恋人はSecurity Police 23
新春早々の開店♪
深層早々のオープン、開脚・・・なんてね。
おつむがお花畑になる前にこのお話進めます。
失礼しました。(^_^;)
「やべっ、起きろ!」
幸福の中の微睡は一気にフッ飛んだ午前8時。
出勤予定時間まで一時間もない時間を示す時計の針。
今日はどうしても抜けられないイベントに出席する予定が組まれていた。
牧野に夢中になり過ぎて間に合わなかったらシャレにならない。
シーツの上にうつぶせのままの寝息を立てる牧野の肩を乱暴に揺らす腕。
いや・・・
こいつはいいか・・・
ゆらゆらと睫毛が動いて大きな瞳は虚ろに俺を見つめる。
「疲れてるよな・・・」
無理させたのは俺で・・・
しがみ付いてきた牧野に煽られて、止まらなくて、激しさを増す欲情。
ずっと朝まで牧野の身体の奥で腰を揺さぶりながら夢中になり過ぎて・・・
まだ慣れてないはずの牧野が俺を求める甘い表情が、甘い声が・・・
余りにも艶めかしく、記憶というにはあまりにも現実すぎてその感触は肌に、指先に唇に残る。
「まだ寝てろ。
俺r一人で行く」
牧野と一緒に寝過ごして遅刻したらこの先西田になんて言われる分ったものじゃない。
あいつに弱みは見せられない。
「くそっ、恥だな」
ベッドの上で顔色を変える牧野を残して俺はシャツに腕を通してタイを絞める。
今ならぎりぎり間に合うと腕時計で確かめてチラリ牧野に視線を向けた。
「私も行くから」
「お前はゆっくりでいい」
腰を曲げて牧野の頬に軽く触れるキス。
これ以上こいつといたらまた押したくなる。
そんな気持ちを押し殺すために見せるぞんざいな態度。
ベッドの牧野を振り返ることなく足早にへやを後にした。
「ぎりぎりでしたね」
「間に合ったんだから問題ねェだろう」
「待たせられる相手で良かったですよ」
数分の遅れでうまくいかないことがあることも知ってる。
だからって嫌みたらしく言うなよ。
心の奥でくすぶる不満は苦々しく顔に出る。
西田なら気にもしないだろうけどな。
折角の幸福が逃げちまうぞ。
あいつは起きることが出来たかな?
「牧野は?」
振り向いた西田が確度60度で動きを止める。
なんだよ!
口を尖らせたくなるような西田の知らないんですか?と馬鹿にしたような瞳で俺を見た。
まさか!
また、いなくなったとか!
「あいつは俺のSPだろ?」
「いつまでSPにしておくつもりですか?」
「SPにしたのはお前だろうが」
こいつの考えてる事わかんぇねッ。
「話はとんとん拍子に進んでると思いましたが・・・」
「それは上手く進んでるよ」
だからって西田に全部報告する必要があるわけじゃないはずだ。
「会長、楓様と御一緒ですよ」
「なんで、ここでばばぁが出てくんだよ」
「さぁ・・・」
知ってても教えねェ気だな!
姉貴のつぎはお袋かよ。
俺の邪魔してんじゃねェよな?
「さっさと返す様に伝えろ」
「物じゃないですよ」
白々しい西田のむかつく声。
「あいつは、俺のものだ」
自分で探して、取り戻してやる!
止めんなよ。
拍手コメント返礼
ゆみん 様
司だけじゃなく西田さんや楓さんにまでお花畑の細道が続いたらどうなるのでしょう~
このお話終わらなくなりそうで怖いかもしれません。(^_^;)
>お花畑の細道が楓山の丘に向けて延びているのが見えます!
> 手塩にかけて組み立てた超合金TUKASAで新しいバーチャルスゴロクを日々楽しんでいます…
>あぁ(´∇`)ひー様のお花畑で戯れたい
ゆみん様それは危ないかも・・・(^_^;)
うさこ 様
え?
もっと甘々な朝を見たかった?
ですよね~
内心は私ももっとイチャコラささせたかったんですけどね。(笑)
楓さんとつくしちゃんなにしてるんでしょうね♪
なる 様
今回はきっとみんな司君の味方よ~
飴を取り上げられたからって怒っちゃだめですよね。
「それ、俺のだぞ西田。取りあげるな。
返せよ」
「あまり食べすぎると病気になりますよ」
「ならねぇよ」
坊ちゃん・・・自覚ないだけですから・・・ふやけてます。
あんて西田さんのぼやきありそう。