恋人はSecurity Police 11

このお話の結末はどうなるのか。

つくしの勘違いを司がどう解くかがカギですよね。

BLのカン違いはどこまで続く?

『恋人~10』のコメントでまい2様からつくしのお品書き料金表が届きました。

【別料金のおしながき】

☆キスが   一万

☆顔・肩・腕 3000円

☆腰・背中  5000円

☆肩くみ・ハグ 7000円

    

以上!!

え~今回の請求金額は…。

逃げ出した腕をつかんで、3000円

抱きしめちゃったから、ハグで7000円

つくしの顎をなでて、3000円

そのあと2回キスしたから、2万円

ここまでで、3万3000円です!!

おお~結構いい金額だ~(笑)

バイトしなくてもよさそうな・・・(^_^;)

ところで…にわか暴君の下半身は、いくらでしょう?(爆) との質問状まで~

みなさんならいくらつけますか?

オークシュンの最終高値は!

PWのお知らせ

本朝7時までに申請を頂いた方には返信をしてます。

LINE IDを記載されてる方でID検索出来なかったにはメールで返信してます。

ID検索の設定を許可してない場合がありますので確認の上でIDを知らせてもらえますようにお願いいたします。

これって・・・なに?

柔らかい感触が私の唇に触れて、離れたと思って開いた瞼の先で優しく私を見つめてる瞳。

拒もうとしたいのに自分よりも重たいものをここまで運んできた疲労が腕の筋肉の力を奪って収縮を拒む。

こんなことならほっときゃよかった。

テーブルの上だろうが床の上だろうが大人しく寝かせとけばよかった。

見開いた視線の先で瞼を閉じた顔がまた近づいてくる。

睫毛ながっ!

「うっぷ」

これって今日三度目のキス。

塞がれた口元から流れ込むワインのかすかな香り。

背中に回された腕が私をささえて二人の距離を詰める。

唇に舌先が舐めた。

「おい!息忘れてるぞ!」

クラッとした頭の上で怒鳴るような声が聞こえた。

えっ?息?

息って・・・どうするんだっけ?

ぎゃーぁぁぁぁ

正常に戻った瞬間私はベッドから飛び上がる様に離れた。

「なにするのよ」

「なにって、キス」

キスって、もっと神聖で、二人の気持が高まってキスしたいって思った時に出来るものじゃないのか。

それも続けて2回も!

触れた唇は愛しさを感じるくらいに甘くてやさしくて・・・

嫌じゃなくて・・・

ぼっとなって・・・

違う!

ボッとなったのはきっと酸素不足のせいだ。

「見ていてこんなに飽きないやつお前が初めてだよ」

楽しそうに微笑む表情は何とも言えない甘い輝きを発してる。

幸せそうに微笑む表情は会社でのクールな表情の数倍はイケる気がする。

もっと笑えばいいのに。

私、なに感動してるんだ。

ここは断固抗議するべきところだ。

「キス一回一万円だだったよな」

ん?一万円・・・?

「全部で3万か」

3万って言うとキス3回の値段だよね?

3回のキスって、今日のキスの回数。

この人・・・

本気でお金を払うともりなのだろうか。

だから金持ちってやつは嫌いだ。

「あのね、お金で何でも解決できる思った大間違いだからね」

「言いだしたのお前だろう?」

あっ・・・

昼間自分が言いだした言葉を思い出す。

「免疫なさそうだから免疫つけなきゃ俺の恋人にはなれないぞ」

私の腕を掴もうと伸びてきた腕から思わず身体を引く私。

「逃げんなよ。いずれお前の方からキスしたくなるようにしてやるから」

「なりませんから。大体恋人いるんでしょう」

「俺の恋人は前だろ?」

「私じゃなくて花沢っ」

その名前をあがていいものかどうか戸惑って声が続かない。

「花沢って、類か?」

苦笑を浮かべた顔が見る間に真剣にかわる。

「すっかり忘れてた」

それは・・・初めて聞く冷たい声。

ヒンヤリとした冷気が足元から熱を奪う様。

忘れてないよ。

酔っていても名前を呼んでいたのを私は知ってる。

それほど忘れられなくて好きだってことだよね。

自分の頭の中の考えに胸の奥がチクッとする。

この胸の痛みって・・・

困難な二人の恋を思っての事だって思う。

ヤッパリ別れなきゃならないとか思ってるのかな?

