愛を叫べ! 5

ようやく日常の更新にもどれる(;^ω^)

何から書こうとPCに向かい悩むこと1分。

バカップルな二人をもう少し楽しみたいと思って抽出したのがこのお話でした。

濃厚ないちゃこらの予定のエーロス番外編のおまけもうしばらくお持ちくださいね。

「チュッ」

首筋に触れた柔らかい感触は肌を甘く吸い上げてわざとしく音を立てて離れた。

「痕つけないでよ」

ジンワリとした軽い痛みの残る肌に触れる指先は道明寺のキスのあと確かめるようになぞった。

指でキスマークを確かめることなんてできないのに首を回しても見れる位置じゃないから必死で探る私がバカみたいだとそんなにんまりした笑みを道明寺が浮かべてる。

「なによ」

「別に困ることじゃねぇだろう」

「それはそうだけど・・・」

私の首筋についた紅い痕を見つけて騒ぎ出すような社員はいないとは思う。

それでもあの動画が出回った後だよ。

どう思われてるか・・・。

心の中まではさすがの道明寺も取り締まれない。

結婚したら何でも許されるってものじゃないと思う。

新婚ボケとか思われたら道明寺のこれまでのクールで仕事のできる経営者のイメージはがた落ちじゃないのか?

私なんて仕事もまだできない半人前の新人弁護士。

やっと一人で任された仕事は今日の道明寺の登場でダメになったって断言できる。

「俺はいつでもお前を独り占めしたいんだ。

だからお前が俺のものだと忘れないように俺の印をつける。

牛につける焼き鏝みたいなもんだな」

それって、所有者をはっきりとさせるための烙印でしょ。

人を牛と一緒にするな。

「肌が赤くなっただけじゃ、誰が付けた痕かなんて区別なんてできないわよ」

反抗的に大きく上げた声。

「お前、俺以外にも触れさせるのかよ」

低く冷たく響く声はゲームセンターにたむろする質の悪いが弱いものにすごむ感じで荒っぽい。

あっ・・・

やばい・・・

私の返した言葉はまずかったかな・・・

言葉のあや!

言い訳してもこの状況じゃ聞いてくれそうもない。

道明寺の気迫に押された一歩後ろに下がった身体が、ソファーにごつんと当たって見事にソファーの上にしりもちをついた。

怖いよ・・・ッ

私を見下ろ険しい顔つきの道明寺がネクタイを緩める仕草を見せる。

蛇に睨まれたカエル。

猛獣に追い詰めらて逃げ場を失ったウサギ。

追い詰められたウサギはバカ力が出るんだから!

そう思ってもソファーの上に足を持ちあげて丸まって震えてる。

ここは嵐が過ぎるのを待とうと覚悟を決めた。

ギシッとソファーは沈んでお覆いかぶさった道明寺が私の上に影を作る。

シュルッ

え?シュルッ?

良質な絹の擦れる音に耳がピクンと震える。

手首に感じる柔らかい肌触り。

え?おっ!嘘っ!

両腕を合せてクルクルとネクタイが巻かれていくのを見ながら大きくどう孔が開いてそれを見つめる。

横向きの身体は腕を束縛された状況のまま真上に向きを変えさせられた。

「俺じゃない奴が付けた痕を見つけてやるよ」

ブラウスのボタンに道明寺の指が伸びてくるのが見えた。

「ちょっ、ダメ。

ほかの人につけられるわけないでしょう」

拘束された腕の脇を引き締めて胸元まで腕を下ろして抵抗するが・・

やっぱり・・・

そう来るか・・・

グイと強引な力で私の腕は頭の上に押さえつけらた。

誰か来たらどうするのよ!

この状況じゃ言い訳もできない。

「道明寺、ここは冷静になろうよ・・・」

背中に感じる冷汗。

「俺は、いたって冷静だよ」

そう言った唇は私の胸元のボタンを一つ外して不敵な笑みを見せる。

冷ややかな言葉とを裏腹に熱の籠った瞳に映る艶。

色気だしすぎだよッ。

冷たい唇の感触が、道明寺の長い綺麗な指が胸元をかすめて漏れそうな声をぐっと押しとどめる。

「なんだ、俺が付けた痕しかねぇじゃん」

身体から離れた道明寺の重みが離れた瞬間に押しとどめていた熱が全身に広がる。

半分はだけたブラウス。

縛られた腕は頭の上から動きそうもない。

太ももまでずり上げらたスカート。

乱された呼吸は肩で何度も息をする。

「なかなか、いい眺めだぞ」

余裕たっぷりの表情が私を見下ろす。

いったい何なんよッ!

人を煽るだけ煽って急激に突き放す。

近くに投げるものがないから道明寺にぶつけるものが何もない。

睨むだけしかできない。

それでもまだ身体の中にくすぶった熱を放出することに必死で、睨みたいのに熱く道明寺を見つめてる気がする。

「素直になれ」

耳元で甘く聞こえた声に落ち着きかけた熱が再燃した気がした。

拍手コメント返礼

asuhana 様

司君このまま攻め続けることができるのか!

ドキドキの展開は次回に持ち越しですが、どうなるのでしょう?(;^ω^)