復活LOVE 8
某所でLOVE SP相葉の恋模様 1 【青の時間】 作 ゆか様 公開中
数人で読むのはもったいないということでこちらに♪
ゆか様断りもなくごめんなさい~許して~
でもでももったいなくて使わせていただきましたよ~。
私の描く相葉SPの10年前とはいえかわいいのよ~。
別れた二人の恋模様によりを戻すきっかけは潜んでないかなと思ってます。
注意:相葉と蘭の大学時代に設定をしております。視点は主に蘭ちゃん側からです。
相葉がニノ顔設定なので、正直こんなこというかしら?どうなんだ?って感じですが(笑)
🎵
僕らの今が風に流されぬように
一番、確かな その手を握った
ここは楽園じゃなく よくある光景
それでも、君がいるだけでいい
🎵
都内 某大学キャンパス
「せんぱーい!」
もう!
気づいてるはずなのにっ!
「相葉先輩ってば!
聞こえてますよね?!」
素知らぬふりをする先輩に詰め寄った。
「お!阿笠。どうだった?」
180超えの身長の腰を曲げ、わざと顔を近づけてくる。
ち、近い〜〜!
絶対おもしろがってるんだからっ!!
そーっと、ピースサイン作る私。
「マジか⁈
さすが、俺のかわいい後輩!」
「そこですか?確かに俺の後輩ですけど…」
「間違ってないだろ?」
「…まぁ…」
俺の後輩…より
『彼女』のほうがいいんだけどなぁ…。
「しかし、あのairがよく学祭出演に了承取れたなぁ。
大学側もそうだけど、マジで凄いって」
「だって、どんだけ通ったと思ってるんですか!これでもか!とアポゴリ押しして!いーっぱい企画書作成して、それから…」
「わかってるよ、がんばった。感謝してる」
そういって、頭をぽんっと優しく撫でる。
「サンキュ。絶対成功させるから」
そういって、私に笑顔を見せた。
「…お前さ、大学出たらプレスとかの広報向いてるかもな」
「…広報ですか?」
広報かぁ…
「あ、相葉いたー!
模擬店の打ち合わせって言ってたじゃん。
お前居ないと収集つかないよ」
「え、そんな時間?わりっ!今いくわ!」
「阿笠ごめんな。また後で打ち合わせしようぜ」
またな!といって他の実行委員の並に紛れて行った。
春、入学した大学でのサークル勧誘で、先輩の存在は私の目を惹いた。
後で知ったが、先輩は学内でちょっとした有名人だった。
180超えの長身に、文武両道。
ルックスもイケメン部類に入る(らしい)
噂では隠れファンも多数とか。
3年での大学祭実行委員長に選任される人望。
なにより、先輩の周りはいつも人が居て、キラキラしていた。
私とはかけ離れた世界の人だった。
…はずなのに、
私の好きなバンドが先輩も好きで、お気に入りの曲が類似しているという共通点から、こんなに話するようになるのにはびっくりした。
そこから先輩から運営に誘われ…もとい私も巻き込まれ、学祭の目玉を誘致しろ!との無茶振りもされた。
「出演してもらうのは有り難いが、細かいなぁ〜…これ程大変だとは」
先輩が、実行委員に割り振られた部屋で打ち合わせ中に資料を机に投げて、ポツリと出たセリフ。
あの?それって私の台詞ですよ?
「先輩の好きな曲…歌ってくれるといいですね」
「まかせなさい。俺が交渉するから」
「先輩、それってメンバーにご対面したいからじゃないですか?」
「俺、実行委員長」
「ひどい、私にもその権利ありますよ!直接出演交渉したの、私!」
ぶははっ
2人でお願いに行くか!と先輩は言った。
そんな学祭も大盛況のうちに終了。
間も無くして、実行委員は解散。
濃密な日々がなくなった。
ある日、先輩に呼ばれて久しぶりに会った。
「…あのさ…」
その瞬間私はどんな顔をしていたんだろう…
うそ…
みたい…
声が、出ない。
「…あー…ごめん、やっぱ嫌ならいいんだけど…」
嫌じゃない。
頭をフルフルとするのが…精いっぱい…。
「…阿笠…?」
好き。
先輩が好き…。
先輩のシャツの端をぎゅっと握りしめ
「…じゃあ…いい?」
こくん…と
うなづくしか出来なかった。
「…さんきゅ…」
ありがとう…
そういって、そっと抱きしめてくれた。
それ…私が言う言葉だよ、先輩。
涙で、それ以上言えなかった。
相葉先輩、大学3年。
私 、大学1年
季節は秋から冬に変わろうとしていた。
蘭ちゃんの年齢設定相葉君の二つ下の設定だったんだ・・・(;^ω^)
すっかり忘れて思いだした2016年の春・・・
コツン。
いつもは静かに置いたかどうかわからない気配で西田がデスクの上に置くはずのコーヒーカップがわざとらしく音を立てる。
なんだよッ。
なんでもありません。
視線でかわす声のない会話。
おめぇ。
聞いてたろうがぁ!
