イブに恋して囁いて(つかつく編 3)
*表情が豊かすぎるのは俺には好都合。
戸惑った表情が消えてすぐに嬉しい表情が顔に出る。
混雑する騒がしい飲み会の席。
何処にいてもすぐに見つけ出すことが出来るのは多分こいつだから。
あいつが笑顔を向ける相手がたとえ女性でも面白くねェ。
そこまで嫉妬してる自分もおもしろくねェ。
それでも・・・
俺に気が付いてすげーうれしそうに目を細めた牧野にくすぐったい感情がその嫉妬を封じ込める。
「朝まで愛し合いたい」
「ストレートすぎだよ」
そう言って言葉を詰まらせる照れくさそうな表情は迷うことなく俺を見つめてる。
耳まで真っ赤になるのは相変らず。
そう思った瞬間に牧野の腕が俺の首に抱き着いた。
「黙ってキスして・・・」
耳元に聞こえる声は甘い囁き。
熱の籠った牧野の瞳の中に写り込む俺。
きっと、俺の方が熱い瞳でお前を見てるって思う。
反則だろう。
普段は見ることのない艶な色気。
これもクリスマスの奇跡。
牧野の腰に回した腕が自然とその華奢な身体を抱き上げる。
本当はなんと言いたいのか容易に想像がつく。
ストレートな欲望。
ひと晩抱き合うだけじゃ物足りない。
聖夜の夜に捉われてしまってるのは俺の方かもしれない。
パスワードを付けないギリギリのところで書いてます。
大丈夫だという方のみ続きをお楽しみください。
*部屋までは直通のエレベーター。
部屋の中まで誰に会うこともなく行きつくことのできるプライベートを完全に約束されたスイートルーム。
エレベーターに乗り込んだ瞬間、我慢できずにすぐさま牧野を壁に押しつけて落とすキス。
外気の冷たさを感じさせないキスの熱はきっと今も続いてる。
指で支えて上を向かせた顔に落とすキス。
「・・・っ・・・」
塞いだ唇は直ぐに小さく息を漏らす。
そのまま角度を変えてキスは深くなる。
とくとくと胸に伝わるのは牧野の心音。
俺の心臓もさっきから心拍数を上げてる。
戸惑っていた表情も今はしっかり俺のキスに応えてる甘い色を潤ませる。
「心配するな、このエレベーターには俺たち以外は乗ってこない」
俺の腕の中から逃れようとする牧野の動きを制して強引に引き戻す。
唇で開く胸元。
鎖骨に添う様に舌を這わせる。
牧野の甘い唇からかすかにアルコールの香が口内に流れ込む。
こいつ・・・
そんなに酔ってねェよな?
不安な思いはとうに欲望が打ち消してしまってた。
酔っぱらって寝ちまっても止れそうもない。
甘え噛みする唇。
歯列を割って、口内に押し込んだ舌先。
柔らかな粘膜を探ぐりながら牧野の舌先に絡みつく。
「・・・・・ふっ・・・」
甘く疼くような痺れが身体を駆け抜ける。
「ここで・・・するの?」
息を乱しながら、切なげな表情を浮かべる牧野に小さく笑いを浮かべる俺。
「快楽だけを求めて抱くつもりはねぇから」
これ以上続けたら俺もそう持ちそうもねェ。
こんなとこで牧野を抱いたら後でこいつが拗ねるのは分りきってるからあえて我慢。
エレベーターが開いた先に広がるスィートルーム。
クリスマス仕様の飾り付けのついた部屋。
テーブルには冷えたシャンパン。
料理にも目もくれずに窓から地上を見おろす牧野も珍しい。
「きっと、まだにぎやかだよね」
磨かれた窓ガラスに映り込む牧野。
ドキドキしてる表情は隠しようがない。
本当に感情が隠せずに丸わかり過ぎだろう。
背中から抱き着いたまま直ぐに胸元に滑り込ませる指先。
「ちょっと・・・待って」
「待たない」
窓に映る牧野はしっかり俺の刺激に応えて甘い吐息をかすかに漏らす。
