ウエディングベルは二度鳴らす 16

連載数も何とか減らすことができてほっとしてる今日この頃。

あの連載数はさすがに遊びに来る皆様を迷わす結果にもなったと反省中。

でも~でも~でも~

新しい構成が頭の中にいくつか出来上がってます。

書きたくてウズウズ。

でも我慢しよう。

その前にいつものごとくタイトルが私を悩ませるているのです。

文章を考えるより実はこれがいつも大変。

どこかに落ちてないかなぁ・・・・(^_^.)

日本のみならず世界各地に展開する道明寺HD系列ホテルメープル。

メープルといえば富豪たちの評価も上々の五つ星を有する高級ホテルのイメージも定着。

道明寺本社ビルにしてもこのホテルにしてもこれだけの土地を持っている道明寺の財産は想像がつかない。

このホテルを見上げれば、玉の輿とか平成のシンデレラと羨望のまなざしで見られても当たり前かと思っちゃう。

道明寺のこの束縛さえなければいうことなし。

そう思いながらも道明寺の私に注ぐ愛情は本物で、私を幸せな気分にさせてくれることは極上な贅沢。

そんな道明寺と込み合う地下鉄の車内で過ごした時間。

たぶんこれが最初で最後かも。

込み具合に押されて密着する身体。

いつも以上に道明寺の固い胸板を感じてた。

スーツの下にはがっちりとした筋肉が均整のとれたしなやかな身体が隠されてる。

それを知ってるのは私だけだって思うとそれだけで身体が熱に包まれてく。

結婚しても週末しか会えなくて、一緒に過ごす時間も短くて・・・

会うたびに・・・

道明寺が私を優しく見つめて微笑みを浮かべるたびに・・・

私はよく道明寺と離れて過ごせてたよねなんて本気で思ってしまう。

本当はいつもこうやって道明寺の腕の中で過ごせる時間をいっぱい持ちたいんだって思ってしまう。

そんな自分が恥ずかしくてしょうがない。

だから・・・

きっと・・・

素直になれなくて・・・

道明寺を怒らせる態度をとってしまうのかも。

「なぁ、いつもこんなに混んでるのか?」

頭上から聞こえた声にかすかな苛立ちが混ざってる・・・

どうして?

道明寺には他人とこんなに密着されること初体験だろうからその影響かな?

「これでもまだましなほうだよ。まだ手足が動く余裕があるもの」

朝のラッシュなんて乗り込むのも降りるのも大変なんだから。

なかなか返事が返ってこない。

空気が少し冷たくなってる気がした。

「道明寺・・・なに考えこんでるの?」

不機嫌な瞳がじろりと私を見下ろす。

機嫌を損ねるようなこと言ったか?

地下鉄の込み具合を説明しただけなんだけど・・・

まさか・・・

道明寺の足を踏んでるとか?

痴女とか?

道明寺の場合男子の痴漢もありかも?

ラッシュでも道明寺の容姿は群を抜いてひきつけるものがある。

頭一つ周りから飛び出てるのも目立つ。

「これからは絶対乗るな。乗る必要もないだろう」

意外な返事にまじまじと道明寺の顔を見上げた。

「え?」

「俺以外のやつがお前に密着してくる危険性半端ねぇぞ」

確かに混んでるからそれはしょうがないけど・・・

自慢じゃないが私に触れるの道明寺だけなんですけど・・・

痴漢との遭遇もは経験なし。

道明寺は道明寺なりにこの密着が不愉快だと心配してくれてるんだ。

うれしいんだけど、そこ考えたら電車には乗れないよ。

「それって・・・嫉妬してるの?」

「悪いか」

ふてくされた声はほんのりと赤く色を染めてる。

こんな時の道明寺は子供みたいに独占欲丸出しで私をキュンとときめかしてくれる。

「道明寺が守ってよ」

私の声は電車の走る音が地下の壁に跳ね返って混ざってかき消えてしまってる。

愛してる。

好き。

今なら何でも素直に言えそうな気がした。

もし私以外の女性は道明寺に触れたら、その相手に私も嫉妬するよ。

「聞こえねぇよ」

「もう二度と言わない」

「なんで?」

「恥ずかしいもん。聞き逃した道明寺が悪い」

雑音が途切れたところで道明寺の声が頬に触れる。

道明寺の体温は私を蕩けさせる魔力がある。

もうこれ以上素直になんてなれそうもない。

「道明寺と一緒なら満員電車も楽しめるかも」

ホームに着いた電車から人ごみに押されて流れでた私をしっかりと道明寺が受け止めてくれてる。

「いくぞ」

照れくさいのか珍しく道明寺のほうから私を離して前を歩く。

本当に照れてる・・・。

また、一緒に電車に乗りたいにね。

今度はラッシュじゃなくあんまり乗客の乗ってない空いてる電車。

座席に肩を並べて座ってのんびりとした時間を過ごすの。

きっと電車の揺れが私たちを心地いい気分にさせてくれるって思う。

道明寺の背中を見つめながら甘ずっぱい感情があふれてくる。

「先回りか」

メイプルの前には見覚えのある黒塗りの高級車が一台。

その前には落ち着いた空気をまとった西田さんが一名。

何人も西田さんがいたらそれはそれで空気が重くなりそうだけど。

「明日に仕事を回すより今日終わらせたほうが何かと都合がいいと思いますが」

動じない声は道明寺と私の間に頑丈な壁を作る。

「ホテルに部屋を取ってますので時間のロスも最小限に抑えてます」

道明寺がすぐに会社に戻らないってことは西田さんには想定内ってこと?

でも・・・このホテルに向かってるってどうして知ってるの・・・

SPの二人があわてて視線を私たちから外した。

この二人が情報源なのね・・・。

「仕事、頑張って」

「お前、やけに素直だな」

にんまりと浮かべる不敵な笑い。

「仕事ならしょうがないでしょう」

なんとなく道明寺の自信ありげな表情に焦ってしまってる。

本音を言えばこのまま一緒にいたいって思ってるわよ。

私の気持ちを分かってるって表情を見せないでよ。

「絶対俺を待ってろよ」

発する声は完全に拒否させないって威圧感で私に迫る。

仕事モードに切り替わった表情を浮かべた道明寺は私に背中を向けてホテルの中に向かっていた。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

痴女に率先して立候補!

その気持ちわかります(笑)

こんなチャンスありませんもの~

頑張って近づいて0.1秒でもタッチできればしばらくは手を洗いません!

葉っぱクンより近くに!

うさこ様

司の束縛がなくなったつくしちゃんさびしくなりますよね。

女性にもてる要素満載の司君ですから、いっぱい束縛独占欲見せてもらったほうが安心できそう。

そして!

こんなおさわりチャンス!!!!!

二度とないぞ!

呼び込む必要かも?

なる 様

双子の西田さん。

一番いらないのは司君♪

司が仕事してる間につくしちゃんはどうなるかな~

事件は起きないと思いますけどね。

ゆみん 様

いやん~

さすがにお☆様はお子さんの携帯に履歴を残せないですよね。(笑)

青春はなかなか性春には変換できません♪

うけた~♪