめんなの声が何時もより優しくて・・・
甘くて・・・
感動して・・・
涙が出ちゃうくらいで・・・
司の謝罪を生まれてすぐに聞けた末っ子は大物になるかも。
「舞に似てる」
「このクッキリとした眉は父さんだろう」
「女の子でこの眉はちょっときつすぎじゃないか」
生れたばかりだし、すやすやと眠ったままの目も開けてない状態でまだ顔つきはあやふやでしょう。
それでも一つ一つのバーツを眺めては自分たちと重なるバーツを探して楽しんじゃってる。
「お前ら、好き勝って言ってんじゃねェよ」
「女の子は男親に似た方が幸せになれんだぞ」
もう見せないと言う様に司が赤ちゃんを背中で隠す。
子供相手にムキになる司が一番子供っぽい。
40過ぎた大人の態度じゃないんだけど。
家族相手だとこんな姿を見せる司に道明寺のTOPの姿はない。
「それってお兄ちゃんにも似てるってことになるんだよね?」
駿と赤ちゃんを見比べながら舞が考え込む。
「眉の印象って影響すごいね」
そんなに似てるの?
しかめっ面になったらどれだけ周りが覚えるか分からないあの表情が増える・・・っ。
「私にも抱かせてよ」
「いいか、首が座ってないからしっかり首を支えてだな・・・」
赤ちゃんを舞に渡す司が父親の顔になった。
身軽になった司は私のベットの端に腰を下ろす。
ベッドの頭の部分をUPして半座位で身体を休めてる私。
16年ぶりの出産は体力の衰えを感じる大仕事。
もう、たぶん。、これ以上産むのは無理だな。
「本当は、生まれるとき側に居たかったんだけどな。
あんな感動すること見逃したのは悔やむ」
ムッとした表情はどこを見てるのか・・・
西田さんに怒りが行かなきゃいいけど。
「上の3人の時は側にいてくれてたもんね」
駿の出産予定日の前後長い休みを入れさせていた司。
双子の時は帝王切開だったから手術日は決まっていたから司も休みも入れやすかった。
今度の出産も駿の時ほどじゃなかったけど出産予定日の前後に休みを入れてたんだよね。
間の悪いことに陣痛が始まった時は急なトラブルで日本からはなれちゃっていたから、連絡入れてもすぐに帰ってこれなくて、間に合わなかった司。
まわりはどのくらい八つ当たりをされたことだろうと思うと申し訳なくてしょうがない。
西田さんにSPの千葉さんに相葉さん、そして運転手の里井さん。
ごめんなさいと謝る相手はまだまだ増えるかもしれない。
「一人にして悪かった」
「どうせ、産むのは私だしねぇ」
「俺がいたら邪魔なのかよ」
「誰もそんなこと言ってないでしょう!」
「俺がいても何ンもならなって迷惑そうな顔してたぞ」
「それは、そうじゃなくて!」
道明寺の八つ当たりにあった人たちがどのくらいになるのかって考えてたから!
何もできないなんて思ってないよ。
側にいてくれるだけで心強くて・・・
頑張れって声に安心できて・・・
握りしめてくれた手は力強くて・・・
陣痛の痛みを逃す様に握りしめていた司の掌。
陣痛が収まって緩めた手のひらを握り返してくれる道明寺が私に力を与えてくれたこと・・・
20年近くなった今でも思えてるから。
「あのさ・・・今、ケンカするの?」
何か言いかけていた司の口元が閉まってフッと笑顔を作る。
「だよな。
俺はお前に礼を言わなきゃいけないんだよな」
瞳の中にある星が輝きを増して、そこに私を映し出す。
年令を重ねるごとに刻まれた年輪は感情の激しさを穏やかに変えて落ち着きのある大人の風貌を刻む。
世界を相手にビジネスを次々と成功させた手腕は自信となって若さを補うには十分すぎる魅力を輝かせてる。
そんな司に見つめらたら今でも胸がときめいてくるのが自分でも分かる。
結婚しても、子供を産んでも、色あせないときめき。
それを感じさせる司に動揺してる自分にはいまだに慣れない。
喧嘩してる方が自分を見失わずにすむ。
だから反抗しちゃのかも。
今の司ならそんな私も軽く受け流してくれる気がする。
いま、すごく甘えさせてくれそうな表情が目の前で「ありがとう」と囁く。
そっと肩に回された腕が私を抱き寄せて優しく抱きしめた。
司の頬に私の頬が触れる。
「無事に生まれてホッとした」
口の動きが直に頬を伝って私に囁く。
後ろ髪も何度も撫でる司の指先。
知ってるよ。
16年ぶりの妊娠でのリスクを司なりに調べていてくれたこと。
駿や舞に翼の時以上に不安はお互いにあったって思う。
今まで見せなかった不安を髪を撫でてる司の指先に感じてる。
「これからが大変だけどね」
授乳にオムツに夜泣き。
睡眠を削られる日々がしばらくは続いちゃう。
「しばらく司の相手は出来そうもないけど許してよね」
ムッとなった表情が「くだらねぇこと言うな」とつぶやく。
「解禁になっら速攻でいくから覚悟しとけ」
子供達のいる部屋で何言ってるの!
