PHANTOM 28

この話はわらしべ長者的に司がの勘違いが膨らむ話にしたかったんですよね。

最初の離婚届の勘違いが大きかったから勘違いのUP度がちょぼい。

離婚届じゃなくてつくしのサプライズデートのためのチケット。

黄金のチケットとして日の目を見ることができるのでしょうか・・・

最近心配になってきてます。(;^ω^)

道明寺の逆鱗に触れたのは誰?

顔は真正面から動かさずに視線だけを動かしてあたりを確認。

私たちを気にするちらちらとした他人の視線。

F4?とか道明寺?とか漏れ聞こえる噂してる声。

私よりきょろきょろしてる仕草は一人二人jじゃない。

ほかのF4、花沢類とか西門総二郎、美作あきらを探してる風。

来ないから・・・

ファーストフード店に4人が集まったらどうなることか。

想像したくない。

私なんて集まった女子集団に店の外に押しやられてしまいそう。

道明寺の頬が強張るような相手どこよ。

道明寺が離婚届けと勘違いしたのは一緒に行ければいいなと必死で手に入れたチケット。

西田さんにも協力してもらって道明寺のスケジュールも調整してもらった。

あとは私がうまく道明寺を誘えば久しぶりのデートが満喫できるという計画。

道明寺に内緒にしてたのはたまには私からデートを誘って、その時の道明寺の反応が見たかったから。

極上の笑顔を見せて喜んでくれると確信してた。

「そろそろ、出せ」

催促するように目の前に差し出された手のひら。

手相でも見ようかなんて冗談は通じそうもない。

サプライズ感は薄れるけど、こんなとこで道明寺に怒鳴られたらそれこそ注目を浴びてしまう。

実はラブレターじゃない。

離婚届けからラブレターまでの思考がよくわからないけどもうラブレターでごまかすのは限界だと悟った私。

私からのデートの誘いだって言って道明寺が不機嫌になる確率は最低限。

喜んでつきあってくれるよね?

覚悟を決めて口を開いた。

「チケット」

「なんの?」

「来週から始まる舞台のなんだけど、すごくおもしろくて即日完売の人気のある舞台なの 。

ほら、いつか道明寺と言った外国の本場の舞台」

いきなり飛行機に乗せられて舞台を見たらとんぼ返り。

私が見たいと何気なく言った数時間あとの出来事。

夢を現実にいとも簡単にかなえてしまう道明寺の豪快さ。

「お前の笑顔が見たかったから。

強引とか贅沢とかの文句は言うなよ」

やりすぎだとの一言も言えなくて私よりも満足して子供みたいに喜びをみせる道明寺のその元が私の喜ぶ顔だといわれて感動しないなんてできそうもなかった。

次回からやりたいこととか欲しいものを道明寺の前で軽く言うことはやめようと決心したのは言うまでもない。

「偶然日本で舞台をするってポスターを見つけて、私たちの思い出の舞台を道明寺とももう一度見たくてね。

それで道明寺のスケジュールも調整してもらって来週デートに誘うつもりだったの。

当日まで内緒にして道明寺を驚かし買ったんだけどね」

なんだか道明寺の態度がおかしい・・・。

さっきから一点を見つめてる瞳には私は映ってないような・・・気がする・・・

「道明寺?

この舞台のこと覚えてる?」

道明寺の顔を下から恐る恐る覗き込んでみた。

「殴り倒しとけばよかった」

「殴るって・・・」

私は舞台のこと覚えてるか聞いたんだけど・・・

私が饒舌に必死でしゃべってる間に何かあったのか。

今度は首を回してあたりを確かめる。

道明寺が殴りたい相手が見つからない。

「で?行くのか?」

不機嫌なままの道明寺の声。

ジロリと私を見下ろす視線はやたら冷たい。

行くのか?

チケットを準備して道明寺を誘ってる私に行くのかって・・・

普通・・・聞く?

「行かないなんてこと、あるわけないでしょう。

それに一人で行くつもりもないから」

たまには私が強引にあんたを連れまわしてやるよ。

道明寺の自分は関係ないって態度にムカついてきた。

道明寺にとってこの舞台の思い出は大したものじゃないって態度に傷ついてる。

もう!

鼻を啜らなきゃいけないほど泣く気はなかったのに。

「お前、泣いてるのか?」

私の顔を少し斜めに顔を傾けながら道明寺が顔が近づく。

指先がそっと私の頬に流れ落ちた涙を救い取った。

やさしく触れないでよ。

もっと優しさを見せるところあるんだから。

「そんなに行きたいのか?」

「行きたいよ。

行きたいに決まってるでしょう」

「そうか・・・」

道明寺の右の手のひらはそのまま私の頬に触れたまま。

つぶやいた道明寺の声が物悲しく聞こえた。

え?

なんでそんな表情・・・するの・・・

私の手から滑り落ちた道明寺の腕を追った視線はそのまま道明寺の身体のラインを上に添ってたどり着いた道明寺の顔。

哀愁を漂わせた表情は一瞬。

いつもより艶が強くて憂いを帯びた瞳の奥に感じる熱。

「許すわけねぇだろう」

真っ赤な炎が青白い炎に変わった。

拍手コメント返礼

akko

誤解もここまで来るとつくしちゃん相当疲労感を感じそうですよね。

この後誤解だとわかってもつくしちゃん許せるかどうかどっちでしょう?

アーティーチョーク様

以前の司なら間違いなく俺様を誘うつもりだったかって思いこんでくれるのでしょうけどね。

嫉妬から冷静さを失ってもいいことないんですよね。

つくしが司に勘違いさせるようなことするはずないのになぁ~

これからもこんなことあるかも~

りり 様

司君つくしに最初に封筒を渡した公平君を疑っております。

あの時のことよく思いだせばそんなことないってわかるのになぁ・・・