恋人はSecurity Police 25

つくしちゃん頑張ってるかな~

司はつくしちゃんを取り戻せるのか?

その前に西田秘書とのやり取りをショートでお届け。

西田さんファンの皆様お待たせしました。

今年初の西田さん日記です。

「さっさと返す様に伝えろ」

「ものじゃないですよ」

返事をしながら坊ちゃんが大人しく待ってるとは思ってはいなかった。

「あいつは俺のものだ」

5秒も待てなかったか・・・

心の中でため息をつく。

執務室の扉の前に進むぼっちゃんに「どこに行かれるつもりで?」

分っていての質問。

決まってるじゃねかとジロリと向けられる視線。

あ・・・

本当に・・・

想像通りの進み具合に笑いを堪えるのに苦労します。

邪魔すんなよ。

鋭い視線は言葉よりも鮮明に私にくぎを刺す。

私が動かなくて代表が相手にするのは楓様ですよ。

そこを分って行動を起こしていただきたい。

返り討ちに合わなきゃよろしいのですが・・・

心配というよりはかわいいわが子を谷に突き落とすライオンの心境。

這い上がってきた代表が復活できるものは・・・

はやり・・・

今は・・・

知り合って一週間足らずのお嬢さん。

私は代表が生まれた頃から御側に仕えてるのに向けられるのは冷たい瞳ばかり。

100万分の一でもよいのでねぎらいの言葉をかけていただきたいと思うのが私のほんの小さな望み。

朝、出勤した時に代表が見せたあの清々しい表情。

満足な幸せそうな笑み。

私の部下が驚きの表情を隠せなかった朝。

部下たちの「おはようごさいます」の挨拶も途中でつぼみになってました。

代表・・・どうされたんですか?

なにがあったんですか?の質問攻めにあいました。

それとは180度暗転した不機嫌の張り付いた表情で、秘書の前を通る。

今度もまた部下たちが不安な表情を浮かべてます。

ぼっちゃんの機嫌が良くても悪くても、部下たちの見せる態度が変わらないと言うのもまた困ったものです。

 

骨を拾いにいくのは10分程度で大丈夫だろうか?

代表を見送った後で携帯のアラームをセットした。

執務室を出て進むこと10メートル。

壁に添って進んだ廊下を右に折れる。

そこから20メートル。

呼びつけられても行かない会長室。

扉の前に立つSPが左右に開いて道を開けた。

このSPが牧野ならすぐに奪って帰れるのに。

ばばぁは牧野をSPにしておくつもりはない事は分ってる。

俺の味方じゃねぇのかよ。

乱暴気味に開いた扉。

何時もなら秘書がいるはずのデスクに牧野が頭を抱えて座ってた。

書類にうずもれた頭の先しか見えねェのに牧野と分る俺。

牧野の姿を見逃すまいとしてるから当たりまと言えば当たり前。

「どうして、こんなことになったのよ」

独り言はしっかり俺の耳にも届く。

書類の置かれてない隙間を見付けた腰をつけて覗き込む。

俺には気が付かない様に夢中に書類をめくる牧野。

分っていて無視してんじゃねェよな?

「おい!」

ようやく書類から視線を上げる瞳。

血走ってるぞ。

その目じりが緩んでふにゃっとなって俺を見る。

え?

ここで泣くのか?

