復活LOVE 9

しばらくこのお話を集中連載させていただきたいと思います。

4月に入って何かと忙しくなかなか更新が毎日とは行きませんがお許しくださいませぇ~。

このお話を急がせたいわけ!

わかる人にはわかると思います。

新番組に某アイドルのお二人が主演ということでどうにかつかつくに絡めないかと無謀な試みを頭の中で模索中。

これ以上連載増やしたくないのに矛盾しちゃってる私。

それではまずは復活LOVE8に引き続き ゆか様作  SP相葉の恋模様でまずはお楽しみください。

2nd LOVE SP相葉の恋模様 【青の時間】2

    ~little summer~

🎵

僕らの今が風に流されぬように

一番、確かな その手を握った

ここは楽園じゃなく よくある光景

それでも、君がいるだけでいい

🎵

毎日が幸せだった。

2人で過ごす、クリスマス。

年越しに、バレンタイン。

先輩と呼んでいたのが、真と名前で呼ぶようにもなった。

出会いから2度目の春がきて、真の就職活動も順調に終わって、無事に決まった。

学祭の準備で忙しい、2回目の夏が終わろうとしていた。

…なんか、身体ダルいなぁ。

夏風邪引いたかな。

「蘭、なんか、顔色悪いんだけど?」

「あ…真。おはよ…夏風邪引いたかなぁ?

なんかダルい…」

「お前、腹出して寝てるからじゃないの?」

「ひっどーい!そんな言い方…」

え…

なに…これ、

なんか風景が斜めに…

目の前がチカチカして

気持ち…悪…

真っ暗に…

「蘭!!」

…真…

駆け寄る…

そこからの記憶が、プツンと切れた。

…天井…白いカーテン…

ここ…何処?

「…目が覚めた⁇」

視線を声のする方向に向けると、真が心配そうな顔をして、ベッド脇に座っていた。

「…ここは…?」

「医学部の病院だよ。

お前ぶっ倒れたの、覚えてない?」

あ…

目の前がいきなり真っ暗に…

「…そっか」

「起きあがれる?」

「う、うん…多分ダイジョウブ」

もぞもぞと起きあがる私。

ほぅと安堵なのか、ため息をつく真。

「…一応医師に見てもらってる。

脳しんとうじゃないから、安心だけど。

…多分、貧血と過労からじゃないかって。

さっきまで点滴してもらってた。」

右腕にはアルコール綿がテープで貼られ、倒れた現実を突きつける。

「…そうなんだ…ごめんね。迷惑かけちゃって」

「いや…それはいいんだけど…」

…真?

「…どうしたの?」

「あのさ…お前…」

意を決したような顔で、私の手を両手で握りながら言った。

「結婚しよう」

「はぁぁ〜⁇」

つい、コントのような条件反射の言葉が出た。

いや、

け、結婚ですかー?

「何で?イキナリ?」

考えた事は無くはない。

「…嫌なのかよ」

真が不満げにいう。

が、しかし、あなたこれから新社会人。

私まだ大学あと2年半。

何で今⁈

「…お前、もしかして…気づいてなかったとか?」

何を?

はぁーっと、今度は息をたくさん吐き切ってる。

マジかと手を離し、

…なんか、呆れたため息ってやつ?

一体何?

真の顔が紅く染まり…

プイと横を向きながら

「多分レベルだけど、医師がいうんだから確実かと」

「何を?」

真っ赤な顔をしながら、口元を手で隠しながら、

「…卒業して、いつかはと思い描いていたけど…実際現実その立場になると、いろんな感情をどう表したらいいかわかんねーわ」

真が何を指して言っているのが、何を考えてるのかわかんないよ…。

お互いの視線が絡み合い、顔を見合わせ…真が言った。

「…子ども…出来たっぽい」

そうか・・・

蘭ちゃん気がついてなかったのね・・・

相葉君卒倒ものだったろうなぁ・・・。

その場面を思わず想像してしまいました。

ゆか様♪恋物語ありがとうございます。

「明日・・・

諒は帰すから」

「えっ!パパとママと僕の3人で一緒じゃないの?」

ふと両親を見上げた諒君のさみし気な瞳。

ギュッとパパとママを手を小さな手が握る。

もう抱きしめたくなるくらいかわぃぃっ。

しっかり相葉さんと蘭さんを諒君が必死につなぎとめてるのがすごくけなげすぎる。

どうみても仲の良い親子って雰囲気。

「諒・・・」

少し困ったような感情を見せた蘭さんが膝を折って諒君の頭を撫でる。

「ごめんね・・・

今日はママと一緒に過ごしてくれる?」

「ママと二人だけで?」

諒君が相葉さんをちらりと遠慮がちに見て蘭さんに視線を戻す。

「嫌かな?久しぶりに一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、一緒に寝てギュッとしたいから

パパがいたらできないし・・・」

蘭さんは諒君に話しかけながらその半分以上は相葉さんを意識してるように見えた。

「諒、俺はまだ仕事があるから今日はママにしっかり甘えて来い」

もうっここは仕事なんてほッぽりだして一緒に過ごそうとか言えばいいのにッ!

