復活LOVE 10

相葉君青春ストーリー楽しんでもらってるでしょうか?

私も思いきり楽しんでます。

私の作ったオリキャラを常連さんが気にいってもらってるからこそのお話をいただけるのはすごくうれしいし興奮しちゃいます。

千葉君の大学時代はどうだったのだろ?

SPの主役は千葉君だったんですけどね。

実は幾人かSPは登場させてるんですがこの葉っぱコンビの誕生はわたしの二次を面白く支えてくれています。

まずはSP相葉の恋模様 【青の時間】2 の妊娠を知る設定が相葉さんと蘭さんじゃなくて、つかつくの場合だったら・・・

なんて、もしもシリーズを考えてみました。

これってどうなの~。

本編前にお付き合いくださいませ~ 

賞味期限切れていても大丈夫だとか、寒さには強い雑草のつくしだとか言ってんのに俺の前で倒れんなよ。

ベッドで眠る牧野の握った手は氷のように冷たくて、唇の色もなくて顔色も青白い。

時々苦しそうに眉を寄せる牧野が俺の胸の奥をギュッとつかんで息苦しさを生む。

牧野・・・

どんな病気でも死なせねぇからな。

俺が絶対治してやる。

コンコンと響くノックの音。

重苦しい雰囲気で部屋に入ってきたの白衣姿の医師。

その姿が俺の不安を地上の底に押し込んでいくようだ。

「どうなんだ、治せるのか」

一気に吐き出した声が俺の呼吸を苦しくさせる。

「ただの貧血だと思います」

「あのな、こいつが貧血で倒れるなんて重篤な病気じゃなきゃ考えられねぇんだよ」

グイと襟首を締め上げた医師が苦しさに顔を歪める。

「妊娠してます!」

・・・

・・・・

妊娠・・・

「え?」

「だから、病気じゃありません」

医師の言葉に一気に俺の腕から力が抜ける。

「妊娠って・・・誰が?」

「牧野さんです」

牧野・・・

牧野に子供・・・

つーことはその相手は俺だよな?

「詳しくは産婦人科で検査をしてもらってください」

頭をさげて部屋を出ていく医師なんてもう眼中にない。

なんで妊娠してることお前の口からじゃなくオッサンから聞かなきいけねぇんだよ。

感動が半分持っていかれてじゃねぇか。

すこしはにかんで嬉しそうに俺に妊娠したって告げるお前を見逃したじゃねぇか。

牧野っ

心配させんじゃねぇよ。

お前が俺の前からいなくなったら身体の半分がもがれてみたいで喪失感と恐怖でどうにかなりそうだったんだからな。

そうか・・・

お前妊娠してたんだ。

すげーことじゃねぇのか。

毎回しっかりお前のことを考えて避妊してたのにそれをかいくぐって妊娠するなんて俺とお前の相性がいいって証明じゃねぇか。

大学卒業なんて待ってられねぇ。

お前が目覚めたら抱きしめて直ぐに俺は言う。

「結婚するぞ」

そして、お前は・・・

嬉しそうに微笑んでコクリとうなずくだけでいい。

俺の手の中でようやく温もりを取り戻した牧野の手がピクリと動きを見せる。

かすかに動いたまつげがゆっくりと開いてぼんやりとし表情が俺を見つめる。

「どうみょうじ・・・ここ・・・」

うつろなままの表情は少しばかり動いて牧野の唇が小さく動いて病院とつぶやく。

「お前、倒れたんだよ。

大丈夫か?」

覗き込む俺の前でベッドから起き上がった牧野のか細いごめんの声。

「最近体力有り余ってるはずなんだけどな・・・

バイトも道明寺が嫌がるからあんまりしてないのに・・・

道明寺との外食で悪いもの食べるはずないし・・・」

自分が倒れた原因に牧野はたどり着いてない。

「牧野結婚するぞ」

「へぇ?」

予想外の間抜けな顔が目の前で大きく瞳を見開いた。

「いきなり何!」

「まさか・・・私・・・死んじゃうの・・・?」

死ぬわけねぇだろう。

俺のプロポーズで別な方向に思考を働かせた牧野。

「妊娠してるの気が付いてないの?」

「妊娠・・・?」

「誰が」

「お前」

「私?」

牧野の右手が動いて人差し指で自分を示す。

大きくうなずく俺。

「嘘っ・・・」

そんなに驚くことか。

「嘘じゃねぇよ。お前は妊娠で気分が悪くなって倒れたんだよ」

「・・・だって、道明寺いつもちゃんと気にしてくれてたし・・・」

「しっかりつけてたよ」

この会話すげー恥ずかしいぞ。

「妊娠したんだ・・・」

真っ赤になった顔はようやくことを飲みこんだ様にうなずいてそのまま視線を下に向ける。

「そうか・・・」

そっと牧野の手のひらが自分のお腹を愛しむように撫でた。

「おい、だから結婚を急がねぇと」

「やだ」

「はぁ?」

「もっとちゃんとプロポーズしてくれなきゃウンといわないから」

クスッと笑みを浮かべた牧野。

「俺と結婚するんだろ?」

「だから、もっと愛情込めてッ」

牧野の言葉を遮るように両手で抱きしめる。

「結婚しろ」

耳元でつぶやく声。

返事の代わりに牧野の腕がしっかりと俺を抱きとめていた。

駿君の誕生の前に実はお兄ちゃんがいたことになっちゃいますね。

それもあり?

相葉さんのもと奥さんと初めて言葉を交わしてから3日が過ぎた。

相葉さんのテンションは相変わらず低め。

仕事は問題なくこなしているのに笑顔が少なくなってるの気が付いてます?

