ラストシーンは夢の中 7
もう終われそうなお話がない・・・
ここからどこに手を付けようかと迷っちゃいました。
話が進んでるものからやるべきか進んでないものからやるべきか。
どの話が読みたいですかぁぁぁぁぁ。
皆様に聞くのが手っ取り早そう(^_^;)
「俺から逃げてもなんの問題解決にもならないよ」
離れかけたはずの距離を花沢類が一歩近づいて縮める。
「噂になっちゃうよ」
「俺は困らないけど」
ニッコリと浮かぶ笑みは女性を一瞬で魅了する魔力を持つ。
アイドルにポーとする気持ちが理解できる瞬間。
彼氏に向けるトキメキトとはまた違う喜び。
綺麗なものを綺麗だと感じる素直な感情。
花沢類が意識して熱い視線を集めてるわけじゃないのは分ってる。
人目を惹きつけるオーラが生まれた瞬間から凡人とは違う。
これが4人も揃っちゃうと大変なことになっちゃうのは経験済み。
「折角だから楽しまない。おいしい食べ物もあるし、飲み物も、牧野好きでしょう」
それじゃ私が大食いみたいにないか。
まあ、おいしいものは食べたいって思うけど・・・
「こんな機会二度とないよ。牧野と2人で船旅なんて出来ないだろうし、
それに牧野が側にいてくれた方が俺も助かるんだけど」
花沢類は自分に興味を見せて微笑を浮かべる女性に私の存在を見せつける様に私の肩を軽く抱く。
花沢類の胸が私の肩に触れて、規則的に打つ鼓動を感じ取る。
「だからってちょっとやり過ぎじゃないのかな」
逃げようと身体を揺らす私の肩をがっちりと抑え込まれて動けない。
「牧野に俺が惚れてるのはホントだから」
軽い調子でそうつぶやく花沢類の瞳は楽しそうに私を見つめてる。
「それは、以前の事でしょう」
そう言いながらも焦って真直ぐに花沢類を見つめられなくなる。
道明寺が私と別れて、婚約しちゃって、落ち込んで悩んだこと。
あんな悲しくて傷ついても道明寺の事を忘れられないくらいに私はあいつを愛してた。
花沢類が親身になって助けてくれたから乗り越えられたんだって思う。
花沢類が私に向ける気持ち、そこに恋愛感情があることなんて全然気が付かなくて、他人に思いを向ける余裕なんてなかった私を花沢類はどんな気持ちで見つめていたのだろう。
自分の気持を押し込めて忘れようとする辛さは私も知っていたのにね。
「好きかも」って告白されたことを忘れるほどの時間は経ってない。
たぶん・・・
一生それは忘れることはできないって思う。
そんなことを忘れてるみたいに冗談ぽく言っちゃう花沢類の胸の奥には私を思う気持ちは無くなってるのかも。
そんな風にも思えてくる。
「牧野が側にいてくれるだけで厄介なことに巻き込まれたくてすみそうなんだよね」
そう言ってる花沢類が一番厄介なことを私に突き付けてる気がする。
「興味がないなら途中から船に乗り込んでこなくても良かったんじゃないの?」
断われない雰囲気に文句の一つでも言いたくなる。
そうよ、興味がないなら無視する事も出来たはずだ。
「牧野が乗ってなかったら参加しなかったよ」
吸い込まれそうな澄んだ瞳が私を見つめる。
なにも言えなくなる魔力を秘める瞳。
「トラブルに巻き込まれない様に見守るつもり来たのに、もう巻き込まれてるんだから。
司がついて来てたらどうなってんだろうね」
まだ・・・そこまでのトラブルを背負ってるとは思えない。
花沢類が登場したことでトラブルの危険度が上昇した気がする。
「道明寺の事は覚悟してるから」
大魔王の睨みで内緒でバイトしたことを責められるのは覚悟してる。
なぜ内緒なんだとか、居場所ぐらい知らせろとか、働く必要ねぇだろうの3セットの文句は変わり映えしないだどうしな。
花沢類がいてくれた方が少しはましかな。
なんて甘いよな。
いつも以上に不機嫌な道明寺が出来上がってる気がする。
「あっ、言い忘れてたけど次の寄港先には司と総二郎とあきらが待ってるはずだから」
それ・・・
早く言ってよ。
拍手コメント返礼
Gods & Death様
今回の類は黒王子要素が言っちゃます。
司が不機嫌なること分っていてつくしに近付いてますからね。
これくらい許してよ的な行動でしょうか?
たまにはこんな類君もいいかなと切な系脱皮しちゃうかもしれません。
ゆみん様
今回のお話のキーマンはつくしをお嬢様に仕立てたおばさんと思いきや類君ですね。
たまには類君に楽しい時間を~
つくしちゃんは楽しめないでしょうけどね。
しにょ 様
デッキで静かに物思いにふける類君の髪が風にそよいでゆれる。
そして沈む夕日。
一枚の絵ですね。
リクは佑君ですね。
ただいま佑君と恭介に頂いちゃってますよ。
これで今日のお話は決まりかな。
akko 様
確かに類君もあくが強い。
つくしちゃん相手が司じゃなくても苦労しそうですね。
あきらくんが一番平和そうに思える。
なる 様
類がいた方が大変だから~
この先の勢ぞろいどうなるんでしょうね。
うさこ 様
こんな類君見たことないって設定で今回は攻めてます。
おーーーーっ壁ドンまで♪
床ドンまで進んじゃったらどうしよう♪
そこに司が!
危険地帯から無法地帯になったらどうしましょう。(^_^;)
リクはSP( ..)φメモメモ。