愛しさをマゼンタ色の空に染めて

F4最後の一人いよいよ今回は花沢類。

この人のイメージカラーは白ですが・・・(;^ω^)

今回は紫に近いピンクのマゼンタを連想しました。

浄化や清潔な印象を与え、心が穏やかにする色。

マゼンタ

やさしくて、温かく、保護してくれる色。

すべての色の中でもっとも洗練された色であり、純粋な形で理想主義を表現する。

献身、尊敬、感謝の気持ちなどはこの色特有のもの。

弱い面は、支配的、独占的、狂信的に見えてしまうことです。

自愛に欠け、自分の必要とするものがわからずに不安感に陥ってしまうこともあり。

今回はどんな類君が登場するのか。

皆様の反応にドキドキしてます。

「もう、みんな来てたんだ」

突然の司の呼びだしはいつものこと。

「大事な話がある」

それはやけに真剣な司の声。

俺の携帯が鳴ったのは昨日の夜。

「牧野と喧嘩した?」

「ちげーよ。とにかく明日来てくれ」

携帯の向こうに不機嫌な司の表情が見える。

時間の指定もなく切られた携帯。

すぐに二度目のコール。

「午後な」

それだけ告げて携帯はまた無言になった。

「牧野も来てたんだ」

牧野にしては珍しく今にも泣きそうな焦った顔で今にもあきらに飛びつきそうな態勢だ。

「牧野、俺はもっと早く来るべきだったってこれでも反省してるんだ」

あきらの手のひらが落ち着けというように牧野の頭の上にポンと置かれた。

「だったら、牧野も俺に顔を真っ赤にして見せることもなかったはずだからな」

感情の起伏で赤くなってるのか羞恥心で赤くなってしまってるのか牧野は熟れすぎるほど熟れてしまってる。

「何があったの?」

俺の問いに総二郎の「何があった」の声が重なった。

どうやら牧野の真っ赤な理由を知ってるのは司と牧野そしてあきらの3人らしい。

「なんでもないから、気にしないで」

焦ってる牧野を見てるといまだに好きだなって感情が胸の奥にこぼれてくる。

感情がそのまま表情の出てしまう牧野は昔のまま。

俺を初恋だって言ってくれたことがほんの少しの優越感。

俺と目が合うたびにいつもきらきらと輝いて、そして変に緊張して頬を染めて口ごもって話せなくなる牧野を何度見ただろう。

司とは言いたいこと言って自分をさらけ出して素直な牧野が一番牧野らしいって思っていた。

牧野を牧野らしくいさせてやれるのは・・・

俺でも・・・

あきらでも・・・

総二郎でもなくて・・・

ただ一人司だけ。

それがどれほど幸せなことだって司、気が付いてるか?

俺は牧野の中では憧れのままなんだろうね。

目の前の牧野が真っ赤になってる要因はたぶん司がらみ。

牧野、だから焦る必要はないって思う。

「司が牧野を押し倒してたとか、抱きしめていたとかそんなとこじゃないのか?」

そのくらいじゃ、なんとも思わない的なニュアンスの総二郎。

結構俺達見てるんだよ。

司が牧野を抱きしめてるとこ。

大事なものを取られたくない、俺のものだってオーラの独占欲丸出しで警戒しまくってる司。

うつむいて真っ赤になる牧野の様子じゃ総二郎の考えはそこまで外れてないって思う。

「いつまでも触ってんじゃねぇよ」

牧野の頭の上のあきらの手のひらを司が払いのけて牧野を背中から抱きしめてる。

懐に取りこんで大事にしまい込まれた牧野は窮屈そうに顔をゆがめた。

「花沢類!助けてよ!」

「おいこら、俺の前でほかの男に助け求めんじゃねぇよ」

司の腕は牧野の身体を完全に羽交い絞めにしてる。

「あんたが無理やり私を動けなくしてるからでしょう」

「それじゃ、素直に言うこと聞くようにしてやろうか」

司の指先が牧野の顎をグッと上に強引に持ちあげたのが見えた。

俺たちが集まる前、そんなことやってた?

顔が動かない牧野は目だけを動かして俺を見た。

それに気が付かない司じゃない。

消えろの命令系に鋭さを増す司の眼光。

「司、大事な話があったんだよね?」

「あっ!」

司の腕から力が抜けた瞬間を見逃さなかった牧野が直ぐ様、司の腕の束縛からすり抜けて俺の前に逃げだしてきた。

俺たち4人を呼びだして忘れてる話って大事な話ってどんなんだ?

ドヤ顔で俺たちを見渡す司に、俺たちが集まる必要はなかったんじゃないかと思う気さえしてきた。

拍手コメント返礼

りん様

司のセリフ何を言うのか言わせるのか結構迷ってます。