ラストシーンは夢の中 8
このお話も船の上♪
一六夜とは全く違う状況ですが、類が絡んでいるのは一緒。
ごっちゃにならない様に気をつけないと気を引き締めて行ってみよう♪
司君寄港先で手ぐすね引いて待ってるぞ♪
「あなたに頼んで正解だったわ」
満面笑みで私を見つめる萩野の奥様。
有無を言わせない雰囲気は道明寺のお母さまと被る部分を感じる。
道明寺のお母様の方が怖いけど・・・。
花沢類が飲み物を取ってくると離れた隙に私に声をかけてきた萩野の奥様。
私の事を見てたんだってよくわかった。
その正解の意味は私と花沢類が仲よく一緒にいるってことに起因してるのだろう。
・・・で、この人の目的は?
そこが良くわからない。
花沢類と上手く付き合うってことは、企業としては有利になるんだろうけど、所詮私は偽物で、ここでうまくいったからってどうなるものでもない。
「あの・・・私の役目ってなんなんですか?」
ここは直球で聞くしかない。
「仲よくしてくれればいいから、
もしかして、好意をもったとか?
彼、カッコいいものね。
私が20歳若ければあなたに頼まなくて良かったのですけど」
ホッと桜色に染まる頬・・・。
あの20歳じゃ熟女の領域。
花沢類より美作さんの担当だと思える。
40歳は引かなきゃ無理なんじゃないのかな?
そんな想像が無言の時間を作る。
私のその対応が奥様をカン違いさせたように笑みを向けられた。
「それなら、本気でアタックしても良くてよ?」
え?
え?
えーーーっ。
ココは特急でブルブルと左右に首を振る。
「そんなつもりは毛頭ありません」
「類君に恋人が出来ればそれはそれで花沢の奥様も喜ばれるはずだから」
花沢の奥様って・・・
もしかして、花沢類のお母さんのこと?
F4の中じゃ女性の影がチラつてないのは花沢類だけだけど・・・
最近よく女性を紹介されるのが道明寺が私と婚約した影響だと愚痴っぽく言ってたのは西門さんと美作さん。
花沢類は微笑んでたけど、たぶん花沢類も・・・
これって、花沢類のお母さんも絡んでる?
それじゃますます私じゃダメじゃないか!
私に近づく影。
それはグラスを二つ持って帰ってきた花沢類。
すぐに私たちから離れる様に萩野の奥様は姿を隠す。
またどこかで奥様は私たちの様子をうかがうのだろう。
ため息しか出てこないよ。
「何か言われた?」
「花沢類と仲よくしてくれって」
愚痴に近い声。
「司に殺されない程度でってとこだね」
つぐんだ口もとがそう言って爽やかな微笑を浮かべる。
艶やかなオーラを発するその光は群を抜いて人目を惹きつけてる。
目立たないでって心の中で叫んじゃいそうだよ。
寄港する港を目指して豪華客船はスピードを緩めることなく進んでる。
あと10時間後には、私の前には仁王立ちの道明寺がいて・・・
不機嫌な魔王と対峙してなきゃならない。
呑気に笑ってなんていられないよ。
心臓がドキンと大きく胸を打った。
拍手コメント返礼
うさこ 様
10時間もあればデートできますよね。
類と一緒に居たとしったら・・・
司暴れるぞ。
失恋を癒すには次の恋。
類の家族って原作では出てこないのでいろいろ考えちゃいます。
類のお母さんってどんなタイプなんでしょうね。
ゆみん 様
こちらの類は司のお仕置き前提で遊んじゃってますからね。
自分が司のそばにいたらどうなるかしっかり分っている小悪魔♪
10時間で何をするのだろう♪
金田一君に推理を依頼?
私はコナン君(新一)押しかな。(笑)
なる 様
この話の中の類は何がしたいんだろう?
萩原の奥様も謎・・・
謎が謎を呼ぶ大事件!
しょうもないことが大事件になっちゃうのはつかつくだから~
命がいくらあっても足らないなぁ・・・