wedding band 5

え・・・と・・・

このお話・・・短編のつもりだったんですよね・・・。

5話くらいで終わる予定の長さ・・・

最近なかなか終わらせられなくなる傾向ありです。

ヤバイ・・・ッ。

ハロウィンもクリスマスもつくしちゃんの誕生日も大晦日にお正月とあるのに!

もうイベントネタは書きつくしてる気がしています。

この話を早く終わらせよう・・・(;^ω^)

「あいつら・・・やっと帰った」

広くなったソファーに腕を背もたれに広げて乗せて、足も大股に開いた道明寺。

くつろいでるというよりはぐったりぎみ。

いかにもストレス満載といった表情。

ムクッと起き上った顔がじっと私に向けられる。

「何ッ・・・?」

ぎくりと身構えてしまうのが、いつの間にか私の習性になってる気がする。

「あっ!ところで結婚祝いのプレゼント!なんだったのかな?」

ここは道明寺の気をそらすのが一番と、おおげさに上げた私の声にめんどくさそうに道明寺が顔をゆがめる。

「別荘とか、プライベートジェッとかじゃねぇの」

舌打ちする口元は口笛を吹くように唇を尖らせた。

プライベートジェットッていったいいくら?

整備費とかもいるんじゃないの?

それをこともなげに石ころでももらうような口調で言える道明寺って何ものッ!

って・・・

日本有数の金持ち御曹司でした。

その親友3人もお坊ちゃん。

贈り物の価格単位が違いすぎる。

旅行とかのプレゼント。

それもすごく豪華なホテル!

なんてことくらいしか思いついてなかった私の予想の遥か上をいく。

考えるのも、理解するのもやめたくなる瞬間。

道明寺と出会って幾度となく繰り返す自問。

性格の違いも・・・

生まれの違いも・・・

考え方の違いも・・・

ほとんど通じるものはない私たち。

それでも好きって気持ちは変えようがなくて・・・

離れるのも・・・

会えないのも・・・

忘れるものも・・・

きっと無理。

好きなんだからしょうがない!

結局ここに落ち着く。

それなのにッ!

一番大事な結婚の記憶がないって!

どういうことよ!

婚姻届けを書いた記憶もないし、二人で役所に届けたって道明寺は行ったけど役所に行った記憶も残ってない。

片付けたテーブルの上の取れない汚れを必死で落とすように力を込めて拭き上げる。

「おい、なにか恨みでもあるのか?」

「え?」

道明寺の視線が輝きを取り戻してるテーブルのテカリとガシッと布巾を握りしめた拳に注がれてる。

「あっ・・・早く片付けないと・・・ね」

慌てて立ち上がった膝がガクッと折れそうになって身体が倒れそうになった。

「あっ・・・ありがとう・・・」

私に差し出された腕は力強く私の両肩を支えてくれてる。

「片付けなんて誰かにさせればいいだろう」

「誰が片付けてくれるのよ」

誰かって、ここは道明寺本宅じゃないんだからお手伝いさんがいるわけじゃない。

私がしなきゃいっきにこの部屋はゴミ箱になる気がする。

大体、道明寺が片付けるとこなんて見たことない。

着たものを脱ぎ散らかしてるからハンガーの使い道も知らなんじゃないかと思う。

脱いだ服が勝手に歩いて自分でハンガーに掛かってクローゼットの中に戻ると道明寺は思ってるのじゃないかと、

私は本気で考える。

テーブルの上の瓶から香るアルコールの匂いがツンと鼻を突く。

デリバリーされた料理はどれも高級店のお店の名前が並ぶ。

その皿はまだテーブルの上に置かれたまま。

「なに、悩んでる?

いつものお前じゃないだろう?」

さっきまでの情熱的に私を見つめていた瞳は冷静な輝きを秘めて私をじっと見つめる。

一等星の輝きを放つ一双の明眸。

うわべだけの嘘は直ぐにばれてしまいそうな威圧感は道明寺の生まれ持った本質。

「ごめん・・・

覚えてなくて・・・」

「何が?」

意外そうな表情を浮かべた道明寺。

つかんでいた私の肩の指先からゆっくりと力が抜けるのがわかる。

「ごめん!

結婚したの覚えてないの」

下げた頭がごつんとテーブルの上で音を立てた。

打ち付けた頭の痛みなんて全く感じないくらいに高揚しているのは自分でもわかる。

頭を上げないまま道明寺の反応を待つ。

え・・・と・・・?

なんの声も聞こえない。

心配になってゆっくりと頭を上げた。

それはゆっくりと・・・ゆっくりと・・・

傷に張り付いた絆創膏を痛みが生じないようにはがすように・・・

ゆっくりと・・・

60°くらい顔を上げたところで道明寺の視線とぶつかる。

どうみょう・・・じ?

夢から覚めたような目つきで私を見下ろす道明寺がいた。

拍手コメント返礼

スリーシスターズ 様

ここまできてどっきりだったら・・・

つくしちゃん大暴れしそうですけど(;^ω^)

ファイナルDVDは二次を書き始める前に買った記憶があります。

ディレクターズカット版は楽しめましたね。

前夜祭のミニドラマを見て映画を娘と一緒に見に行ったことを思いだしました。

りり様

青天の霹靂のつくしちゃんですからね。

司がどう対応するかにかかってる気がします。