十六夜の月は甘く濡れて 3
今回のお話はちょとお☆様いっちゃってます。
これにパスを付けちゃうとストーリー自体が分からなくなるので公開にしちゃってます。
ソフトタッチで表現してますが大人な表現を使ってますのでそこはご了承の上読み進めていただけたらと思います。
かすかに道明寺の口内から流れ込むアルコールの匂い。
乱暴なのはキスだけじゃなく、荒々しく一気に服を脱がされてく。
露わになった肌着。
全て脱がされると思った瞬間に道明寺の動きは一瞬止って、ブラの上から膨らみを持ち上げる掌はキスよりも荒い。
愛撫される指先に籠る熱。
その間もキスは止むことがなく舌を絡みつかせてくる。
声を発することもダメだというように深く、熱く、入り混んでくる舌先は、そのまま私の舌に絡めて吸いついて離れない。
それはまるで口内から犯されてるように私を逃がさない。
「まっ・・・」
息を吐く間も与えられないほどに道明寺の唇が吐く息まで貪る。
身体が震えるのはいつもの優しさのかけらもみせない道明寺に感じる恐れにも似た感情。
こんなの初めてだよ。
妬の炎が蒼く包み込んで、冷ややかな感情がそのまま掌の冷たさで肌をなぞる。
怖いのに・・・
拒めなくて・・・
そして受け入れようとしている自分が感情を置き去りに身体の欲を疼かせてる。
道明寺に触れてもらいた愛欲は理性とは別な所で息吹く。
吐息が漏れるたびに道明寺の指先が身体の曲線を下になぞる。
優しく・・・
そして強く・・・
強弱をつけながらも揉みしだかれるふくらみ。
ブラジャーをはずされて露わになった胸元。
ヒンヤリと感じていた道明寺の指先が次第に熱をもって肌を刺激してくる。
「あっ・・あっ」
自然と漏らさす声はそのまま道明寺に甘えてるみたいで、理性を必死で保つための羞恥心をかき集める。
このまま身をまかせたいのに心のどこかでこのまま流されちゃダメだって警笛を鳴らしてる。
私を押さえつけていた道明寺の力が緩んで、道明寺が身体を起こすのが見えた。
服を脱ぐ間も惜しむように、直ぐに誇張する自分を自由にしてやりたいと思うせわしさでベルトを緩める金属音とジッーとファスナーを下げる音さえも刺激に変わる。
一気に突き入れられた道明寺のたぎり。
強引すぎる行為に感じる鈍い痛み。
痛みを逃す様に道明寺の腕にしがみ付く。
繋がった奥から自然と潤みだす粘液は道明寺を包んでそこから薄れていく痛み。
道明寺のすべてを受け入れて身体の奥が潤みを帯びていくのが分る。
ギュッと掴んだ指先は道明寺が動くたびに背中へと位置を変える。
道明寺の全てを奥へと進んで導くように。
「牧野ッ」
喉に貼りついた声は掠れがちに何度も私の名前を呼ぶ。
道明寺の動きが早さをまして、すれ合う音が水音に混じってグジュッと耳元に響く。
「クッッ」
苦悩に似た声を道明寺が漏らした。
身体の奥で一気に吐き出された熱を身体の奥ですべて受け止める。
乱れた息のまま唇に落とされたキス。
始まりとは違った優しく甘く包み込む愛しさを感じた口づけ。
それには反応する力もないように抗う息。
吐く息だけが生きている証のようで・・・
静けさを取り戻した部屋に差し込む月明かり。
幻影のように揺らめく光は波に反射する船から漏れる光。
ゆらゆらと揺れてるのは波の揺れなのか道明寺に抱かれた感覚なのか分からない中にいる。
何時もなら抱きしめてくれる腕は私を離して突放す様に背中を向ける。
手を伸ばせば触れる距離が遠く感じて、道明寺に触れることが許されないようで私の動きを止める。
今・・・
道明寺に冷たい眼差しを向けられたら耐えられそうもない。
花沢類と抱き合っていたの見られただなんて・・・
ごめん。
どんな言葉も道明寺を傷つける様に思えて何も言えないまま唇が震える。
月がぼやけて泣いてるように思えて道明寺の背中と重なった。
「俺以外に簡単に抱かれるな」
道明寺の声がなんども、なんども、再生されて耳元から離れない。
道明寺に抱かれるより怒鳴られる方がいいだなんて初めて思った。
拍手コメント返礼
ゆみん 様
孤独と寂しさどちらも関係ないはずの二人。
なのに、今回はこんな設定で始めちゃったお話。
ここからどう立て直していくのか?イケるのか?
この後妊娠なんてことになったら・・・
そんな心配もある交わりですからね。
ゆきこ 様
今回は2人の会話がないんですよね。
心理戦のすれ違いがどう動くか。
ここから未来は楽しい幸せなイチャコラに向かうはず。
Gods & Death 様
そうなんです。
本来ならパスを付けるお話なんです。
さらりと流しちゃうと二人の緊張感が表せないので公開にしちゃいました。
心配ご無用です。
別れる話にはなりませんのでご安心して最期までお付き合いくださいませ~。
still・・・ 様
複雑なつくしちゃんに嫉妬の塊と思いきや相手が類だと複雑になる司君。
今回の組み合わせ意外とドキドキしちゃってます。
これをどう持続させるかが腕の見せ所。
その腕が私にあるかが問題なんですけどね。
みわちゃん 様
ここでやさしく抱き寄よせて包み込めたらねぇ~
あっ逆につくしちゃん罪悪感増大しちゃうかな。
お互いきっと後悔の嵐だと思うんですけどね。
うさこ 様
最初の設定では類を司がぶっ飛ばしてたんです。
何時もと一緒だなと書き直して公開となりました。
するとシリアスだ~
この先どうするの?という状態に陥って頭の中の細胞を必死で働かせております。
この時類は何を思う?
なる 様
こんな風に抱きたくなかった。
こんな風に抱かれたくなかった。
背中を受け合う二人がぁぁぁぁぁぁ。
何時もとは違う切なさが~
>すれ違いの二人。
>やり場のない司の気持ち。
>愛と友情の狭間のつくし。 そして、類。 先が気になる。気になる。
このお話のピッタリの前説に使えそうなコメント。
この文章をおかずにご飯3杯はいけます。