復活LOVE 1
今日の朝のテレビでは朝からこの曲が流れてましたね。
dヒッツ限定CMの裏側。
歌詞を覚えることは目っきり苦手になった私。
曲だけが頭の中で流れています。
山下達郎さんと竹内まりやさんドツボにはまった世代なんですよね。
頭の中にとどまるこの曲に合わせて今日はこのお話を更新です。
「相葉、変だよな?」
ここ数日考え込む表情をつくって心ここにあらずの無の時間をつくってる。
それはほんの一瞬。
俺の歩く靴音一つでその顔は緊張感の漂う表情を作り上げた。
大体、一番警備が気を使うのは車の乗車。
それ以外の危険度は警備を必要としない程度の低さだ。
つくしの警備に相葉を送ったのはあいつの朗らかな性格が相葉の悩みを解きほぐすんじゃないと思ったからに他ならない。
そんな俺の考えを暴露する必要はねぇから不機嫌を装ってあいつらを追いだしたわけだ。
お前まで俺の演技に騙されんじゃねぇよ。
にっこりと微笑んで俺以外と楽しくやってるのを見たくねぇのは本気。
マジな表情を向けた俺につくしがビビるのはしょうがねぇか。
「気が付いてた?」
視線を上げて俺を見上げて表情は頬が軽く緩んでる。
相葉に嫉妬なんてしねぇよ。
あいつや千葉に嫉妬してしまったら西田にまで嫉妬しなきゃいけなくなる。
類なんて完全にお前の前から排除だ。
「そうなのよね。
コーヒ―飲んでる時も何か考え込んでるようだったから・・・
ほら相葉さんっていつもまじめで気を配っていて頼りになるお兄さんって感じだものね」
俺の機嫌が悪くないと知ってここぞとばかりに相葉をほめる。
俺の前でほかの男をべた褒めしたらどうなるかわかってるんだろうな。
こいつの無邪気な信頼を勝ち取ることなんて簡単だけどな。
大体どんな奴でもすぐに信用してしまう人の良さは昔から変わらない。
これでまでいろんな意味でこいつを守って見守ってるSPに対する信頼は俺の次くらいか?
俺より信頼してるってことはねぇよな?
嫉妬するつもりはねぇはずなのにイラッとしてしまう。
「道明寺が気が付くらいだから深刻だよね」
俺に言わせたらお前が気が付くのも相当深刻だと思うぞ。
「何か聞いたか?」
「あのね。
聞こうとする雰囲気を作るまえに道明寺が追いだしたの」
バンと目の前のテーブルがつくしの手のひらで大きく音を立てる。
俺のせいかよ。
「あいつが、もとに戻らねぇと落ち着かねぇよな」
「それは、そうだけど・・・」
「でも・・・道明寺もいいとこあるよね。相葉さんのこと気にかけるなんて、見直した」
クスッとはにかんだ笑みを浮かべた牧野は俺に取ったら極上の褒美。
「見直したじゃなくて、惚れ直したの間違いじゃねぇのか?」
「どうかな?」
素直じゃねぇと伸ばした腕を嫌うようにつくしが頭を左に振って俺から逃げる。
逃げるな。
本気で逃げ切ってないつくしをつかめまえるのは容易なこと。
背中から羽交い絞めに抱え込んだ俺。
「認めるまで離さない」
上気した柔らかい頬に触れた唇。
吸い付こうとした途端にノックもなくバタンと大きく音を立てて執務室の扉が開いた。
勢いよく開いたドアと同時に反射的につくしは俺の腕のなかでビックと身体をこわばらせた。
「おい、こら、ダメだって!」
小さな影を追いかけるように飛び込んできたのは相葉。
元気のいい笑い声を上げる腰ほどの背丈の子供を背中から羽交い絞めしてる相葉。
そして、その二人の先でつくしを羽交い絞めしてる俺。
似たような格好で見つめあったまま二組の時間が止まった。
そして動きだしたのは腕の中にいるつくしと相葉の息子の諒。
「すいません、すぐに連れて帰りますので」
逃げられないように諒を肩に担いだ相葉。
「諒君久しぶり」
にっこりと微笑んで手を振るつくしはしっかりと俺の腕からすり抜けて俺の横に立つ。
どっちが子供かわかんねぇ顔が俺の目の前に出来上がってた。
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
部下を気にかけられるようになった司につくしじゃなくても惚れ直しそうですよね。
このまま嫉妬に突っ走ってつくしちゃんに愛想を尽かされて復活LOVEに奮闘する司というのはあまりにも芸がないと頭をひねっりました。
あはは、私も娘が中学校の頃から白い目で見られちゃってます。
コメントに返信してる私は気になるくらいにんまりしてるみたいです。