赤く染まリはじめた牧野の肌に遠慮なく手を這わせ、それを唇が追う。
腹部から捲し上げたスカートの裾から下肢へと辿らせる指先に牧野の熱を感じてる。
布越しに触れる淡い茂み。
指で触れる刺激に牧野はわずかに腰を揺らす。
「やめろとか言うなよ」
「・・・違うけど・・・ここじゃ・・・ダメ・・・」
抵抗すれば抵抗できる片手だけの束縛。
半分俺にもたれかかって身体を預けてしまってる牧野に抵抗らしい抵抗は見れない。
下着の裾から侵入させた指先は潤みかけた秘裂に誘い込まれる。
中からあふれ出るとろりとした蜜が直ぐに指にからみつく。
花弁に添って這わせた指先、花唇に触れた途端に牧野の身体がビクンと大きく揺れた。
「やっ・・・」
蕩けそうな表情は感じてる事をなかなか認めない。
牧野の否定的な声とは別に身体はもっと奥にと俺の指先を誘い込む。
指先の刺激に応えるようにあふれ出る水音が響く。
牧野が一瞬の緊張の後に身体を弛緩させてガクンと落ちた。
虚ろに見あげた牧野の潤んだ瞳。
視線が重なった瞬間に正気に戻った牧野が俺を睨む。
「ここじゃ、ヤダっていってるのに・・・」
今さら睨んでも効果ねェよ。
「まだ、お前しかイってねェだろう」
抱き上げた牧野はなんなく俺の腕に落ちた。
まだ、足に力が入らないだけだから」
熱の帯びた潤んだ瞳は欲情の証。
「それだけじゃないだろう。
責任は取ってやるよ」
クツクツと愉しい笑が喉をくすぐる。
クリスマスの夜はまだ始まったばかり。
朝まで俺の事しか考えられない様にしてやるよ。
ベッドに横たえた俺に牧野が早くと言う様に差し伸べてきた腕。
伸ばした腕に誘われるように牧野の身体に覆いかぶさった。
拍手コメント返礼
なる 様
もう道明寺の事しか考えられない~
つくしちゃん言っちゃいなよ~
言われたその日には司君絶対ベッドから出さないから覚悟がいるでしょうけどね。
司が言うセリフだからカッコいいんですよね。
俺様が許せる男ってカッコよくなきゃ始まりませんもの。
え?第4部?
キャーーーーッ。どうしましょう~
Gods & Death 様
ハイ♪ぎりぎりセーフ~
この先・・・
一人の時間が出来るかどうかにかかっております。
お孫ちゃんからのチュー♪
それはそれで蕩けちゃいますね。
メガネちゃん 様
イヤイヤこのあと意外とお預けになっちゃうとか・・・(^_^;)
邪魔者が乱入する危険性は何パーセント?
「殺す」
殺気を爆発させた司にはお目にかかりたくないので逃げます(笑)
ゆみん 様
坊棒の回復力~
5回で許してやるよなんて言わせちゃいます?
どのくらいなんだろう司君?
みわちゃん 様
パス付とどう違うのか?
それは言っちゃだめよ~ダメ、ダメ~(笑)
違いは最後まで致したかどうかの表現の違いでしょうか?
甘い夜はどこまで続くのであった。
チャンチャン♪
クリスタルガーデン 様
頑張るのは司君?
それともつくしちゃんかなぁ・・・
イヤ・・・私かッ!
akko 様
クリスマスプレゼントはあ・た・し❤の夜~
つくしちゃんは言わないでしょうけどね。
mizuta 様
お久しぶりです♪
年末にコメント読むことが出来て嬉しいです。
今年一年たくさんのコメントありがとうございました。
クリスマスのお話もしっかり受け取ってもらえて良かったです。
本当はもっと甘々で終りたかったんですけどね。
>つくしの腕に吸い寄せられた司くん… どうなっちゃうの~
あま~く想像していただければたぶん司君は満足なはずですよ❤