whitedayにはシャンパンを 2

一話から飛ばし過ぎてる気がしてきました。

イチゴ味のキスから導入しての~生ころがしなんていかがかしら?

司にぼこぼこにされそう・・・・(;^ω^)

え?

楽しみに待ってるのは司だけじゃない?

このDNAがジュニアには遺伝してないことを願うばかり。

 *

部屋中に充満する甘ったるい香り。

あいつに付き合わされたケーキ―バイキングを思い浮かべてる。

あんなの行くより俺に頼め。

テーブルいっぱいにのせられたスイーツ。

行列のできる店から集めた苺のスイーツに、朝どれの新鮮な苺。

これだけあればあいつも満足するだろう。

はしゃぐあいつを想像して顔がほころぶ俺って単純明快。

あいつの喜ぶ顔が見たいってことだけが俺を走らせる。

腕を組んで満足に眺めてる俺の後ろから「わぁ~」とハート付きの声が聞こえてきた。

時間ピッタリに到着した牧野。

感動しすぎたのか驚いた声と同時に足元に落としたバック。

床に落としても汚れを気にするようなブランド物じゃねぇから意外と扱いはいつも雑。

そのバックを蹴とばすようにテーブルの上一点だけを見つめて飛びついてきた。

「誰か来るの?」

「お前だけだけど」

「それで、この量なの?」

牧野が絶句するのもわかる。

いくら牧野が大食いでも食べ切れるものじゃない。

一口づつ食べても絶対全部味見も終わらないって思う。

それでもお前にあれもこれも食べさせたいと思ったらこうなったんだよ。

文句は言わせねぇ。

「それと、これな」

牧野の手を取って無造作に左手にはめたファッションリング。

「婚約指輪?」

「あのな、俺様の一生一度の婚約指輪はもっと一級品だ」

若い女性に人気のあるブランドの最新デザイン。

発売前手に入れた。

買い占めて日本に入ってこないっていったらこいつはまた呆れた顔を見せるんだと思う。

「一応ペアだから外すな」

ひらひらと牧野の前で動かす俺の指にも同じ指輪が光る。

「道明寺が選んでくれたんだ?」

「まあな」

牧野の笑みにくすぐられる自尊心。

こいつが喜ぶだけで俺はどうしてこんなに幸せな気分になれるのだろう。

やっぱ、すげぇ、単純。

「おう、やっぱり一緒にいたな」

抱きしめたくなる雰囲気をぶっ壊す侵入者。

こいつらは、いつもこれからって時に現れる。

「俺らも牧野にバレンタインのお返ししなきゃいけないから」

牧野にあきらと総二郎と類が「はい」と3人がブランド名が入ったプレゼントを渡す。

あのなぁ。

牧野はほかの女みたいにものじゃ釣られねぇんだよ。

「おっ!牧野!お前!受け取んのかよ」

総二郎の袋からはぬいぐるみが四角の箱を持って現れた。

「かわいい」

「本当ならアクセサリーとかプレゼントするんだけど、誰かさんが拗ねるから」

何か含んだ笑みを浮かべて俺をちらりと見やがった。

誰かじゃなくて俺だろうがぁ!

「同じプレゼントほかの人にも贈ってるんでしょう」

「まあ、あっちは光るものじゃないと受け取ってくれないけどね」

それならそっちに行けつーの。

俺が総二郎を睨んでる横でガサゴソと紙袋を開ける牧野。

類からのプレゼント袋から出てきたブランドバック。

「あっ・・・これって・・・」

「この前、欲しそうに眺めてたから」

「気が付いてたの?」

「うん?」

にっこりとほほ笑む類に牧野の頬が赤らむ。

どう見ても本命からのプレゼントをはにかんで受け取る彼女の構図。

ありがとうって・・・

お前受け取るのかよ。

俺の時はこんなブランドなって使わないとか言って突き返すだろうが!

「頑張れば買えるかなって思ってたんだけど勇気が出なくてあきらめてたからすごくうれしい」

「俺には大したものじゃないから、これくらなら司も許してくれるかなって思ってんだけど違うみたい」

不機嫌な俺に気が付いた類のやつに先手を打たれた。

「値段の問題じゃねぇんだよ。

普通彼氏の前で贈らねぇだだろうが!

お前もお前だ、なんで嬉しそうな顔して受け取るんだ」

俺から指輪受け取った時より嬉しそうにしてんじゃねぇよ。

「まあ、隠れて渡してるわけじゃないし、そうカリカリするなよ」

「俺がイラついてるのはそこじゃねぇ!」

俺をなだめるように肩に腕を回してきたあきら。

そのあきらの手にはまだ紙袋が握られてる。

その袋に印字された文字は千石屋

牧野がいまだにバイトしてる和菓子屋。

これ?

あきらが俺の視線に目で答える。

「おかみさんに無理やり渡されたんだよ。

力作だから食べてみてくれてってさ。

俺は和菓子苦手だからお前にやるよ」

俺も食わねぇよ。

「それって・・・

もしかして・・・」

言いかけた牧野の声が喉元に詰まる。

そんなまずいのか?

「苺の新作とか言ってたぞ」

あきらが袋から出した箱を開く。

中から出てきたのは白いもちで苺を包みこんだ饅頭。

白いモチ肌のてっぺんから赤くちょこんと見えるのは苺の先のはず・・・なんだけど・・・

これって・・・あれに似てねぇか?

おっ・・・

おっ・・・

おっぱい!

胸にしか見えねぇーーーっ

「司・・・顔赤いぞ・・・」

意味深な視線を俺に向ける総二郎。

てめぇも気が付いてるだろうがぁぁぁ。

俺の知ってるおっぱいって唯一あいつのだし。

類までニマニマしてるし。

まさかお前ら牧野のそれで想像してねぇよな?

「おいしそうなんだけどねぇ・・・」

照れたように言った牧野が、なにかに察知した警戒心満載の表情を向ける。

そんな牧野と目が合った俺はしらをきれるほど経験はねぇ。

まずい・・・

妄想したら表情が戻らない。

牧野の柔らかい膨らみの感触・・・

そして俺の視線は牧野の胸元に落ちる。

「・・・っ!どこみてるのよ!」

胸元を隠す牧野に俺の感情はただ漏れただ萌え。

「おっぱい・・・」

牧野の目に怒りが見えた。

「司・・・言った・・・」

あきらが腹を抱えて笑いこんだのが見えた。

拍手コメント返礼

歩くみかん箱 様

司の不満はまだまだくすぶりますよ。

つくしちゃんは怒ってるだろし、甘い雰囲気はいずこ~

それでもこの感じも好きなですよね。

スリーシスターズ 様

どれから食べよう♪

司の場合どこから食べよう?

もちろんおっぱい~

今回はにぎやかなホワイトデーになりそうですよね。

これぞ花男

なあなあ 様

2話以降のために1話は甘くしあげたのですよ(笑)

なんせこのお話の発端は確実に某番組の5人が発端ですからね。(笑)

>彼の口から『おっぱいまんじゅう』なんて言葉が出てくるなんて衝撃的!! 録画リピートして観ちゃいましたよ。

私も録画しとけばよかった~。