ANSWER 46
ここから次の展開へ入ります。
翼が司に対峙するところも考えていたのですが、それ次回にとっておくというところで~
末っ子もどうしてるかなぁ~
まだまだお腹が空いたと寝むたいの欲求しかできない赤ちゃんだからなぁ~
早くこっちも成長させたいと思っています。
しなやかな下肢が伸びやかに動いて作りだす歩調。
足の長さを示すその幅の後ろから一歩に対して2歩は歩いてる足が見える。
そんなことは気にする様子もなくマイペースで近づいてくる姿に「あっ」と小さく先に声を漏らしたのは佑。
出しかけた私の声はそのまま喉の奥に押しとどめた。
視線が重なったその先で歩みを止めた目の前の二人。
大内先輩の後ろにつき従うように歩いていたのは本城さん。
いつの時代?と思わせるような、一歩下がった控えめさで黙って声をかけることもなくついてきてるって感じだ。
そして、その本城さんを全く意識してないって他人の冷たさを身にまとってるこの男!
本城さんに対する気遣いってものをほとんど感じない。
「退院したのか?」
佑の声に私たちの中じゃ一番のけがをしていたはずの姿を思いだした。
それも・・・
私をかばって・・・
「大した怪我じゃない。
こいつがおおげさなだけだから」
「死ぬかと思ったほどのけがじゃなかったですか」
本城さんも大きな声が出るんだって思えた声。
大内先輩の前に回りこんではっきりと見せた本城さんの自己主張。
「お前らこそ、もう家についてるころじゃなかったのか?」
午前中に退院した私たちが夕刻近くまで街の中をうろついてる理由を説明するのには立ち話では無理だ。
翼をすずを送ったから今は佑と私の二人。
「デート中」
飄々とした表情で佑がつぶやく。
その顔を二度見してしまった。
え・・・と・・・
これ・・・
デートですか?
すずに連絡が取れなくなったと心配する翼。
その原因がどうやらパパにあるらしいってことになって・・・
家に帰るどころじゃなくなって、ママを訪ねて、パパにも会った。
佑のパパや総二郎パパにまで連絡をとった。
翼とすずの件はなんとかなった。
たぶん・・・
それからの帰り道。
私たちの話す会話は自分たちのことというより翼やすずのことやうちの両親のこと。
ほんと!
うちの両親の予測不能の行動にこれからの苦労を思う。
佑と二人なのだからこれもデートといえばデートなのかな?
手をつなぐとかなくて・・・
ドキドキも何もなくて・・・・
ただ私の愚痴を佑に聞いてもらっていただけのような気がする。
何気ない雰囲気で照れることもなくデートとつぶやく佑に今ドキッと心臓が跳ねた。
「俺に近づくなって言ってたよな」
真正面の本城さんを見下して冷ややかな声は静かに唇を動かす。
会話が聞こえなければ見つめ合って近すぎる二人。
ジーンズのポケットに右手を入れたままけだるそうに片手を壁についたその姿は絵になる雰囲気を作る。
そして鬱陶しいの感情をのせたまま漏れるため息。
すれ違った女性が振り向いて足を止めるのもうなずける。
「撮影?」
「だれ?」
なんて声も聞こえてくる。
その空間の中心にいるのは大内先輩とそして佑だ。
半径3メートルの空間だけがなんとなく違う色を作りだしてる。
これ・・・
どんな設定のドラマになるのよ!
どこを探してもカメラがあるわけじゃない。
それでも遠巻きに見られてる感はだんだんと強くなってる。
「もう!行こう」
すぐにでもこの目立つ空間から離れることしか考えてなかった。
「おい」
「なに!」
え?
・・・・
え!?
なんで!
ムッとしたまま振り向いた私の先にいるはずの佑がいない・・・
自分の腕を上腕から指さきまで慌ててなぞるように視線を這わせた。
佑の腕を握ってるはずだった。
それなのに私の指先はしっかりと大内先輩の袖先を握っていた。
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
おはようございます。
3連休のうち私は二日仕事してました。
家族はみんな勝手にやっていましたよ。
娘は土曜日から夏休みに突入。
私の執筆時間は8月いっぱい制限を受けそうです。
家族がいないときにしか書けませんからね。(笑)
>舞ちゃんが間違えて大内先輩の袖を掴んじゃった!
>司が滋の腕をつくしと間違えて掴んだあの誕生パーティーの再来!?
ドラマのこの場面を想像して書いてみました。
この後の二組の反応が~
つくしに話したらさすがは司の子供だわと思うのでしょうか?
そこが気になりだしてきましたよ。
りり 様
>ドラマで司がつくしと間違えて滋を掴んだのと同じようなこと?
ドラマの場面再現!
気が付いてもらってうれしいです。
しっかり私も思いだして書いてしまいました。
このあと二人どうなる!?