ANSWER 15
ここから佑VS恭介となるのか？
恭介の設定も少しずつ出来上がりつつあります。
意外と恭介ファンが増えてる事に驚きながら楽しんじゃってます。
さてこのバトルの結末はいかに！
結果は年をまたぐことは間違いないですけどね。(^_^;)
恭介に婚約者がいたら？
そんな番外編のお話 『初恋の味は朝露に濡れた儚く輝く』 UP
寝付けない夜を過ごしたのはどうやら自分だけじゃないらしい。
舞が大きく一つあくびを漏らす。
あわててその口を隠す様に手でふさぐ舞の姿にクスッと笑みがこぼれる。
そんな、なんでもない仕草がどうしてこんなにうれしく思えるのだろう。
同じように寝不足な表情が浮かべてるのはこの教室で二人だけ。
他人からしたらどうでもいいようなこ事も舞と共通してるってことが大事なんだ。
黒板を眺めてる振りで舞を見つめてる。
席が真中の後ろって利点を最大に活用してる。
「佑、今日の予定は？」
「別に」
翼のどうでもいいような問いにどうでもいい声で返事を返す。
「暇だろ？」
「暇じゃない」
折角の休み時間がしょうもない会話で終る。
相手してられない。
そんな思いで教室から逃げした。
広々とした英徳の構内。
都内随一の広さを誇る小中高大学までの一貫教育。
昼休みともなれば中等部と高等部を結ぶ通路には生徒が入り乱れて賑やか。
キャーッと
遠くから見つめていた中等部の女生徒が俺を見て声を上げた。
「先輩」
嬉しそうな声で手を振るあどけなさ。
去年までの俺たちもあんなだったのかな。
なんだか遠い昔のような気がした。
ふと気が付いた視線。
すれ違いざまの流し目。
そのまま通りすぎた影。
俺に気が付いた横顔はクスッと僅かに口角を上げて立ち止まる。
「昨日は悪かったな」
悪びれた様子な微塵も感じない冷静な低い声。
「なにがですか？」
舞の事だと予測できる状況に自分もまた冷ややかな声で応じてる。
「折角の時間を俺が邪魔したからな」
背中を向けたままの会話。
「謝れるようなことは何もないですから」
ようやく振りむいたところで大内恭介の視線とぶつかる。
余裕の態度が見下されてるように感じて感情が落ち着かない。
「謝る位なら近付かないでもらえますか？」
「誰に？」
フッと息をついて笑った唇はあの子かって小さくつぶやく。
それは俺を煽るみたいな態度。
不愉快さが必要以上に身体の中で蓄積されていく。
気持を押さえる様にふっっと大きく息を吐いた。
「興味あるんだよな」
「誰に？」
「あっ、舞か」
対抗する様にそう付け加えた。
ピンと張り付いた空気に流れ込む冷ややかに交わる視線。
「やっと見つけた」
それを断ち切ったのは舞の出現。
予想外の組み合わせね驚いたように舞の声が詰まる。
「昨日はどうもすいませんでした」
「それじゃまた」
大内恭介の言葉は誰に向けたものなのか。
やさしく微笑んだ口もとはさっきの俺に向けた冷ややかな笑みとは対称的だ。
「ねぇ、なに話してたの？」
「別に・・・」
「別にって感じじゃないけど？」
「ねぇ？」
まとわりつくような子犬の表情が俺を覗き込む。
「昨日は悪かったって謝られただけ」
謝る様な態度じゃなく挑発的なやつ。
「そうなの？」
納得してるわけじゃない表情はそれ以上聞かないって心遣いが見える。
佑が話すまでまつ。
舞の表情はそう俺に語り掛けている。
「今日予定ある？」
「ないよ」
舞が照れくさそうに微笑んだ。
拍手コメント返礼
うさこ様
いいないいな♪
若いっていいな♪
ライバルがいるとそれだけで盛り上がるんですよね。
あっ・・・
いなくても盛り上がるか・・・
しにょ 様
気がついたら一か月以上も更新しておりませんでした・・・(^_^;)
ヤバかったなぁ・・・。
え？
佑君にパパの面影？
それはマダムキラーな一面を見せるってこと？
つくしや、桜子、滋のダントツ一番人気でいかせます？
舞ちゃん嫉妬してくれるかしら？
みわちゃん 様
そうなです。
佑君と舞ちゃんのお話です。
忘れてしまうくらい更新してませんでした。(^_^;)
さてこの関係はどうなるのか！
はい～
16夜も今週にはアップ予定です。
ゆきこ 様
忠臣蔵の松の廊下並みの火花が散ってますよ♪
季節は12月ですからね。
雪の舞う～って・・・このお話の季節はいつだ？
>部屋に戻ったその後や朝起きたシーン、早送りですか？そこも楽しみに待っていたんですが・・・
ここはまだそっけなく目も合わせない二人。
その横で鋭く睨み付ける司君。
そんなの気にしちゃいないでしょうけどね。
翼が一人で楽しんじゃってそうだわ。
そうなです～1か月以上もほっといてました。
駿くんはそれ以上ほっといているような気がします。(^_^;)
今回は一番恭ちゃんらしい感じかもしれませんね。
ツンデレが似合う男になッちゃった。
