恋人はSecurity Police 13

最低でもあと10話。

今週中には終わらなかったなぁ・・・(;O;)

まい2様のコメ返しが小話が楽しくて~~

ついにここで本編に昇格させちゃいました♪

コメを読んでいる方も読んでない方も楽しんでいだけると信じてます!

頬に触れる生地の感触。

弾力のある硬さはベッドのそれとはちょっと違う。

布団の中の温もりはちょうどいいい温かさで私を包む込む。

真綿に包まれた心地よい感覚とでもいうのだろうか・・・

もう少しこの中にいたいっておも・・・っ・・・

心地よい目覚めの後で目にしたものは・・・

クルッとした前髪が額に軽くかかる。

長い睫毛が縁取る黒くクッキリとしたライン。

すらっと伸びた形のいい鼻筋。

きりっと結んだ唇は規則正しい寝息を立てる。

艶やかな唇の色から避けて視線を移した先で白にワイシャツのえりぐちをギュッと掴んでる自分の両手が見えた。

あっ・・・

あわてて離した拍子に緩んだ胸元。

鎖骨のラインを浮かべる肌のきめ細かさに心臓がドクンとなる。

色気を感じるってこういうものを言うのだろうか・・・

って!

この偏平な胸はどう見ても男!

私、誰と寝てんのよ!

頭から氷水をかぶった衝撃のまま飛び起きてそこから離れた。

ベッドからおちそうになってぐらついた身体を何とか立て直して上から眺めてる。

道明寺・・・?

え・・・と・・・

私ってタマさんのとこに居なかった?

彼氏がいるとのかとかどうとかの話をしてから・・・・

その後のは・・・

・・・・

・・・・・・

・・・・・・・・

覚えてない!

今の私はムンクの叫びの顔で動揺してる。

岸に打ち上げられたトドのように動かない道明寺を確認する様に人差し指でツンツンとついて見る。

たいして力を入れてもいないのに道明寺の身体は天井を向いて転がった。

その動きにビクンと私の身体は飛び上がる。

私・・・

道明寺と寝ちゃった?

嘘っ!

思わず自分の身体を触って確かめる。

服は着てる。

下着も・・・脱がされてない。

なにもされた形跡はない!

大丈夫よ。

道明寺は、げ・・・げ・・・ゲイだもの。

女の子に興味はないはずだから!

安心していいはずなの胸の奥がざわついてチクリと痛い。

100%喜べない心境ってなんなのだろう。

何気なく移した視線は道明寺を見つめてる。

目を開いて私を見つめる道明寺はおっかないはずなのに時折見せる優しい眼差しが私の心のろうそくに灯をともす様にあったかな気持ちにさせてる。

強引に触れる指先はなにげに優しくて私を包み込んでホッとする空間に私を誘う。

側にいて嫌じゃないって思えるのはどうしてなのだろう。

キスも嫌じゃなくなってたし・・・

「まき・・・の」

小さくつぶやいた声は聞きとるのがやっとのつぶやき。

私の名まえ・・・?

そうだよね?

胸の奥から湧き上がるざわめきが頬を熱くする。

自分の名前をこんなに甘く感じたことはない。

道明寺に名まえを呼ばれるとどうしてこんなにドキドキするのだろうか。

このままそばにいたら心臓壊れちゃうよ。

少しでも道明寺から離れようとベッドから降りる。

自分のいた部屋を今初めて落ち着いた気持で眺めた。

この部屋で全て必要なことは出来る造り。

ベッドの置かれた部屋を抜けると、リビングに洗面所に浴室。

入り口とは違うドアはまだいくつもある。

こんな部屋がこの屋敷にはいくつあるのだろう。

洗面所の蛇口をひねってサブサブと顔を洗った。

広い一枚の鏡に映る私は昨日までの私と何ら変わってない自分を映し出す。

水滴の残る唇に指先で触れる。

キスくらいじゃ変わらないか。

なんら形跡残るはずもない唇のはずなのに道明寺の唇の感触は鮮明に残ってる。

初めてだったんだぞ。

道明寺を責めてるのか、拗ねてるのか、うれしいのか、自分でも分からない感情が唇に残る。

えっ・・・

鏡に赤くついた痕。

この赤いのなに?

蚊かな?

鏡を見ながら首のところを指で触ってみても 赤く色ずいた以外は変化は見えない。

痒くはないから大丈夫かな。

そう思った時に後ろに感じた気配に私は視線を鏡に戻す。

鏡の中に私と道明寺の姿が映し出されたいた。

「あっ・・・」

「起きたんだ」

振り返った牧野は照れくさそうに微笑みをみせる。

つられるように俺の頬も熱くなる。

顔を洗ったのか少し水滴を残す肌。

光りに反射するその肌が艶めかしく瞳の奥に焼き付いてくる。

俺が牧野の温もりを感じながらどれだけ我慢したか理解してない無邪気な笑顔。

「ほら、拭け」

俺の差し出したタオルを受け取る牧野の指先と俺の指先がかすかに触れた。

触れただけで電流が指先から身体中に流れ込む。

やべっ。

一晩中こいつを抱いていてよく俺は我慢できたものだ。

「道明寺は大丈夫だった?」

「大丈夫な訳ねえだろう」

好きな女が側にいるのに熟睡できるわけねェ。

おかげで寝不足。

「え?どこ?痒い?」

痒い?

