恋人はSecurity Police 16

今回の楓さんの鮮やかな一手に司もさぞ満足してる事とおもいます。

さぁ!

このさき順調に進むのでしょうか?

まだゲイ疑惑はそのままなんですけどね。(^_^;)

「すぐに金を返せるアテなんてねぇだろう」

あったらこんなバイト断ってる。

見たこともない札束にパパとママも有頂天。

直ぐに嫁にいってもいいって態度だったもの。

「相手がどんな人か気にならないの?」

「つくし、お金持ちってだけで全てのマイナス要因をプラスにも変えられるから。

それに相手はあのF4よ。道明寺司でしょ。変われるのならママ変わっちゃうわよ」

「ママ、それはパパを捨てるってことか?」

泣きそうなパパを冗談だとママが抱きしめる。

君たちはお金がなくても幸せじゃないかと言いたくなった。

「俺と結婚するか直ぐに金を返すかどちらかを選べ」

上から目線の威張った態度。

私がこいつの言うとおりにするしかないってふんぞり返ってる態度がムカつく。

ドキッとしたりやさしいって思った気持ちを後悔させるな。

この場に一秒も、もういたくない。

私を冷たく見下ろす表情を二度と見たくない気分。

ここでバイトを辞めたって解約金が結納金に上乗せされたってたいした差はない。

止めてやる。

「大体プロポーズもしてない相手に結婚を迫るなんてどうかしてるわよ」

「プロポーズすればいいのか?」

こいつ・・・

俺を断る女はいないって思えるような余裕の笑み。

一歩私に近づいた距離と同じ距離を後ろに逃げる私。

「お金は返してやるわよ。失礼します」

「すぐに戻ってくることになると思うぞ」

あいつに向けた背中に自信満々の声。

二度と振り返らずに思い切りドアを乱暴に閉めて部屋を出て行った。

ホント頭にくる。

金をもってりゃ良いってもんじゃないでしょう。

なんでもお金で解決できると思ったらお間違いなんだから。

歩くたびに足の裏にかかる力が強くなる。

床に穴が開かないのが不思議な気がした。

「機嫌悪いね?どうかした」

その声に床から上げた視線。

ニッコリと全てを魅了する微笑を私に向けたのは花沢類。

まわりの空気が一瞬止って爽やかな風が包む込むよう。

「えっ・・・あっ・・・」

今までの経過を説明するには気まずい相手。

道明寺 司の本当に好きな相手だから。

そうなのよあいつはゲイ。

それなのに私に結婚を迫るなんてどうかしてるでしょう。

「司は?」

「執務室にいます」

「ケンカした?」

覗き込むように腰を腰を屈めた花沢類の柔らかい前髪が私の前髪に軽く触れる。

鼻先も触れそうなまじかな距離。

息も触れそうな距離に頬が熱い。

「我儘だけど、一緒にいないとあいつの良さは分からないからもう少し頑張って」

「良さもなにもいきなり結婚迫ってくるってどうかしてますよ」

あっ・・・

言っちゃった・・・。

「プロポーズしたの?」

「されてません」

「でも結婚迫られたって・・・」

「道明寺のお母さんがいきなり私の家に結納金持ってきちゃったです」

フッと小さく微笑んだ笑みが呼び水となって花沢類は屈託なく笑い声をあげた。

「そうか・・・。ほんと・・・」

「司のおふくろさん本気で司を早く結婚させたいんだ」

手すりに顔を押しつけた花沢類はまだ笑いが止まってないという様に肩を揺らす。

手すりの下には天井までの吹きぬけから差し込む太陽の光が1階までのフロアーを照らす。

道明寺が結婚するって嫌なことじゃないんだろうか?

それともゲイの人って相手が男の人じゃなかったら嫉妬心がわかないとか?

今の私は疑問符いっぱいに張り付けた顔で花沢類の笑いが収まるのを待っている。

ふっと息を吐いた花沢類がやっと顔を上げて私を見た。

数秒の沈黙。

「もしかしてまだ、信じてる?」

「えっ?」

「昨日総二郎とあきらが言っていたこと嘘だから」

「ウソ?」

「俺も司も男には興味ないから。ノーマルだよ」

え?

「えーーーーーっ」

飛び出た声を押せてるように両方の掌で口を押さえる。

「あんたっておもしろいね」

口もとはニッコリ微笑んで私を見つめる

「けなさないで下さい。

これでも真面目に考えてるんですから」

「これでも褒めたんだけど」

私を見つめる瞳はビー玉のように澄んでいて吸い込まれそう。

「なにか、あるんなら相談に乗るけど」

私のことを本当に心配してるって表情に胸がキュンと音を立てる。

借金を頼み込みそうな自分を押さえて「大丈夫ですから」と強がってしまっていた。

拍手コメント返礼

みわちゃん様

ゲイ疑惑溶けるの早過ぎ!と言われなくて良かった(笑)

そうなんです。この話忘れそうですがまだ2日目ですからね。

ゲイじゃなったってわかったらつくしの類を見る目もかわりそうで~その後の展開がどうとでもいけるぞと思ってます。

うさこ 様

司君にキレたあとの類君登場でキュンしちゃってますからね。

怒りのエネルギーが類によって癒されて~

こんなとき優しくされるとフラッといっちゃうかも~

あっ・・・早く終わらせようとゲイ疑惑を解決させたのに長くなるなぁ・・・(^_^;)

絵梨 様

司君自分の思い込みでつくしちゃんは自分のものと思いこんじゃってますからね。

秘策あるのかしら?

類君にもう少しときめかせてもらいましょう。

ゆみん様

えーーーーっ

あの日から松茸が獲り憑いて、お祓いしたい!!!

お祓いはキレな形のBIG松茸をお供えしてからの顔を近付けてまずはかぐわしい香りをかぐ。

そしてマジマジとその色具合と形を目で楽しむ。

大事に温めてスリスリした松茸の味を確かめるためにぱくっといただく。

手順はこうなっておりますがお間違いないでしょうか?

これが正しい松茸のいただき方♪

土瓶蒸しも好きなデスヨネ♪

なる 様

ゲイの次の壁は花沢類♪

強敵よ~

司とは対称的な陽だまり感に包まれて司への怒りが収まるだけならいいんですけどね。

どうなるかな♪