PHANTOM 25

おはようございます。

このお話・・・

どう続けるはずだったかすっかり忘れてる・・・

書きだしたら思いだすだろうか・・・(;^ω^)

楓さんとランチさせた後どうするんだったけ・・・

ギャーーーー

思いだせない。

それでも書こうとする私は怖いもの知らずの挑戦者です。

「それじゃ」と、お袋と別れた店の前。

これからの予定を聞くこともなく別れた。

「あんまり、食べてねぇよな?」

「食べたよ。おなかより胸がいっぱいって感じはるけどね」

お袋の背中を見つめながらその姿が見えなくなるまで見送ってる俺たち。

すぐに歩き出そうとしないこいつに合わせてしまってる。

おふくろに姿なんて黒服の大男に囲まれてすでに見えなくなってる。

あいつら何者?

SPを興味津々で見ているほかの客と何ら変わりのない俺たち。

「あっ、帰らなきゃ」

腕時計で時間を確かめたつくしが慌てた声でつぶやく。

昼休みの時間は30分は過ぎてる。

俺がお前を連れまわしてるのにグダグダ文句を言うやつはいないって思うけどな。

「今更、急いでも意味ねぇよ」

「あのね、少しでも早く戻ったほうが良いに決まってるでしょ」

「俺はお前を連れ出した時点で戻ってこないって思ってるよ」

「だからそれが困るんでしょう」

説教じみた表情でちょっと尖る口元。

「なんで困るんだ?」

困ってるのはたぶんこいつだけ。

本音のとこじゃきっとこいつもそれはわかってる。

「たまには、歩くか」

言い足りなそうなつくしの前を足を大きく踏み出してわざと通りすぎる。

左右どちらかでも外に出れるつくりのエントランス。

慌てた足取りが俺を追いかけてきた。

その靴音ににんまりとした笑みがこぼれた。

本気で怒ってるなら俺に背中を向けて出ていくはずだ。

それができないってことはある程度は俺の言いなりになるってこと。

「どこに行くの?」

「たまにはブラってするのもいいんじゃねぇの?」

「仕事中なのに・・・」

ぶつぶつと小さい小言は勝手に言わせておく。

「俺を気持ちよく仕事させるには必要な時間だと思わないか?」

「これが?  イッ!」

突然歩みを止めた俺の背中にぶつかった感触。

振り向いた俺の目に鼻先を抑えながら顔をしかめるつくし。

「デートだろ」

腰を屈めて視線を合わせて瞳の奥を見つめる。

「こうやって何でもねぇ時間を一緒に過ごすのがいいんじゃねぇの?」

普通のデートがしたいってよく言ってたよな。

何もなくていいから俺と一緒に入ればいい、洒落たレストランも高価なプレゼントも何にもいらなくて、一緒に過ごす時間があればいいって出会った頃から欲のねぇやつ。

最近バタバタと時間に追われ過ぎてゆっくり話すこともなかったよな。

二人っきりになるとすぐに抱きたくなる。

俺たち二人の密なコミニュケーション。

それだけでわかりあえるって本気で思ってるが、そんだけじゃ十分じゃねぇよな。

「鼻大丈夫か?」

鼻先から手のひらを外させて覗き込む。

目の前で真っ赤に熟れはじめた表情は言葉を失ったように唇を震わせる。

「これじゃ、鼻が赤くなってもわからねぇな」

「あのね、本当に鼻が折れるって思ったんだから

おかしくなったら責任取ってよね」

「俺はお前のものだって思うけど、これ以上どう責任取ればいいんだ?」

これ以上赤くならないだろうと思っていた頬は意外と軽く限界を超えた。

「動揺すんなよ」

「べべ・・・べつに動揺してないし・・・」

「責任取ってつきあってやっから」

「だったら、会社にっ」

つくしの腕をとって会社とは反対の方向に歩きだす。

「どこ行くのよッ」

「お前が決めろ」

「決めろって、だから会社に!」

俺に引っ張られたままのつくしは顔を反対に向けて未練がましくふりかえってる。

「仕事は忘れろ」

誰もお前が帰ってくること望んじゃいねぇだろうしな。

「俺が忘れさせてやるよ」

グイとの力を入れた腕の中につくしが反動でコマを巻き取るように回転してすっぽりとはまり込んだ。

「これでも帰りたいか?」

歩道の真ん中で抱きしめてる。

焦ってバタバタとばたついて逃げようと抗うことをあきらめて、手の中で守られてるひなのようにおとなしくなったのはいつの頃からだろう。

下手に騒ぐほうが目立つって学習した結果。

「わかったから、離して」

胸の中でくぐもった声は観念したように聞こえた。

拍手コメント返礼

りり 様

離婚届からラブレターに勘違いて次はどう発展するのか?

わらしべ長者的に司君の勘違いは都合のいい方向に向かっていますが・・・

そううまくいかなぁ~。