0.1% までの恋(すべての恋を終えるまで) 5

何とか放送5話に追いつきましたが、たぶんドラマにあわせては終わらないだろうと思っております。

ドラマのストーリーと合わせようとすると可笑しなことになると思うのでここからは切り離してお付き合いをお願いします。

Oちゃんのベットシーンて、布団を丸めて抱え込むコアラみたいな可愛さだったんですね、

世の中の30過ぎの男性でこの演出ができるのは少ないだろうなぁ・・(;^ω^)

 *

「それじゃ、私はここで、つくしさんはゆっくりして」

時計の時刻よりも正確に時を刻む秘書の姿を確認してお母様は席を立つ。

ゆっくりしてとは後はあなたに任せるわの緊張する引き継ぎに他ならない。

道明寺以上のスケジュールの忙しさ。

私をランチに誘うのが食事だけで終わるはずがなかった。

『お前はバカか!

のこのこばばぁに呼びだされてのこのこ出ていきやがって!

言い様に利用されてるんじゃねぇよ!』

道明寺の罵声が頭の中で響く。

裏に何かあったとしても私が断れるわけないつーの。

今日の場合は目の前の鮫島社長の相手ってこと?

ちょこんと私の目の前に座った社長は落ち着かないのか、膝の上に置いた手の平が幾度となく太ももをさするように動く。

誰もが自分に見惚れてると思ってるどこかの誰かとは違う雰囲気。

あっと言いかけた唇はそのまま黙って下をうつむいた。

まさか・・・

見合いッてことはないよね・・・

バカげた考えに苦笑。

続かない会話は不自然な間を長引かせる。

「お時間は大丈夫ですか?」

何を聞いたらいいのか全くわからない。

ご相談は?

弁護を依頼に来た相手なら言葉の切りくちも自然とわかる。

この場合はつかみどころがないからどうしようもない。

「こんなことを頼んでしまって申し訳ない」

きりっと表情を変えたその表情は確かに社長としてのしっかりとした表情を見せる。

こんなことって?

なによ?

何も聞いてない私は必死にお母様との会話を思いだして探る。

どう考えても鮫島社長との出会いは偶然でお母様とかわした会話の中に鮫島社長が目の前にいる理由が見つからない。

軽くお茶をして顔をつなげて道明寺グループの仕事につなぐってことじゃないの?

私の考えは浅すぎた?

「どうも、こういうのは苦手で・・・」

こういうのって・・・何?

若い男女が会話も続かずうつむきがちにテーブルで真向いに座りあう。

本当に見合いに思えてきた。

「あの・・・これはどういうことでしょう?」

わずかにテーブルの上に身を乗り出して先制してきく。

これが一番手っ取り早い。

「聞いてないですか?」

驚くように目を見開いて見つめるその瞳は驚きの中に助けを求めるような輝きを放つ。

どんなことか聞いてもないの流されそうになる自分を追い払うようにコクコクと首を大きく上下させた。

「女性との付き合いがどうも・・・下手で・・・

見合いをしても振られてばかりで・・・

恋愛がうまくいかずに・・・

その理由がわからない!」

ドンと鮫島社長の拳がテーブルを叩いて大きく音を鳴らす。

「ご自分に何か原因があるとは?」

「あるわけないだろう」

以前の見合い相手を思いだしたのか荒げる声。

ないって言いきれるところはなんとなく道明寺と同じ匂いがする。

「でもうまくいかないんですよね」

「あぁ」

下に向けた視線でうつむく鮫島社長。

「そこで、練習できる相手を誰か紹介してほしいと・・・

つまりは仮想デートをしてもらいたい」

顔を上げた鮫島社長がじっと私を見つめる。

それって私?

え?

嘘っ!

まさかその相手にあのお母様が私を推薦するなんてありえないって思う。

道明寺の嫉妬深さを一番知ってると思うもの。

自分を指さしながら思わず周りを見渡してしまった。

道明寺も知ってる?

それこそありえないッ!

拍手コメント返礼

やなぎ 様

>司も知ってたら…この先想像が付かないけど、まさかあり得ないよね?

それは絶対ないでしょうね。

そんなことになったら出張どころか仕事しそうもないですしね。

スリーシスターズ 様

一日何度か来てもらってるのでしょうか?

明日の予約投稿にしていたつもりが公開にしちゃってたんですよ。

ここでは楓さんの意図がねぇまだわからない。

さてこの裏話の展開を書かないともやもやしますよね。

更新してきます。

アーティーチョーク 様

まさかですよね。

息子の愛する妻を差し出すはずはない。

楓さんなら道明寺のためには何でもやっちゃうかしら?

>特に人一倍強い独占欲+超がつくほど、溺愛で愛妻家の司がこのことをOKさせないはずだしね。

ということで今回司は蚊帳の外~♪