絆 その後の続き
このお話は一話完結のはずだったのに・・・
笑える話じゃなくドキッとするお話に仕上げたはずだったのに・・・
加川のおねぇさんが登場させたら皆様の反応がよすぎてやめられない止まらないカッパ○○状態だぁ~。
極めつけはふにゃろば様のコメ♪
『つくしちゃん、その誤魔化し方はNG!
そんなこと言って、
「そう? じゃ、撮ったら見せてね。
何なら、次に彼氏さんが来た時に
私が撮ってあげる♡
『つくしちゃんとツーショットで♪』
なんて言ったら、喜んで撮らせてくれるかもねっ」
て、返されたらどーすんですかぁっ!?
えとか、
「彼、考え方が古風で…。
『写真を撮られたら、魂が抜かれるっ』
(↑いつの時代の話だっ!)
なんて、本気で信じ込んでいるから」
とか、言っといたほーが良かったのでは? 』
もう~同じようなこと考えてたの~。
ツンツンと後押しされたからいただいて書いちゃいます。
加川さんの彼氏の写真見せてよ攻撃は連日記録更新中。
今日で5日目。
なぜか店に入ってくる若い男性を見かけると加川さんの目くばせが私に集中する。
だから似てるタイプはいませんてば!と、心の中で叫んで首を振る。
「写真がないんだったら紹介してくれる?
またつくしちゃんを迎えに送ることあるよね」
悪気のない表情は写真を上回る動揺を私に押し付けてきた。
それもなんちゅうタイミングの良さ。
ここ数日迎えはいいって止めていたのにッ
店を出てから右に曲がる手前で道明寺に待ってもらって加川さんの目を避けていた。
痺れを切らしたのは加川さんじゃなく道明寺。
「お前、俺に店まだ迎えに来られたら困ることでもあるのか!」
狙いをつけた獲物を一瞬で動けなくさせる殺気を見せられた。
「そんなわけないないじゃない。
ほら、私の彼氏が道明寺だってばれたら騒ぎになりそうだから。
F4の人気はお店でも抜群だからね」
「だったら、自慢しろ」
店の中に入ってきて宣言するんじゃないかと今日は開店時から私も落ちつけずにいる。
閉店1時間前。
道明寺が店の中に入ってこなくてよかったと今日何度目かのため息増殖中。
「ねぇ、写真まだ二人で撮ってないの?」
「ええ、まあ・・・」
いきなり背後霊の私の背中に張り付いてきたのは加川さん。
今日もまだあきらめてないんだ。
ある意味幽霊より厄介な気がする。
「何なら、次に彼氏さんが来た時に 私が撮ってあげる♡
つくしちゃんとツーショットで♪
なんて言ったら、喜んで撮らせてくれるかもねっ」
言葉じりにハートマークと音符が見える加川さんの声。
一緒に仲のいい二人の写真をつくしちゃんがご所望よ。
くらいのことを加川さんなら平気で続けていいそう。
そこまで言ったら道明寺にんまりと執拗に私の肩を抱いてきそうな気がする。
その前に私の彼氏が道明寺だと気が付いた加川さんがおとなしくシャッターを切るとは思えない。
ツーショットからスリーショットにならないのか?
それとも私が押しやられて道明寺と一緒の写真をしゃにむに要求しそうな加川さんが見える。
「離ろ!ババ!」
抵抗を見せる道明寺が私の頭の中で暴れてる。
道明寺・・・
加川さんにババって怒鳴ったら、冗談じゃなくなるから・・・
そこだけは想像から切り取ってしまいたい。
「彼、考え方が古風で…。
写真を撮られたら、魂が抜かれるって本気で思ってるんです」
「つくしちゃん・・・」
笑顔の加川さんが真顔で私を見た。
「やだ~それいつの時代よ」
いつもの賑やかな加川さんに戻って背中を思い切りバンと叩かれた。
笑い声と同時に店の入り口の扉が開く。
「いらっしゃい・・・ませっ・・・」
普段通りの元気な声で振り向いた私の声は目の前の相手の容姿にすい取られた。
やっぱり来ちゃったんだ・・・。
背中を向けて直ぐ様逃げだしたい衝動。
「きゃー、つつつつつつくしちゃん!」
加川さんの声は木を突くキツツキなみに『つ』を連破。
「ほら!F4の道明寺の御曹司だよ!