相葉さんだけじゃなく千葉さんもいつもより緊張気味。

私に半径1メートル以上の距離を置いちゃってる。

私が一歩近づけば確実に2歩は後ろに飛び下がる。

あのねッ。

偶然のキスはほっぺで軽く触れただけのもの。

道明寺も忘れるって言ってるから問題ないはず。

「殴られたほうがましです」と本気で言ってた千葉さん。

道明寺より千葉さんに忘れてほしいよ。

今日の私の予定は花沢物産。

花沢物産にも顧問弁護士はいるはずなのに時々私に声がかかるのは花沢類の趣味らしい。

自分のプライベートなことは私にって言われちゃうとやっぱり断れない。

弁護士が必要なことがあるわけじゃないのに時々お呼びがかかる。

それは花沢類に限ったことじゃない美作さんや西門さんまで一緒。

弁護士の役割じゃない月一の定例会はほとんど私と道明寺がうまくいってるかの議題。

なんてことは道明寺には内緒だ。

顔パスで通された花沢物産常務室。

部屋の奥広々としたデスクの真ん中で書類に視線を落としてる花沢類。

男性の仕事してる姿に見惚れるのは道明寺で慣れてるはずのなのに花沢類だとまた別な感動が生まれる。

いつも眠たそうで何事も興味を持たなくて億劫そうに時間が過ぎるのを待つような花沢類だったから。

ちらりと腕時計に視線を落として「時間通りだね」とにっこりとほほ笑みを見せた。

極上の微笑みは健在。

ソファーに座るように促しながら花沢類が椅子から立ち上がった。

「今日用意したのは日本初上陸のスィーツ店のもの。

牧野に感想を聞きたいと思って」

テーブルに置かれたのは見た目も可愛い一口サイズのケーキ。

この店のケーキってついこないだ雑誌でとりあげらえていたもの。

開店前から話題をさらっていたのはきっとしっかり売り込む宣伝能力があったからなんだと思う。

「私、弁護士なんですけど?」

一応一言言ってケーキの皿をとる私。

私が太ったら花沢類のせいだから。

コンコンと響くノックの音。

自然体で入ってきた女性が花沢類の前で軽く頭を下げた。

え・・・?

どこかで見たような・・・・

彼女の視線は私に注がれたまま微動だにしない。

「先日はお世話になりました」

にっこりとした笑みを私に向けた女性は、相葉さんの元奥さんだった。

「牧野・・・ついいてる」

驚いてる私の唇の横を花沢類の指先がかすめた。

私の唇から白いクリームをつけた指の先をぺろりと花沢類の舌先が舐める。

極上の味を楽しんだような甘い表情を浮かべる花沢類に思わず頬が熱くなった。

「教えてくれれば自分で拭くから」

慌てて取りだしたハンカチで自分の唇を拭く。

「牧野と知り合い?」

何にもなかったように花沢類は蘭さんに視線を移す。

夢から覚めたような表情で蘭さんが「ハイ・・・」と返事をした。

「牧野とは高校時代からの付き合いなんだ」

花沢類!

その説明はこの場合はやばい気がする。

諒君が私を蘭さんに説明した「パパのいま一番大切な人」が頭の中に浮かぶ。

蘭さんにまた変な誤解をされたような気がする。

ドキッとした緊張感で盗み見るように蘭さんを見た。

何か・・・

考えあぐねるようなその表情は女性の私から見ても綺麗だと思う。

「彼女が俺に会いに来たら何よりも優先してほしいんだ」

花沢類の言葉に落ち着いた表情で「わかりました」と大人の笑顔を見せる蘭さん。

私のこと勘違いしてますよね?

目が笑ってないもの。

「違いますから!」

こらえきれなくなったなった私はソファーから立ち上がって叫んでしまってた。

動揺を見せたら弁護士なんて勤まるはずにのにどうしようもなく落ち着きをなくしてしまった。

拍手コメント返礼

歩くみかん箱 様

類ならきっとねぇ♪

こんな使いかいたに最適なんだと改めて確認させていただきてます。

そうなの~千葉さんの寿命を縮めたのみかんさんよ~♪

司の感に障ると千葉君は危険を感じるようになったのは実はこれが原因になっちゃうとかありですからね。

りり 様

類君司から情報得てますよね。

それでいて楽しんでる感じがします。

楽しんでるのは私かぁ~

やなぎ 様

>わたしもヤキモキしてます^ ^

やきもきしますよね。

誤解解くどころか膨れ上がってますからね。

スリーシスターズ 様

つかつくもしもシリーズ楽しんでいただきうれしいです。

プロポーズして自分の病気の重篤性を想像しちゃうのはつくしらしくないんですけどね。

この意表をつく答えがなんとなくおかしくて思いつきました。

妊娠井のことは本当に微塵も疑ってないつくしちゃん鈍感だ~

SPの仕事を考えればつくしちゃんにつくことも考えられますよね。

つくしちゃんが道明寺夫人らしく見えない庶民派なのもあるんじゃないかと・・・

あと数年すれば認識されるんでしょうけどね。

>つくしちゃんは二人の男を手玉に取る女?

悪女に勘違いされちゃいましたよね。どう誤解を解くかな?

アーティーチョーク 様

早く既婚者だと説明しなきゃ大変なことになりますよね。

>仕事帰りのつくしを捕まえ、怒号を浴びせそうな雰囲気

蘭さんならやっちゃいそうですよね。

その時飛びだすSPが相葉さんだったりして~。