そのくらいの融通は今の司ならできるんだから。

それに千葉さんもいる。

今日はこのまま帰宅すればそこまでのSPはいらないって思う。

普段も警備なんていらないって思うのが本音。

相葉さんと千葉さんとは馬が合うっていうか気心が知れてるからSPがそばにいるのも慣れてきてはいる。

この二人にはいろんな恥ずかしい場面も見られちゃってるしね。

「すいません・・・あんまり俺の背中に乗らないでくれます?」

息苦しそうな声が私の下から聞こえてきた。

壁際で身体を隠すように腰を屈めてる千葉さんの背中に乗っかるような体勢になってる私。

相葉さんの煮え切らない態度にもやもやと不満がわくと同時に興奮しちゃって思いきり千葉さんに背負ってもらっていた。

「ごめんなさいッ」

千葉さんの声で背中に押し付けた自分の胸の膨らみを感じる。

急にわいてきた羞恥心で慌てて千葉さんの背中から降りるように身体を動かす。

「急に動かないでくださいッ・・・」

千葉さんの声が私の耳元をかすめる。

・・・・

・・・・・ぁっ」

一瞬時間が止まって私たちの動きが止まる。

かすかに頬に感じたのは柔らかい感触。

千葉さんの唇が私の頬に触れた。

「すいません!不可抗力です!」

コンマ一秒の瞬発力で千葉さんが数メートルは後ろにすっ飛んだ。

「このくらいなんてことないですから」

不可抗力のキスは道明寺と倒れこんだときに重なったキスで経験済み。

それが私のファーストキスだなんてとても言えない。

それに比べたら頬にちょっと触れるキスなんてあいさつみたいなものよ。

千葉さんもそこまで固まる必要もないって思う。

・・・・

・・・・・?

千葉さん・・・

なんだか生気がしぼんでる気がする。

風船から空気が抜けて一瞬飛びだったのにしわしわになって戻って足元にパラりと落ちてきた風船の情けない姿を見てるような千葉さん。

千葉さん・・・大丈夫?

「何でもないだと?」

後ろから聞こえた凄みのある声。

え・・・・と・・・

その声に背中の真ん中に一直線に電流が走る。

「だからそれはッ!」

千葉さんを司の視線から遮るつもりで背筋を伸ばして両手両足をめぇいっぱいに広げて振り返った。

「お前の華奢な身体でどう頑張ってもあの木偶の棒を隠せるわけねぇだろう。

私の広げた腕を扇子を閉じるように司の腕が動く。

口角を軽く上げてのニヒルな笑み。

私の腕を戻したその腕は軽くスラックスのポケットに手のひらを隠す。

すらりとした身体を包みこむオーダーの高級スーツ。

洗練された立ち姿から圧倒的な存在感のオーラを惜しげもなく解き放つ。

建物内のすべての光を集めてもその輝きは司のオーラに勝てるものじゃない。

羨望のまなざしを向ける女子社員の今のこの時の時間を確実に司が止めてしまった。

その人物が、私のほっぺに軽く触れただけの千葉さんのキスに不満を持ってると思う人がこのフロアーの中に入るとは思えない。

私と千葉さんを除いては・・・

「千葉ッ」

「ハイッ」

司の声にすっかり脅えた千葉さんの声は裏返っちゃってる。

「忘れてやる」

威圧的眼光はただの一行で私と千葉さんにその意味を悟らせる。

忘れろ!

覚えてるんじゃねぇって感じだよね。

「まだ、こんなとこで、グダグダしてたのか」

ため息を漏らす司の私を小ばかにしたような目つきで司が見下ろす。

ただえさえ俺様で上から目線で威圧的なのにッ

ムカつく。

「自分だって用事があるわけでもないのにエントランスまでなんで降りて来てるのよ」

いつもならほぼ最上階でふんぞりかぇって仕事してるじゃないの。

俺は忙しいとかなんとか言って、私をすぐに呼びつけるのがあんたの日常でしょうがぁぁぁ!

「西田さんを困らせてんじゃないわよ」

「別に困らせてねぇぞ」

壁に背中をもたらせてわずかに顎を上に向けて軽く息を吐く司。

何気ない一つひとつの仕草が絵になるというか・・・かっこいいというか・・・

周りの視線を一気に集めてる。

ということは・・・

今のこの状況は・・・

私たちも見られてるってことに他ならない。

相葉さんは!

慌てて相葉さんの姿を探す。

物思いにふける哀愁漂う相葉さんの横顔が見えた。

その姿は孤独を漂わせる一人の姿。

いつの間にか蘭さんと諒君の姿は消えていた。

拍手コメント返礼

りり様

そうなの~

誤解を解くこともせず帰しちゃったよ~

さてこの誤解からもう少しごたごたするのは目に見えちゃってます。

歩くみかん箱 様

チュが見たいとコメントいただいたから追加しちゃいました。

この状況に見せる司の対応は神?

いや~ふつふつと怒りのマグマはたまってるって思います。

後何かが追加されちゃったら千葉君どうなることかわかりませんよ。

きっと何かにつけて司は千葉のやつつくしにキスしたよなと思いだして不機嫌になるのは避けられないじゃないでしょうか。

千葉君がんばれ~

スリーシスターズ 様

相葉さんの物語はただいまゆか様から4話まで制作いただいただいちゃってます。

>相葉さんの学生時代のお話、もう少し読みたいですね。

このコメでゆか様も喜ばれると思います。

千葉さんは生きた心地しないでしょうね。

司が忘れてやるといわれても忘れてもらえないということを千葉君自分に刻みつけてると思います。

どこかで千葉君に挽回の機会を与えてあげないとかわいそうかもしれません。

悪いのはつくしなんだけどなぁ・・・(;^ω^)