愛を叫べ! 9

やりたいこと♪

司君がやりたいことってなんだろな♪

つくしちゃんの覚悟次第!!!

・・・って。

二人は夫婦なんだから今更ですよね。

いちゃこらで満腹気味な気がするんですけど・・・(;^ω^)

ふにゃろば様から頂いたコメンをもとにしたお話。

『愛を叫べ9 番外編』を別館にUpしました。

本館ともどもお楽しみください。

やりたいこと・・・

やりたいことって・・・何?

本当に気が付かないふりをするほど初心じゃない。

道明寺の言い方が・・・

有無を言わせず付き合って傲慢な口調。

その声を作りだす唇は濃艶な笑みを浮かべて私の視線をくぎ付けにする。

そこにいるだけで大人の色気を漂わせるこの男は扱いにくい。

道明寺を知る前の私ならなんてことなかったんだけど。

無視できない状況に一瞬で追い込まれる。

それも運動って!

運動ってやっぱりあれ・・・だよね・・・。

スポーツジムで筋トレとかランニングとか・・・

そんなわけないか。

自宅にスポーツジムに負けない最新の機材がそろってる。

室内プールも完備の道明寺邸。

今更二人で都内のジムで時間をつぶす必要はなし。

悩む私をしり目に嬉しそうなにんまりとした表情を見せる道明寺。

うっ・・・

はしたない方向に私の考えが動いてるのを思いきり楽しんでる性悪な顔をのぞかせてる。

「何がしたい?」

一歩踏み出して寄せてきた整いすぎた顔。

きらきらと瞳の中に1等星の星の輝きを映しこんで見つめられると、それだけで身体の熱が上昇を見せる。

「したいって・・・」

どうしてこう次から次へと誘惑じみた言葉を発してくるのか。

目の前の道明寺が離す言葉がすべて私を誘う言葉に思えてくる。

そりゃ・・・

嫌いじゃないけど・・・

そう思う自分に覚える羞恥心。

期待してるわけじゃないから!

必死で打ち消そうとガシッと目をつぶった。

道明寺の姿が消えた瞬間にグイと腕をつかまれた感覚。

引き寄せられたのは一瞬。

そのまま私を引っ張って歩きだす振動に閉じていた瞼を開いた。

目の前には道明寺の背中が見える。

掴まれた手首はそう簡単に外れそうもない。

「どこ行くの?」

目的地を探すように街の中を彷徨う私の視線。

一つ、2つ、ゆっくりとネオンが灯る街の夕暮れ時。

待ち合わせの人影に寄り添うように歩く恋人同士の姿。

道明寺の返事が聞けないままにその中に紛れ込むように道明寺と歩く。

いつしか手首から移動した道明寺の手。

指先が触れて、二人の指は絡んで交差してつなぐ指先。

腕を組むことが多くて慣れていたつもりだったのに、久しぶりに握りあう指先から伝わる気恥ずかしいこそばゆい感覚。

重なった手のひらの温もり。

私の手をすっぽりと包みこむ道明寺の手の大きさに安心してる自分がいる。

目的もないままに歩いてる気がする。

時々二人の肩がぶつかって触れ合ってそのたびに隣の道明寺を意識してる。

何も会話のない静かな時間。

話さなくても近くに道明寺を感じてるだけで幸せな気分になれる。

え?

おっ!

いきなり揺れた身体。

明るく照らすネオンの光を遮るように道明寺に脇道に連れ込まれて背中にセメントの冷たさを感じる。

ビルの壁に押し付けられてるって気が付くまで数秒。

「お前が、大人しいと調子が狂う」

耳元に感じる道明寺の吐息。

「我慢できなくなるだろ」

甘く聞こえてきた吐息の混じる道明寺の低い声。

ゾワとした痺れにも似た感触が背中を走る。

身動きが取れないように私に押し付けてきた道明寺の身体が熱い。

壁を伝って下に降りてきた道明寺の手がスカートの裾をたくし上げてきた。

さすがに・・・

ここじゃ・・・

無理・・・ッ。

わずかに自由が聞く腕を必死に動かして道明寺の手を押さえこむ。

どこで誰に見られてるかわからないよ。

首筋に触れる道明寺の唇の感触から逃れるように視線を空に向けた。

まだ少し沈んでいく太陽の光がうっすらと残る空。

かすかに月の光が見えかけた気がした。

拍手コメント返礼

ゆみん 様

こんなところで?

本当に?

いたし始めちゃうつもり?

つくしちゃんが無理でしょう~

ということは、司撃沈(激チン)の巻?

なんてことにならなきゃいいですけどね。(笑)