戯れの恋は愛に揺れる  20

無事自宅に戻ってまいりました。

PCのメールを開いてみればPW申請が久々に30を超えていました。

これはなんの影響だろう・・・(;^ω^)

はぴまりで拙宅を訪問していただく方も増えてるのですがそれは3割弱かな。

はぴまりの更新も近いうちに行いたいと思います。

北斗のドSに時々触れたくなるんですよね。

さてこのお話も20話となりました。

予定では20話で終わるはずだったのに司が我慢するとか言っちゃうから~

司が我慢することなんて望んでない読者が多い中、司どうするのかしら(私がどうするのかにかかってる)

それでは続きからおたのしみください。

まだPWついてませんから~~~~~

いつもは静かな落ち着いた宮廷。

その一角の奥に位置する宮殿に通じる廊下があわただしく動きだす。

司のもとに進む3人の公達を見ようとその歩みに合わせるように御簾の向こう側で人影が動く。

スリ足と衣擦れの音はおしとやかさには程遠い対応だと思うが総二郎の口元はかすかに笑みをこぼす。

「まさか、皇子としての自覚に目覚めたってわけじゃないよな?」

来訪を告げられたはずなのに司は書籍から目も上げずに黙々と仕事をこなしてる。

司の前に腰を下ろした3人。

総二郎の第一声にもなんの反応も示そうとしない司に総二郎はあきらとやれやれというように目くばせした。

「つくしの姫に会ってきたが、あっちも忙しそうだったな」

あきらの声にようやく書籍をめくる司の指が止まり顔は動かずに眼球だけがジロリとあきらを睨みつけた。

「会ったのか?」

今にも襲ってきそうな威嚇じみた声。

司の声を意外に感じて3人はかすかに緊張を見せる。

誤解も解けて婚礼に向けて一番楽しい時期を過ごしてるはずだと司を祝う気持ちとからかう気持ちで司のもとを訪れたのにどうも何かが違うらしいと3人は感じ取っていた。

「姫は覚えも良いって女官たちもほめていたよ。

司も安心したんじゃないの?」

そんな類の言葉にも司の機嫌が直りそうな気配は見えずますます総二郎とあきらは顔を見合わせる結果となった。

「あいつとは会ってない。

顔を合わせてもほとんど無視してるからな」

言いたくないことを言わせるな。

そんな雰囲気で聞こえてきた司の声に「なんで?」と3人の声が重なった。

「司、お前はなんのためにこの宮に姫を住まわせたんだ?」

「あのなっ、別に俺は急がせて住まわせる気はなかったんだよ。

順序を踏まえてだな・・・

しっかりと準備を整えてこの宮にあいつを迎え入れるつもりだったんだ」

それなのにあいつがこの宮に下働きとしてもぐりこんできたからおかしくなったと司は思ってる。

つくしの弟に嫉妬して怒りに任せたままつくしを抱きしめていた。

できるならあの時に戻りたいとまで思いつめている。

互いの勘違いがわかってしまえばなんてことはないのだが、自分の腕の中で身体を固くして震えてるつくしを自分が無理やりに抱いたためなのかと今となっては悔やんでいる司なのだ。

「あいつをこのまま屋敷に送り届ける気にはなれなかったしな」

「それならなぜ、会わないんだ?」

「会うと我慢できねぇだろうが」

「何が?」

司にまじめにぽつりと聞いた類を総二郎とあきらがポカンと見つめる。

大体の予測はつくだろう・・・

そんな面持ちで類を眺めていた視線を二人は司に戻した。

「今更、我慢も何もないんじゃないか?」

「逆にここにきて司が姫のところを訪ねないとなるとそっちのほうが問題だろうが」

司が欲してつくしを東宮妃に決めたはずなのに、すでに司の寵愛はつくしから離れたと思われては別な問題が勃発ことは目に見えてる。

「まさか、嫌がられたとか?」

「いや、喜んで俺の妃になると言った」

あきらの言葉に不服そうな表情を司が浮かべた。

「なら問題ないだろう」

司の自慢をサラサラ聞く気はない総二郎である。

「俺が抱きしめると怖がるんだよ。

こう・・・

身を固くするというか・・・

身構えるというか・・・」

空想のつくしを腕の中において腕で抱く仕草を司が見せる。

「単に緊張してるだけじゃないの?」

「男に慣れてなさそうな姫だからしょうがないと思うぞ」

類の言葉にうなずくように総二郎が付け加えた。

「慣れさせる必要があるのだから司のとった行動は逆効果だ」

「それなら、俺は我慢する必要はないのか?」

靄が頭の中から抜け落ちたようなすっきりとした表情を司が見せる。

「ここは互いの関係を深めるためにだな・・・」

総二郎の話の途中でスクッと立ち上がった司。

もう司の眼中には3人はいない。

「おい、人の話を最後まで聞けよ」

司の背中めがけて総二郎が叫ぶ。

「今、姫は入浴中だったよな・・・」

「大丈夫か?」

「さすがに追い返されるんじゃないか?」

3人は顔を見合わせながら司のいなくなった方向をじっと眺めていた。

拍手コメント返礼

りり 様

間の悪いと言うか・・・(;^ω^)

誰にも咎められずに浴室までいけちゃうでしょうけどね。

そこからが難攻不落の要塞化してたりとか?

スリーシスターズ 様

結局ここでも3人に遊ばれてる司君♪

うまくのせちゃったけど大丈夫なのでしょうか?

浴室に姿現したらつくし姫卒倒間違いなしですけどね。

そのままいっちゃうってことありかしら?

横浜アリーナまで20分!

私も徘徊しちゃうな。

同じ空気を吸ってる感覚だけでも味わいたいなぁ。