幸せはどこから落ちてくる?
いよいよ春休み突入。
ついでの25日から旅行で3日間家から離れます。
コメント返礼およびPWの返信は28日以降となりますのでご了承ください。
その間のお話がなかななかストックできなくて・・・
何かないかと考えたのが以前のお話の再利用。
別館でUPしたお話を再度修正をくわえてUpしました。
別館で読んだ方も別館に気が付いてなかった方も楽しんでもらえるものと信じています。
この作品は12年7月にUpしたお話に手をくわえたものです。
手の平で触れられた頬が熱い。
唇の上にかすかに感じる熱い吐息。
キスする時って息を止めなくていいんだ。
ちょっぴりと冷静に考えてる自分とは別な次元で鼓動が壊れそうなくらいに音をたてている自分・・・。
道明寺に聞こえるんじゃないかとまたドキリと心音が跳ね上がる。
抱きしめられるのも・・・
キスも・・・
まだ慣れてなくて・・・
それでも何度目のキスかだなんて覚えてなくて・・・
唇の熱さでしっかりと道明寺を感じてる。
抱きしめられて・・・
キスされるたびに・・・
身体中が道明寺を好きだって叫んでる。
道明寺はいまどんな顔をしてるのだろ。
気になるのに見れなくて・・・
私の肩を抱きしめる道明寺の手の温もりだけを感じてる。
「牧野、力を入れ過ぎだろ」
顔を上げると笑ってる道明寺が見えた。
「慣れてないから」
「慣れろ」
機嫌が良くて、やさしくて、そして甘い感覚。
私の知らない道明寺が、たくさんいそうでそれに慣れない。
ゆっくりと手をつないで歩く歩道。
二人で歩きたくって途中で車から降りて家まで歩いてる。
「お願いって、そんなでいいのか?もっとほかにねぇの?」
呆れたような表情を作った道明寺が手をつないだ瞬間に「うれしくてどうにかなりそうだ」って、囁いた。
道明寺の手をぎゅって握ると道明寺がぎゅって握り返してくれる。
私に合わせるようにゆっくりと歩く道明寺。
それがうれしくて私はもっとゆっくりと歩いてしまう。
手をつないで歩くことがこんなに幸せって思えるのも道明寺とだから。
「まだ帰したくない」
「私も・・・」
私を両手で囲い込んだ道明寺が見上げた先は私が家族と住む社宅。
そして髪の毛を揺らしたのは道明寺の付いたため息。
道明寺にしたら物置小屋くらいにしか見えない部屋。
以前私が道明寺の家でお手伝いさんとして転がり込んだのは物置小屋。
小さな道明寺が遊んだはずのミニカーのおもちゃや馬の乗り物。
想像したらすごく楽しかったんだよね。
うちの社宅より道明寺の物置小屋のほうが数倍は広いか・・・
「なに、笑ってんだよ」
別れの時間を惜しんでるはずの私が笑うのを道明寺は許せないらしい不満の声。
「道明寺の腕の中って気持ちいいんだよね」
「チッ」
舌打ちした顔はまた上を向く。
照れ臭そうな道明寺の顔が想像できるからまたクスッとした笑みがこぼれてしまう。
道明寺と別れてもたぶん今日のことは私の感情を無邪気に興奮させるって思う。
すごく楽しかった。
また今度もこんな時間を二人で過ごそうね。
ベットに寝転んだ後もきっと私は眠れそうもない。
「じゃあ、戻ろう」
えっ・・・
「おーーーっ」
さっきゆっくりと歩いたはずの距離はあっという間に車の前にたどり着く。
ガチャリと開かれた後部席のドア。
「乗れ」
「さっきの冗談、事の成り行き、流されただけ」
「いいから乗れ」
何時もの強引すぎる道明寺が迫る。
「お前が俺と離れてくねぇって言うから付き合ってやるからありがたく思え」
どや顔で迫る道明寺はほんとムカつく。
まだ帰したくないっていったのあんただから!
威嚇に負けてずるずると車の中に押しやられてしまった。
さっきの甘い余韻・・・
返せッ!
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
いえいえ、全く覚えてなくても謝る必要はありませんよ~
だって、書いた私がほとんど覚えてませんから~(笑)
短編はほとんどその場の思い付きとノリで書いちゃうことが多いので忘れてるものも少なくないです。
自慢できるこっちゃない(;^ω^)
最後はいつものつかつくらしい終わり方で終わらせてみました。
アメーバ―は同じアドレスじゃ登録できないですものね。
IDとか忘れた場合再発行してくれましたよ。
https://user.ameba.jp/reminder/password/input.do
歩くみかん箱 様
新鮮なときめきっていいですよね。
そうよ大人になる前はこんなときめきもあったのよ~遠い目