「痒いーつよりはどちらかというと痛い・・・」

心より身体の方が正直。

「痛いの?」

キョトンと首をかしげる表情の無邪気さはまさに甘える子犬のかわいさ。

「見せて?」

見せる!?

今は落ちついてるから見せてもな・・・

じっと俺を見つめる瞳はキラキラと潤んで・・・

クソッ・・・

胸の奥に押さえつけていた欲望が胸を突き破りそうだ。

「大きくなったら大変だよ」

おっつ。

その大変になることお前が煽ってどうするんだ。

「つけるものある?」

つけるもの・・・・

つけるものって・・・もしかしてコンドー〇のことか?

牧野ーーーーッ。

・・・いや。

落着け。

冷静に、慎重に牧野の思いを読み間違えるな!

あのな~!

俺の部屋で そんなもん使うわけないだろ!

いままで女を連れ込んだことなんて一度もねェよ。

まさか…

タマに持ってこさせる訳にいかねぇ~しな~。

西田なら一つぐらい持ってねぇ~か?

でも…

あいつのサイズと俺のサイズが合うかわかんねぇし…。

それに、スカスカだったら…俺…凹むな~。

ここは思い切って…!!

「あるわけないだろ。」

嘘は言ってないぞ…。

「しょうがないな~。あのね、ママに教わった方法でいいかな?」

えっ?

牧野家秘伝か?

「どんな方法なんだ。」

「困った時は ツバつけとけばいいんだって!

あたしのだけど、我慢してくれる?」

お前に御願いされればどんなことでも!!

上目使いでキラキラと潤む瞳が俺を見つめる。

…ツバ!!

唾の単語に唾をゴクンと飲み込む俺。

どうやって、つけるつもりだ!

唇から唾をすくい取った指先をぬり込む?

それとも・・・

唇の形を丸く窄めてぱくっとか?

想像するな!

牧野はキスも昨日俺とはじめてなはずだ。

そんな淫らな想像がこいつに当てはまるわけねェ!

「早く、痒いとこ出して、出さないと、もっと腫れちゃいますよ~。」

もっと腫れる・・・っ

お前のその言葉だけで妄想が爆走して止められなくなりそうだ。

ぐっと拳を握りしめておちつこうとしても心拍数の跳ね上がる音がせわしく全身をつつむ込む。

唾をつける?

どこに?

早く出さなくても・・・

腫れてきてる気がする・・・。

ぐるぐると頭の中の妄想が止んねェ~ッ。

誘ってるの牧野だぞタマ?

ここで俺がどれだか我慢出来るかの勝負なのか?

負けてもよくねぇ?

タマとの勝負の時間はいつまでだ?

今夜手をだしたらってことだったよな。

夜は明けたからもう勝負はついたのか?

いやいや・・・

ここは順序良く時間をかけて自然と牧野が俺のまえで無防備になるのを待つ。

今でも十分無防備だろう!

もう勝負は終わってるよな?

終ってなくても・・・

負けてもいい!

負けた方が魅力的に見えるのは間違いだろうか?

我慢するのには慣れてねェんだよな俺。

我儘だし、好きかって自由に今までやって来たわけでし・・・

ここで俺のスタイル変える意味があるか?

ねえだろう。

「牧野っ・・・」

牧野を腕をとり振り返らせる。

牧野の両肩に置いた腕がグッとその肩を握りしめる。

「どうかした?」

心配そうに覗き込む瞳は純粋に輝く。

クソッ・・・

ガクッと肩を落として大きくため息をつく俺。

「シャワー浴びてくる」

冷たい氷水でも浴びなきゃ納まりそうもねェ。

そんな気分で牧野に背を向けた。

俺に我慢を強いるやつ。

お前だけだッ。

牧野の目の前で開けた浴室のドア。

「覗くなよ」

「誰が覗くか!」

閉めたドアにバサッとタオルを投げつけた音が聞こえた。

拍手コメント返礼

みわちゃん 様

ここまでかみ合わない会話でも通じてますからね。

交わらないのは会話だけだといいんですけどね。(笑)

つくしちゃん自分の気持ちに気がついたらそれはそれで悩みますよね。

そこにはまだ大きなカン違いがありますからね。

そろそろかみ合わない会話も終わりかな・・・(^_^;)

akko

司君が積極的に言った方がつくしのゲイの勘違いも正される気がしますが・・・

どこから会話がかみ合ってくるのでしょうか?

かみ合わせるのが難しくなってきそうな気がする今日この頃です。

うさこ様

ギリギリのところでね。

頑張って踏ん張ってますよね。

頑張りが効かなくなったらどうなるのでしょうか。

そこが楽しみだったりして・・・(^_^;)

ゆみん様

前に戻って松茸あたりから復習♪

二倍楽しめそうですね。

私も読みなおそうかな♪