さっきの俺とつくしの会話。
ほっとけの俺に、私のせいで勘違いさせたのなら修正しなきゃってあいつ。
俺が止めるのもきかず飛びだしていきやがった。
お前が行くと逆にややこしくなんじゃねぇの?
それより追いかけて間に合うのかよ。
先に行った千葉がなにやってっかわかんねぇけど。
あいつが仲裁できるとは思えねぇ。
なんで俺が相葉の心配しなきゃいけねぇんだ。
ほかにやることは山積みなんだぞ。
追いかけるべきか・・・
ここで待つべきか・・・
さっきから尻が椅子から浮いて落ち着かねぇ。
ドアを開けたまま退出した西田が数分後に戻ってきてデスクの上に置いたコーヒー。
挽きたてのコーヒー豆の香りが鼻先をかすめる。
「人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死んじまえ・・・
代表の場合・・・馬に蹴られて痛かった・・・・でしたでしょうか?」
少し視線を上に上げて昔を懐かしむような表情で西田がつぶやく。
疑問符をわざとつけて見せて示す正解。
憎たらしさは年ともに倍増してんじゃねぇか?
「年よりは昔のことはよく覚えてるというのは本当だな」
口角を上げて皮肉る笑みを西田に向ける。
高校時代の俺の言い間違いを今更引っ張りだす必要性はねぇだろうがぁ。
「私の場合、最近のことも十分に記憶しております」
「今日の代表の出社は10時前・・・」
分刻みでスラスラと西田がしゃべりだす。
「仕事中のつくし様を呼びつけること今日で3回目・・・」
間を置いて西田が俺を見つめる。
眼鏡の奥に光るまなざし。
んだよ。
まだ今月は2日ですって顔で見んじゃねぇよ。
「あなたがたより相葉は大人ですよ」
「ご自身のことでも相変わらずわちゃわちゃしてるのにこれ以上嵐を作らないでください」
「つくってるのはつくしのほうだろうがぁ」
「そこに油を注いだのはご自身だと気が付きませんか?」
相変わらず俺の睨みを慣れた調子で西田はスルリと簡単に外す。
反対に俺を簡単に追いこむ嫌なやつ。
それでも憎めねぇのは西田が信頼できる秘書だからにほかかならない。
「このままでは仕事に集中できないでしょう」
デスクの上のPCを西田が操作する。
映しだされた画面には相葉の経歴とそのもと嫁さんの経歴と写真。
相葉のならわかるがその別れた妻の経歴までばっちり収集済みって・・・
西田のやつさすがと言うか・・・怖ぇぞ。
相葉・・・蘭。
旧姓 阿笠・・・。
苗字は別れても相葉を名乗ってるのか。
相葉より年齢は2歳下・・・・
「西田・・・これって・・・」
大声を上げそうになった声を何とか押しとどめながら西田を見る。
花沢物産勤務になってんぞ!
類のやつ出てくんじゃねぇだろうなッ!
いや・・・まて。
花沢物産の従業員数は俺んとこよりチョイすくねぇくらい。
あいつが他人に興味をもつパーセントは数パーセント。
大丈夫じゃねぇ?
「今月から秘書課に配属されてるようです」
西田の声に俺の動きが固まった。
西田!
お前そこだけわざと記入しなかっただろう!
睨みつけた俺に向けた西田の顔。
西田の唇が軽くフッと緩んだ気がした。
拍手コメント返礼
歩くみかん箱 様
え?
相葉さんをどうする?
もちろん幸せにしますよ~
ややこしくするのが狙い?
滅相もございません!
早くさらりと終わらせたい!
なのになぜかややこしくしてるのはなぜなのでしょう。
いつものごとく自分で墓穴を掘る方向に動いちゃってます。
あはは、びっくチュウさせてみます?
もちろん司の目撃付きで。
スリーシスターズ様
二人の別れて理由までぼちぼちと書いていくつもりです。
それからの~本編の流れになるかな。
類君蘭さんのこと覚えてるかしら?
そこが心配かも・・・(;^ω^)
アーティーチョーク 様
さすが西田さんですよね。
しっかり司の先を読んでいる。
西田さんに退職の日は来るのかしら?
蘭さんなら確かにつくしに直談判しそうですよね。