世間じゃまだ受け入れられない人多いし、それが大会社のTOP。

二人の地位を考えればいろいろ隠さなきゃいけないこともあるだろうし・・・

だから私を隠れ蓑にし無きゃいけないだろうし・・・

そのための恋人役・・・

また胸がチクッと痛む。

免疫をつけなきゃいけないのは私じゃなく道明寺の方じゃないのだろうか?

少なくとも恋人らしく見せるための努力は必要だよね。

私は外では上手くやれば2人がわかれなくてもいいかもしれないもの。

恋愛に慣れてない私は道明寺に任せるのが一番いいのかもしれない。

キスだけなら・・・

彼ってゲイなんだし・・・

キス以上の先に進む危険性はないはず!

3度しちゃったし・・・何とかなるかな?

道明寺を眺めた視線が道明寺の唇を・・・

艶めかしいくて・・・

キスの感触を思い出して頬が熱くなる。

「トイレ行ってくる」

あわてて逃げ出すように道明寺の部屋を飛び出した。

・・・・?

トイレどこよーーーーーっ。

さっきから同じところ回ってる気がする。

一体いくつ部屋があるのよ!

最初に開けた部屋は100人規模のパーティーが開けそうな広い部屋。

30人が座れそうなテーブルが並ぶ。

ここはハリポタの世界か!

「誰かいませんか?」

恐る恐るドアを開けた次の部屋は暖炉のあるワンルーム

座り心地の良さそうなソファー。

チーク調のサイドテーブルには鑑定に出てきそうなアンティーク調のランプに天蓋付きのベッドが置かれていた。

この部屋だけで我が家がすっぽり入る。

個人の屋敷じゃなくホテルでしょう!

それも格式のある高級ホテル。

高級ホテルって雑誌でしか見たことないけどね。

一度は行ってみたと夢に見る世界を何度となく開いたドアの先に見つめてる。

そして迷いに迷ってたどり着いた離れの部屋。

小さく漏れた光に人影が動いて初めて感じた人の気配に喜びは隠せない。

これで道明寺の部屋に帰れるっ。

開いたドアの先には私のバイト先を紹介してくれたタマさん。

「あれま!」

「えっ?タマさん、ここに住んでるんですか?」

もしかしたこの人道明寺のおばあちゃんだったの?

風呂敷を背負った姿から大財閥の奥様の姿にはほど遠いけど。

「私はここの女中頭だよ」

女中頭って・・・

いつの時代?

「まあ、お入り」

平静じゃなく昭和の匂いのするレトロなつくりの和室。

道明寺の豪華な部屋より何故か落ち着く私。

畳の匂いのする部屋に丸っこいちゃぶ台。

なんとなくタマさんと話がしたくなってきた。

どうして私を道明寺のバイトに紹介してくれたのか。

それもSPって・・・

護身術にたけてるわけでもない、か弱い私がなぜSP?

「そうかい、私と話したいのかい」

私・・・独り言声にしちゃってんだ。

こうなれば何でも聞きだしてやる道明寺の事!

「タマさんとお話がしたくなっちゃたんです」

息を切らせながら身を乗り出した。

「では、新旧・女子会でもしましょうか?タマも牧野さんと楽しみたくなりました。」

「あんたに、ぜひとも食べてもらいたものもあるからね」

ニヤリって・・・

タマさんがガッツポーズするように杖を真上に振り上げた。

杖は身体を支えるために使うものじゃないのか?

足取りは軽やかに歩いて私をちゃぶ台の前に進める。

「あの~牧野さんって呼び方 やめて頂いてもいいですか。つくしでいいです!

それにお客といっても、タマさんのお蔭でこうしていられるし、敬語もなしで!それに女子会ですもん♪」

「そうかい?じゃあ、遠慮なく、つくしと呼ばせてもらおうかね。」

「はい♪」

「そうだ、つくし何か、飲むかね?あたしゃ~お茶が大好きでね。

ちょうどいい物もあるんだ。」

「はい!」

お茶と茶菓子を私に出したタマさんは男の人の小さな写に手を合わせてる。

坊ちゃんが幸せになりますようになんて声がちいさく聞こえてくる。

坊ちゃんて道明寺の事かな?

