イブに恋して囁いて(つかつく編)2
王道の胸キュンはいいですね。
さてこの話どこまで行くのか!
最終話はクリスマスにお届予定。
*「ねっ、あれで変装したつもりだったの?」
夜空を見つめていた瞳は俺を映し出して悪戯な表情を見せる。
「目立つといやだっていつも騒ぐのはお前だろう?」
登場が派手過ぎだと周りを気にする様子を見せてそそくさと逃げだす素振りをいつも見せるやつ。
「直ぐにバラしたの誰よ」
「俺を見て嬉しそうにしてたよな」
「あれは、あんなわかりやすい変装してるんだもん、可笑しかっただけですぅ」
「素直じゃねェな」
背中から回した腕はそのまま牧野を抱きしめる。
俺の胸に体重を預ける様にもたれかかる牧野の背中。
その重さの心地よさが胸の奥に温もりを灯す。
牧野の指先がギュッと俺の腕を掴む。
離れないと言う様に・・・
「もう聞かない」
「なにを?」
「どうして道明寺が私の居場所知ってたのか」
聞いてるじゃねぇか。
どうせ、相葉さんとか千葉さんとか・・・
あっ!GPS!
そうぶつぶっつ言って牧野は自分のバックを開けて調べ出す。
聞かないんじゃねェのかよ。
あのなっ。
仕事が終わったら即効でお前をさらうつもりだったからお前身の身近なやつらにリサーチ。
お前の両に、弟、お前のダチ。類に、総二郎にあきらまで聞いたぞ。
優紀と一緒に過ごす予定だと聞いて思わず男はいないだろうなと確認した俺は笑われた。
今日の事はお前のダチが協力してくれたって理由。
GPSもSPも使ってねェよ。
「なら、忘れろ」
「道明寺が仕事を必死に頑張って、私と一緒にクリスマスを過ごしたいって思ってること?」
俺をからかうそぶりをみせる牧野が意外と嫌いじゃない。
このまま主導権をとらせるつもりもないけどな。
「俺様に惚れられて嬉しいだろう」
身体の向きを変えた牧野が俺の胸を押す仕草を見せる。
誰が逃がすか。
そのまま腕をまきつけた牧野の頬は俺の胸の中でむぎゅっと押しつけられて形を変える。
「ちょっ、苦しい」
「逃げようとするからだろうが」
「道明寺がいきなり恥ずかしいこというから」
「図星だろ?」
動けない状況の牧野は首を振ることも頷くことも出来ずに俺の胸に頬を押し当てたままだ。
何か言ってる声は圧縮された空間で籠って声にならない。
「ブタみたいな声を出すな」
諦めない力が牧野の筋肉を収縮させて俺に刃向う。
少し緩めた腕の中で牧野がふーっと大きく息を吐いた。
「人が増えてきたな」
食事を終えたカップルが揃ってツリーを眺めに来たってところか。
「もうッ」
グッと両腕に押された俺の身体。
当たりを気にするように落ち着きを無くす視線。
誰も気にしちゃいねぇよ。
触れあってるのは俺たちだけじゃない。
他人の事なんて気にならないクリスマスの夜。
「さっ、行くか?」
「行くって何処に?」
それ・・・マジで聞くか?
キョトンとなった顔を真直ぐに覗き込む俺。
お前と一緒に朝まで。
そんな思いとともに熱く見つめてる。
「朝まで愛し合いたい」
耳元でそっと、静かに、ゆっくりと、熱く囁く。
耳たぶに触れた唇が牧野の熱を甘く感じてた。
拍手コメント返礼
メガネちゃん様
早速の拍手ありがとうございます。
メリークリスマス♪
日にちが切り替わった瞬間に予約投稿してました。
何時もの時間じゃない時間い更新してると喜んでもらえるのでタマにやるんですよ。
今回のパターンは逃げられる?
束縛される?
寸止め?
どれになるでしょう~
どんなクイズよ~~~~~~~~。
ゆきこ 様
このお話は3部構成、お星さまをつけるかどうか際どいコースを公開でお届けします。
今回も0時にup予定ですよ~❤
いちゃこらを楽しんでくださいませ
家に一人でいる時間も今年は今日で最後です。
明日からどうしよう~~~~~~~。
Gods & Death様
お疲れです~。
年末はお孫ちゃんと過ごされるんですね。
忙しいけど楽しみですね。
会うだけで楽しいと思えた日々は私も遠い昔。
あのドキドキ感が何処に行ったのか・・・(/_;)
still・・・ 様
寸止め♪
寸止め♪
待ちぼうけ♪
えっ?それは流石に司君が暴れるぅ~
でもお☆様なしですから~
最近これが多いな・・・(^_^;)
ゆみん様
高級なシャンパンより、最高のローストビーフより司にとっちゃつくしちゃんがごちそうですよね。
楽しいクリスマスが待ってるぞ~
またLINEでお話しましょうね。
わが家も今日の夜は親戚の御家でパーティーです♪
akko 様
何処に行くかいきつく先は聞かなくても決まってるのになぁ~
つくしちゃん以外の方には分かるはず♪
なる 様
イベントがなくても結局は行きつくところは一緒ですよね。
12月はイベントにかこつけて拘束しちゃいそうですけどね。