「道明寺っ・・・、

どうして、私がこんなことしなきゃいけないのよ!」

勢いよく立ち上がった牧野は食いつかれるような勢いで俺のネクタイをもって引き寄せた。

泣くんじゃなくて怒りの表情。

おふくろに言えよ。

顔に押しつけられた書類には道明寺HDの組織表。

写真付きの重役のプロフィール。

「覚えていて損はないだろう。

結婚したらいずれ必要になるんだ」

「結婚するって私は言っていませんけど」

反抗的な態度は俺の腕の中にいたお前とはえらい違いだ。

「結婚しない相手と身体を重ねる様な女じゃねえだろう。

それにお前の初体験の相手は俺だしな」

「ちょっと、声が大きいわよ」

ネクタイを掴んでいた腕がそのまま俺の首を絞める。

「俺を殺す気か!」

本気で牧野の手の中からタイを抜き取った。

「プロポーズの返事はYESしか受け付けないからな」

タイを結び直しながら呼吸を整える。

「プロポーズされた覚えないんですけど、好きだとも言われてないし」

この俺が結婚しろと言って喜ぶのが普通で刃向うやつはいないぞ。

こいつの反応は予想外で、こいつほど扱いにくいやつもいない。

だが・・・

それが無性に楽しくてしょうがない。

そしていじめたくなる。

「あのな、言葉以上に身体で表現してやってんだろう。

俺は好きでもねェ女を、ひと晩で何回も愛せるほど暇じゃねェんだよ」

パクパクと言葉を失って動く口。

耳まで真っ赤な表情はしっかり今朝までの俺たちを思い出したよな?

それでも拒否できるのかよ。

「騒がしいと思ったら、あなたがここに来るのは珍しいわね。

明日は雪かしら?」

「こいつに用事があるときは俺を通してもらうか」

「あなたにほかに大事な仕事で忙しんじゃなくて?」

「代わりに私が道明寺の嫁にふさわしく短期間で教育するつもりだから任せてほしいわね」

おふくろに任せて逃げられたらどうするんだ。

さっきも結婚しないと言われたばかりだ。

俺はこいつともっと心も身体も通わせて俺と離れられなくさせたい野望を進展させたい。

「とにかく、手を出すな」

「あの!私結婚の返事まだしてませんから!」

私を除外して話を進めるなの牧野の強い態度。

「司・・・今までなにをしてたの?」

なにって・・・

それ言わせるのか?

おふくろが呆れた様な冷たい視線を俺に向けた。

拍手コメント返礼

ゆみん 様

そこをそうとっちゃだめなのよ~

ナニハナニジャないんだから~(笑)

もっと突込んでやってくださいませ~

西田レスキュー隊への出動要請は近いでしょ。

>可愛い(可哀想な)坊やを救出してくださーい!

> 言いまつがい、聞きまつがい、取りまつがい…間違いだらけじゃって

>(*_*;タモリさんhelp!っ! もぉ‥笑いを堪える不自然なワタシに皆さんの白い目が集中…

いえいえ熱視線送りますよ♪

Gods & Death 様

お疲れ様でした。

着てヨシ帰ってヨシのお孫ちゃん♪

インフルエンザ九州流行ってきましたね。

今日の新聞ではうちの県はただいま罹患率1位だそうです。

なる 様

なにしてたのってね~

聞いちゃダメでしょう。

司君の頭の中はただいまお花畑ですからね。

西田さんの愛の溢れる坊ちゃん観察日記♪

今年も一杯観察してくれるはずです。

みわちゃん 様

道明寺の嫁の教育。

引きますよね。

まだデートらしいデートもしてないし、

恋人気分もまだまだ発展中なのに結婚と恋愛のちがいをすぐさま見せられちゃたまりません。

躊躇するつくしちゃんを納得させられるのは司だけだろうけど・・・

大丈夫かなと思う展開にしちゃってます。(^_^;)

骨を拾われるのは誰だ~

うさこ様

司君羞恥心欠如ですからね。

大声で触れられたくないことドカンと言っちゃいますよ。

所で何回か?そこ強調して教えてほしかったかも~(笑)

プロポーズ大作戦はじまるかな~。

akko

未来の嫁だけじゃなく息子も再教育必要と楓さん頭を抱えてるかもですよね。

つくしちゃんYESの返事が出来るのか!

あらP様

いままで何してた。

聞かれりゃ司君速答でナニしてたですよね。(笑)

つくしちゃんは笑えないでしょうけど。

蹴り入れてもおかしくない。

ここは司より楓さんの働きが大切かも知れません。