「つくしは どう思うかい?」

私に背中を向けたまま仏壇の前で手をわせ続けてるタマさん。

…?

どう思う?

「…う~ん。わたしにはいい塩梅です♥ 優しい中にも 隠し味があるし。」

「そうかい!いい塩梅かね。さすが、あたしが見抜いた子だね。」

…??

見抜く程のことじゃないんだけどなぁ~?

「フフっ♥ あたし、わくわくします♪食べちゃってもいいですか?」

タマさんの背中が嬉しそうに笑ってる気がする。

「あれま!もう~食べたいのかね?

でも、すぐ食べちゃだめだよ。少しは焦らすぐらいしないと…。」

「ええ~焦らすなんて~。そんな事できませんよ~。だって好きなんですもん♥」

タマさんがちゃぶ台に上半身を乗っける様に身を乗り出してきた。

「そんなに好きかい?」

「はい!もう我慢できないくらい、道明寺が好きです♥」

こんなの初めてで・・・

こんなに大きいのも初めてで・・・

今の私はきっと目をキラキラと輝かせてるって思う。

「もう~しょがないね♪遠慮なく、おあがり♪」

「はい!お言葉に甘えて、今夜は遠慮なく道明寺を頂いちゃいます♥」

「……どう…みょうじ??」

怖いものでも見た様なタマさんの声。

振り返るタマさんが道明寺(桜餅)を、大きな口で開けて食べる私と視線がぶつかった。

「…つくし? 道明寺ってその口に入れてる道明寺(桜餅)かい?」

「もちろん♥ でもこの道明寺、特大サイズですね♪」

…?ほかに、どんな道明寺があったっけ?

…特大サイズ?

あたしが知ってる坊ちゃんのサイズは ポークビッツだけどね…。

坊ちゃんの苦労が目に見えるようだよ…。

しかも桜餅の別名まで知ってるとは このタマも見抜けなかった!

振り上げた杖が…ポキリと音が鳴る気がする。

坊ちゃん、この茶菓子を持ってきた、西田をお恨みなされ…。

そんなことをタマが思ってる事は知るよしもないつくし。

「あんた、やっぱり只者じゃないね…。」

ため息交じりの声が聞こえたのは二つ目の道明寺を私が口に入れたところだった。

タマさん・・・

肩が落ちてるんだけど・・・

落ち込む様なことあったのかな・・・

「タマさん、早く食べないと私が全部食べますよ」

にこっと微笑んで道明寺を一つタマさんの前に突き出した。

後半のタマとつくしの会話はまい2様から頂きました。

後半の御話はふにゃろば様のお話を受けたまい2様の台詞に若干私が手足をつけてます。

拍手コメント返礼

うさこ 様

一番安全な巣に逃げ込んだ様な気もしますがここじゃ終われない!

>道明寺と道明寺、間違えちゃいますよね。自分もお店で見かけると手に取って触って、食べたくなります。

もう♪

このコメントにドキドキ♪

想像するものが違うのになぁ~

下半身の値段にも細かな設定。

ふむふむ

回数に発数に持続時間(分か秒まで細かく指定)

メニュー表示大丈夫でしょうか?

これはきっと まい2様がコマかいお品書きを作ってくれるはず(笑)

みわちゃん 様

おーーーーっ100万円!

私は1億と付けてつくしちゃんを一生自分の元に置いておく悪徳金融道明寺を創設いたしました。(笑)

akko

お久しぶりです。

体調の方はいかかですか?

タマさんも呆れると言うよりきっと感心してるはず。

あとは司君がどう攻略するかなんですよね。

レベルを30には上げないとむりだろうなぁ。(^_^;)

なる 様

つくしも少しずつ気になってますよね。

そりゃファーストキスの相手だし♪

見た目はカッコいいわけだしなぁ。

新鮮なうちに召し上がっていただく料金は100万!

つくしちゃんなら腰抜かしそう。

司なら軽くポン!

「払えないよ」

「払えるものあるぞ」

「払えるもの?」

「ああ、お前にしか払えないもの」

「かかかか・・・っ」

「か?」

身体で払えといえない司クン。

真赤なお顔の司君とクエッションマークを貼り付けたつくしちゃん。

それを見つめてタマさんは大きくため息をついたとさ♪