初恋の味は朝露に濡れて儚く輝く

さぁ今年もやってまいりましたクリスマスの季節♪

手始めはつかつくでと思いましたが、今回はおーじ様のリクにお応えして、舞と佑君の邪魔になりそうな存在大内恭介君が主人公でお届けします。

もしかして舞ちゃんと恭介----!

佑君じゃないの?

悲鳴を上げてのたうちまわるご心配はご無用ですからぁぁぁぁぁ。

このお話はANSWER 番外編となります。

*

「来てたのか」

家のリビングに置かれたツリー。

その飾りつけを楽しそうな無邪気な顔でやってるのは本城 薫子。

親同士が決めた俺の許嫁だと聞かされたのは小学生の頃の出来事。

あれから10年経った今もその関係は変わっていない。

「あっ、恭様おかえりなさいませ」

丁寧な言葉づかいで恭様の呼名は小さいころから変わらない律義さ。

全然成長してない無邪気さ。

薫子の身長より30㎝は高いモミの木。

背を伸ばしても天辺につける星のカタチの飾りは届きそうもない。

必死に背を伸ばし、腕を伸ばして届かない高さにぴょんぴょんと跳ねる姿はまるでウサギそのもの。

「小動物・・・」

「えっ?何か言いました?」

「いや・・・」

薫子の後ろから近付いた俺は必死で伸ばす指先に手を添える。

星の飾りを取っただけなのに、俺を見あげる薫子の瞳はキラキラと輝いて赤く染めた顔が慌てて俺から離れるように

後ろに距離を置いた。

「いけませんわ・・・恭様」

背中を向けてイヤイヤするように薫子が背中を震わせる。

熱くなった頬を持て余す様に両手は頬を押さえたまま・・・。

カン違いすんじゃねェよ。

俺はただ、星を上に飾っただけだぞ。

「後は、このヤドリギの枝を飾って・・・

その下で・・・

クリスマスまで、我慢してくださいね」

自分で言ってキャーって叫んでツリーの後ろに隠れた薫子。

おいっ・・・

我慢って・・・

全然そんな気はない俺。

「俺の好みじゃないんだよ。心配するな」

手は絶対出さない。

ふっと浮かんだのは強気な瞳で俺に食いついてくる道明寺 舞。

薫子とは正反対の凶暴な性格で、それでいてまっすくな瞳が生命力があふれていて魅入られる。

薫子とは違ったほっとけなさが俺をくすぐる。

世間知らずのとこは薫子と一緒。

「私、恭様の好みになれる様に必死で努力します。

どうしたらいですか?」

泣きそうな顔がツリーの後ろから顔をだす。

「別に変らなくていいよ。

お前そのものを好きになってくれる奴と付き合えばいいだろう。それは俺じゃない」

「それは無理です。

薫子は小さい頃から恭様のお嫁さんになるのが夢なんですから」

ここだけは強気で何度も聞かされる薫子の口癖。

「俺から離れて別な男を見ても良い頃じゃないのか?」

「それじゃ、私も英徳に転入させていただきます」

それなら恭様といつも一緒ですしって・・・

おい!

だれもそんなこと言ってないぞ。

薫子って道明寺 舞と同級・・・だった・・・・。

拍手コメント返礼

なる 様

確かつかつくも同じような・・・

追い掛けまわしたのは司ですけどね。

宿命・・・

それは逃げられない運命♪

親の気持になるって分りますね。

あらP 様

時々舞と打つつもりがなぜか葵になっちゃって書き換えていたんですが残っちゃってましたね。

いまいろんなお話を書いちゃってるので本当に頭の中がごちゃごちゃしてるんです。

お知らせありがとうございました。

駿くんの話も頑張ります♪

アーティーチョーク様

婚約者がいた!

と、安心させたところで!って展開があるかもしれませんよ~(ないない)

この先何かしら薫子ちゃんがやらかしてくれそうな気配は有りますけどね。(笑)

翼とすずな♪

どう進展してるんでしょうね。

クリスマスのお話には出てくるかな~

うさこ 様

薫子の存在は佑クンには朗報でしょうね。

舞の反応はどうなでしょう?

気になるのは舞かな。

頑張れ薫子の応援が聞こえてきそうな気がします。

ゆきこ 様

昨日の某所トークの流れから大和撫子タイプで考えていた薫子のイメージがイタキスに琴子ちゃの性格に変わりそう~

ヤバイですよ。

初心貫徹でいくのって私には難しいんです。

この優柔不断な性格をどうにかしたいな。

舞ちゃんと薫子ちゃん仲良くなれそうな気が私もします。

ヤドリギの下でキスさせちゃいますか?

そこまで話を書くとなると・・・

年をまたいでクリスマスのお話書いちゃうかもですよ。