ニンマリとつぶやく声に私の方が焦る。
送った視線の先で飽きることなく新しい家族を眺めて微笑んでる子供達がいた。
拍手コメント返礼
still・・・ 様
こんな家族愛に包まれて誕生って幸せですよね。
そして速攻攻めを心に決める司。
赤ちゃんの世話をアラフォーでするのって大変そう。
司の相手する体力ないかもですよ~。
PW受け取られたようで良かったです。あちらでもよろしくお願いしますね。
ゆきこ 様
デレデレの司はやっぱりいいですよね。
子供達はきっと見て見ぬふりをしていたはず。
親の雰囲気を察知して視線を赤ちゃんから外さないチームワーク。
心の中じゃ苦笑い♪
翼君・・・
> 『親父、ソッコウかよ。よく母さんで勃つな』
言っちゃいそう~~~~。
ちがうよ親父は母さんにしか反応を見せないのよ~
ゆきこ様教えてあげなきゃダメですよ~~~~~~~。
>もちろん、つくしママは赤面絶句。
>駿くんも菜花ちゃんと経験してるだろうから、咽せて、舞ちゃんに関してはワナワナ震えて怒り爆発。
>佑来てたら、トバッチリだろうな(笑)
>司に関してはもう何も言うまい(笑)だって、何て答えるかひー様始め皆様一致でしょうから(笑)
あははは、そうそう。
『お前より立派に勃つぞ』を付け加えて勢いよく言っちゃうの~
つくしの鉄拳は司と翼どっちに行くかなぁ~。
なる 様
大学生の息子もいるのにこの会話。
つかつくなら当たり前で言いそうですよね。
つくしちゃん買い取り1億円!
元を取るためには・・・計算機!!!
キスが一万だから・・・
確かに直ぐに司なら元が取れるかも(^_^;)
Gods & Death 様
16年と言わず5年でも空いたら焦るかも・・・
子育て終わった後でまたって思ったらなぁ。
妊婦期間も辛い。
ポンと出てきたら5歳児に急成長なら頑張れるかも・・・(^_^;)
akko 様
司が一番手が入りそうですよね。
それに家族みんな慣れてるだろうしなぁ。
しわ寄せがくるのが多いのはつくしちゃんと駿クンだと私も思いますよ。
うさこ様
速攻と言ったら速攻ですよ♪
速攻に敏感に反応をみせるうさこ様、好きです!
大人なので回数より濃さで攻めてくるんでしょうか?
きゃーーーっ。
頭がピンクに染まりそう♪
しばらくお☆様書く予定ないのになぁ~
何処かで発散!
いい場所があった!それは某委員会本部・・・
受け取ってくれるかなぁ・・・(^_^;)
メガネちゃん 様
えーーーーっ!
10か月前に戻って仕込みのお話ですかぁぁぁぁ。
そうか・・・
みんなそこが知りたいのか・・・
知ってるの私だけ?
ある意味確かに・・・
ピンクになってるお花畑に栄養をわんさか与えてくれますね。
それじゃなくても年末の仕込みが大変なのになぁ~(笑)
これはやばい!
頭の中の切り替え体操♪
あれは・・・
満月の夜。
夜空に浮かぶ月の周りには雲一つなく月の光を遮るもの何もない夜。
ふと窓辺から見上げた瞳が捉えるムーンライト。
ざわざわと産毛も逆立つ感覚が全身を包み込む。
うっ・・・
うをぉぉぉぉ!!!!
身体をかきむしる様に苦しみだして奇声を上げる。
「司・・・」
不安げな声が不安そうに俺を見る。
月の光は不思議な力を、欲情を生むって知らねぇのか?
この全身からあふれ出るエネルギー。
発散するしかすべがない。
「なにやってんのよ」
「今度、翼が劇で狼男をするって言うからよ」
「見本見せたんだよ」
司の奥に視線をやると舞と翼が震えて抱きあってる。
「脅かしてどうするのよ」
「翼の役は狼男じゃないくて大君だからね」
「神話のお話!」
え???
神話・・・?
2人を抱きかかえてつくしは部屋を出る。
月明かりが照らしだすのは部屋にポツンと取り残された司が一人。
ガオゥッと揚げた手を下ろすのが恥ずかしくなった司であった。
お粗末でした。
さぁ!これでピンク抜け落ちたぞ!
たぶん・・・(^_^;)