幻じゃない!
今度はしっかり名前も覚えてるから!
つつつつつ司君」
指さしての『つ』の連呼は私のつくしの『つ』より多い。
「まだ終わらねぇの?」
しっかりと私だけを見つめる道明寺の瞳には加川さんが映ってる可能性はゼロ。
「道明寺が来たから終わらないわよ」
もうこうなれば腹をくくるしかない。
「知り合い・・・なの?」
私と道明寺の間から姿を現すように加川さんの身体がのし上がる。
そして私と道明寺の顔を交互に眺めてる。
「一応、英徳の先輩と後輩で・・・」
私の言葉にいらっとした色が道明寺の瞳の中に宿ったのが見えた。
お願い!
道明寺!
ここは私に任せて何も言わないで!
そんな私の気持ちを道明寺が汲み取ってくれるわけ・・・ないよね。
「せっかく、迎えに来てやったのにその言いぐさか。
俺とお前の関係が後輩と先輩?」
不満をぎらつけて私を上から押さえつけるような目の道明寺。
「お前は俺の婚約っ・・・」
「彼氏です」
必死で腕を伸ばして道明寺の口元を塞いで道明寺の言葉を私が継ぐ。
婚約者だなんて言ったら加川さんの興味が倍増するから黙れ!
「つくしちゃんが写真を見せたからなかった理由がわかったわよ」
腕組みをして納得するように何度もうなずく加川さん。
「すいません、騒がれるの好きじゃないくて・・・」
「心配しなくてもよかったのに、取らないから」
撮らないなら、それはそれでいいのか?
「実物は何倍もかっこいいね。
つくしちゃんの彼氏を取るわけにはいかないから写真で我慢しようかな」
とるって・・・撮るじゃなく取る?
何かを感じたように道明寺が加川さんから離れて私のそば飛んできた。
「おい、このおばさん変じゃねぇか?」
「道明寺のファンなんだって・・・」
私の背中に私よりも大きな体を隠そうとしても隠れるものじゃない。
「逃げるぞ」
耳元に近づいた道明寺の唇が小さく動く。
「え?まだバイト・・・」
「かまわねぇよ」
腕を掴まれた私は強引に連れ出された。
ちょっ!
着替えてないし!
私物置いたままだし!
加川さんの興味を煽ってくれちゃってるし!
明日からも加川さんの怒涛の攻撃を覚悟する必要ありだよ。
写真見せてよ攻撃から道明寺に会わせて攻撃に明日から変わっちゃうだろうけど。
私を無理やりに引っ張る道明寺の腕が降りてきて私の指先に長い指が絡まり落ちた。
ゆっくりと歩幅が落ち着いて二人のスピードが同じになる。
指先から伝わる温もりに何も言えなくなって、絡み合った指先をしっかりと握り返した。
この続き・・・
まだあるかな・・・?(;^ω^)
拍手コメント返礼
歩くみかん箱 様
拍手一番ノリありがとうございます。
週末はいつもより更新がゲリラになっちゃうんですよね。
来週からは入試でほぼ子供が休みに入るのでまったく更新の時間が読めません。
Pwつきのお話も書けないよ~~~~~
司君登場は予想済み。
予想できないのは加川さん。
さてこの絡みは今後つくしちゃんに幸運をもたらすのか!
大変だろうなぁ・・・
スリーシスターズ 様
あの加川さんとは違うはずなのに、お話の設定が違うのは性格は丸ごと引き継いでます。
やっぱり私の中の加川さんはあの加川さんなの~
二人の恋路を見守る?邪魔する?加川さんはおばさん代表よ~
昨日はTBSch1でファイナルやってまたね。
12日は花より男子春休み特別篇が、関東お昼に2時間あるらしいですよ。
特別篇てなんだ?と放送がないにもかかわらずドキドキしています。
画像編集はPCのソフトを使うと楽にできるんです。
慣れたら簡単ですよ。
りり様
加川さんには飽きることなくその好奇心を十分に発揮してもらいたいものです。